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やじうまミニレビュー
シュウエイトレーディング「Heavenly Scent」

~タイマーで香りを調節できるアロマ芳香器
Reported by 安部 陽子

シュウエイトレーディング「Heavenly Scent」
 日常の生活の中で、簡単にできるリラックス法として、アロマオイルを使ったアロマテラピーが人気を集めている。アロマオイルを、お風呂に入れたり、マッサージに使ったりと楽しみ方に幅があるのも理由の1つだろう。その中でも、アロマ芳香器を使ってする芳香浴は、部屋で、簡単にアロマの香りを楽しむことができるので人気がある。

 芳香器は、アロマオイルを空気中に揮発させる道具で、一般的なのは、キャンドルでアロマオイルを温めるアロマポット、以前このコーナーでもご紹介した電球の熱で温めるアロマランプがあるが、今回ご紹介するのは、アロマディフューザーというものだ。

 アロマディフューザーとは、アロマオイルをミスト状にして香りを楽しむものだが、超音波を使ったものと、圧縮空気を使ったものの、2種類がある。今回ご紹介するのは超音波で水とアロマオイルをミスト状にするタイプの製品。シュウエイトレーディング「Heavenly Scent(ヘブンリー・セント)」はタイマー機能もついている便利な芳香器だ。メーカー希望小売価格は10,500円。Amazon.co.jpで同額で購入した。


50分~9時間までの6段階のタイマー機能

 名前の「Heavenly Scent」は、天国のような香りとか、神々しい香りという意味。前述のとおり、超音波で水とオイルを霧状のミストにして噴き出し、香りを部屋中に拡散させる製品だ。説明書には、使用は純度100%のエッセンシャルオイルに限るとある。

 本体の大きさは、95×95×200mm(幅×奥行×高さ)で、重さは365g。500mlのペットボトルと同じくらいの大きさ。本体の上部に青色のLEDランプが4個ついており、LEDは、本体の裏側にあるスイッチで、ON/OFFを切り替える。本体の稼動とLEDの点灯は別なので、ランプを点灯させない状態で使うことも可能だ。

 本体のほかに、コントローラー、タンクカバー、角形透明カバー、噴霧ノズル、ソフトカップ、水の量を計るための計量カップが付属する。電源はACアダプターで、コードの長さは約2m。コントローラーはコードの途中の、本体から30cmほど離れた場所についている。


外箱
本体サイズは、95×95×200mm(幅×奥行×高さ)、重さは365g。500mlのペットボトルと同じくらいの大きさだ。コードの長さは約2m
本体に、コントローラー、タンクカバー、角形透明カバー、噴霧ノズル、ソフトカップ、計量カップが付属する

本体タンク。青色のLEDランプが4隅についている
コントローラー。これで電源のON/OFFと、6種類のタイマーを切り替える
コントローラー。これで電源のON/OFFと、6種類のタイマーを切り替える

 設定できるタイマーは、50分、2時間、3時間、5時間、7時間、9時間の6種類。50分までは連続運転、2時間以上の運転を設定した場合は、間欠運転になる。間欠運転時は噴霧のパターンがそれぞれ異なってくる。

 コントローラーの表示には時間設定による運転パターンが詳しく記載されている。「50m」が50分間の連続運転。「2h」2時間の設定にした場合は、15秒の噴霧・15秒の停止を繰り返すパターン。「3h」は3時間(15秒の噴霧・30秒停止)、「5h」は5時間(15秒の噴霧・1分停止)、「7h」の7時間(15秒の噴霧・1分30秒停止)、「9h」は9時間(15秒の噴霧・2分停止)となる。どの設定も、終了時間になると自動で電源が切れる。

 設定の仕方は、コントローラーを使って電源を入れると、タイマーの「50m」を選択した状態になる。次に「set」ボタンを押し、順に「2h」「3h」「5h」「7h」「9h」のモードを選択する。

 使い方は、本体タンクとソフトカップに、指定の量だけの水をいれて、本体タンクの上にソフトカップをのせる。ソフトカップの中にオイルを数滴落とし、タンクカバー、角形カバーを被せ、噴霧ノズルを装着する。あとは電源をONにするだけだ。

 ソフトカップは、購入時に6個付属しており、アロマオイルの種類によって使い分けるようになっている。素材が薄いビニール質で破けやすいので、取り扱いには注意が必要だ。


まず、本体タンクの水位線まで水を入れる
ソフトカップには、計量カップの印までの水を入れる
ソフトカップを本体タンクの上にセットする

ソフトカップの中にアロマオイルを適量落とす
タンクカバー、角形カバーを被せる
噴霧ノズルを装着する。あとは、ACアダプターのコードを差し込めば、完了

アロマの香りを漂わせる時間と、香りの強さを簡単に調節できる

 まずは、タイマーを「50m」に設定して、連続してミストが出るモードで使ってみる。電源を入れると、青色のLEDが点灯し、その直後に、ノズルからミストがモクモクと出てきて、アロマオイルの香りもすぐに確認できる。

 ミストは、噴霧ノズルから吹き上げられ、孤を描いて、本体から60cmほど離れた場所に下降する。床に置いて使った場合、本体周辺よりも、ミストが到達する地点の床が湿っていた。40分ほど経った頃、ミストが止まったので中を見てみると、ソフトカップの水が無くなっている。試しに、水が無いままで放っておいたところ、その10分後、タイマーで自動的に電源が切れた。


ミストが噴霧ノズルから吹き出る様子。ノズルの方向にミストが飛んでいくので、本体周囲に水滴が落ちることはない
ノズルから勢いよく吹き出すミスト。ミストはアロマの香りつきだ
ミストは、弧を描くようにして飛び、60cmほど離れた場所で下降する

 アロマポッドなどにくらべると香りを感じる範囲は広く、本体から2m離れた場所でもすぐにアロマの香りがわかる。ミストが強力なので、運転を開始して10分も経つと、6畳の部屋が香りで充満してしまう。運転をそのまま続けていると香りはどんどん強くなってくるようだ。これはもう少し広い部屋でないと香りが強すぎてしまうように感じた。好みが別れるところだが、強い香りが苦手な人には合わないかもしれない。

 次に、「9h」のモードで、夜から朝にかけて使ってみた。「9h」は15秒の噴霧、2分停止を繰り返す。

 香りは連続運転の「50m」よりも、ずっとほのかだ。運転後すぐに香りを確認できるものの、それ以降、特別に強くなったりはしない。10分運転したあとも連続運転時に比べると香りはずっと弱い。

 間欠運転モードでも本体の操作音はそれほど気にならない。それよりも本体の中で水が滴り落ちる「ポチャン、ポチャン」という音のほうが目立つ、が、テラピー効果も手伝ってなのか、なんだか眠りを誘うような音で、その日はそのまま寝てしまった。運転時間を気にせずそのまま眠ることができるのが、タイマー運転の便利なところだ。


【動画】電源を入れて、ミストが吹き出る様子(WMV形式,222KB)
【動画】「2h」のモードの様子。ミストの噴霧と停止を15秒ずつ繰り返す(WMV形式,688KB)
電気を消して使用した様子。目で見た場合は、青い光に照らされるミストが、もっと多く見える

 朝、起きてみると、部屋に漂うアロマの香りは、思っていた以上に強くなっている。電源が落ちる30分ほど前に、ソフトカップの水は無くなってミストが出なくなり、9時間後、自動的にタイマーで終了した。間欠運転では、始めほのかに香り、その後、長い時間かけて、少しずつ香りの濃度が増して、香りも強くなる。「2h」~「9h」のパターンの違いによって、香りが濃くなる早さは異なる。

 お手入れ方法は、本体以外の部品は丸洗いすることができる。本体は柔らかいティッシュなどで拭き取るようになっている。気になるのは、ソフトカップの取り扱いだ。触った感触では、イチゴのパックの上に被せてあるビニールほどの強度だった。これが破れない素材のものに代わると、もっと使いやすそうだ。

 もう1つ気になったのはタイマー運転中に途中で水分がなくなってしまうこと。一応説明書には「※タイマー終了前に、カップ内の水が無くなる場合がございます。その場合は、定量の水を再度注ぎ足してください」との記載があったものの、タイマー運転が終了する前にミストが出なくなるのはやはり納得がいかない。ミストは超音波で出されているため、発火などの恐れはないものの、改善の余地はありそうだ。

 ちなみに水が霧状のミストになって噴霧されるので、一見すると加湿器のようだが、説明書にも、部屋の加湿のために設計されたものではない、と明記されている。あくまでアロマディフューザーとして使うものだ。

 気になる点は少々あるものの、ミストを目で確認でき、香りがすぐに広がるのでアロマテラピー好きな人ならかなり活用できる製品だろう。超音波式なので本体が熱をもたないという点も寝室で使用するには向く。タイマー機能が搭載されているアロマグッズというのも、珍しく、日常的に香りを楽しみたい人にはおすすめだ。





URL
  株式会社シュウエイトレーディング
  http://www.shuei.net/company/index.html
  製品情報
  http://www.shuei.net/products/goods.html

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2008/04/18 00:14

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