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家電製品ミニレビュー
タイガー魔法瓶「土鍋釜・黒 JKE-A550」

~土鍋で炊く3合炊き炊飯器
Reported by 但見 裕子

タイガー魔法瓶「土鍋釜・黒 JKE-A550」
 私の実家では、厚手の鍋でごはんを炊き、それをおひつに移して食べている。

 普通の炊飯ジャーに比べて、鍋炊き→おひつという道具立ては、それなりの雰囲気があり、心なしかごはんもおいしく感じる。

 ちょっとうちでもやってみたい気もするのだが、おひつの手入れはけっこう面倒そうだし、炊飯ジャーなら内釜だけ洗えばいいところを、鍋とおひつで洗い物が倍になるしで、いろいろと気が重い。

 そこでタイガーの土鍋釜である。土鍋の内釜でごはんを炊き、そのまま保温してもいいし、取り出して別添えのふたをかぶせ、陶器のおひつとしても使えるという製品だ。かなり気楽に「おひつでごはん」が実現できるわけだ。

 タイガーの土鍋炊飯ジャーシリーズには現在6つのラインナップがあるが、「土鍋釜・黒 炊きたてミニ JKE-A550」(以下、土鍋釜・黒)は一番小さい製品で、3合炊きサイズになっている。希望小売価格は73,500円、Amazon.co.jpでの購入価格は43,256円だった。

 3合炊きなので、本体はさほど大きくない。216×250×188mm(幅×奥行き×高さ)、ちょっとがんばれば片腕で持てる大きさだ。土鍋は、素焼きから仕上げまで三度焼きこんだ本格派ということで、黒光りして渋い感じだ。重さをはかってみると940gあった。


製品正面
製品側面
製品背面

製品上部
フタを開けた様子
ヒーター部

我が家で使っていた象印マホービン「ZUTTO NP-DA10」の5合炊き炊飯器に比べると本体サイズは一回り小さい 全体的に四角い造りのため場所をとらない

 土鍋は高い蓄熱性があるので、ごはんがふっくらおいしく炊けるという。おこげができる、というのも楽しそうなところだ。容量は3合炊きで、最低2分の1カップから炊ける。ごはん一膳分だけ炊けるというのは、あまり料理をしない一人暮らしの人であったら、うれしい機能だと思う。


最低2分の1カップから炊ける3合炊き 黒光りしている土鍋と付属の計量カップ 本体に付属する「おひつセット」土鍋のフタ、鍋敷き、つゆとり布

内蓋は簡単に取り外せる
内蓋を外した状態

 では、さっそく炊いてみよう。

 いつも買っている「あきたこまち無洗米」を二合、付属の計量カップで計る。(通常、無洗米の場合、研いで使うお米より少し小さいカップを使うことになっているのだが、土鍋釜・黒の場合、同じ容量でかまわないらしい)

 せっかくの土鍋炊飯ジャーで無洗米はないだろうという気がしなくもないが、タイガーでは無洗米を十分に認知しているらしく、取扱説明書の「炊飯時間の目安」などは無洗米標準で表記されている。


本体正面にあるタッチパネルで炊飯メニューを選択する
 お米を軽くすすいで、水加減をし、タッチパネルの炊飯メニューを選ぶ。

 メニューは「白米」「早炊き」「炊き込み」「玄米」の中から「白米」を選び、さらに「火かげん」(これによっておこげのつきかたが変わる)、保温の有無、無洗米かどうかを選ぶ。

 そして炊飯スイッチを入れると「ピピー」とい電子音に続いてすぐに「コー」という、かすかな音がしはじめた。炊いている音とは少し違うようだし、ふたの蒸気孔に手をやっても熱くない。

 スイッチを入れてから20分を過ぎると、柔らかい「フー」というような、おなじみの炊いている音がしはじめて、だんだん、おなじみのいい匂いがしてくる。

 50分ほど経ったころ、炊き上がった。


黒い土鍋に白いご飯のコントラストが食欲をそそる
 ふたを開ける。黒地の釜に、真っ白なごはんのコントラストが美しい。3合炊きの釜で2合を炊いたので、ごはんがふちの上のほうまでぎっしり盛り上がっていて、なんとなく豊かな感じがする。今までは、5合炊きのジャーで2合炊いていたのだが、これと比べると何だか「釜の底に平べったくなった」感じの炊き上がりだった気がする。

 しゃもじでまぜて、土鍋にふたをする。水滴がたまって落ちるのを防ぐため、付属の「つゆとり布」をふたにはさむ。やはり、付属の「鍋敷き」を敷いて、テーブルに置くと、これは、ちょっと雰囲気がある。お店みたいだ。

 食卓で、おひつからごはんをよそう、というイベントそのものがすでにおいしそうなのだな、と気づいた。キッチンでよそったごはん茶わんをテーブルに運ぶのとは、似ているようで気分がまるで違うのだ。

 さっそく食べてみる。

 おいしい。何だか甘みがある気がする。おこげはどんな感じだろう。鍋の下のほうを探ると、ちゃんとできていた。火かげんはデフォルトの「弱」にしたので、薄い色でやわらかめのおこげだ。かすかに香ばしくていい感じである。

 後に「強」の火かげんでも炊いてみた。中くらいの茶色でおこげらしいおこげだが、パリパリして歯にはさまるようなものではなく、ほどよい出来上がりだった。


土鍋の中でゆっくりとさめたごはんは普通の炊飯器の保温と比べるとおいしく感じた
 さめてからまた食べてみたが、土鍋の中でゆっくりとさめたごはんは、さめたらさめたで別のおいしさがあって、匂いもいいように感じた。とはいえ、黄金の舌を持っているわけでも何でもないので、ひょっとして気分の問題なのかも知れないが、気分は、味わいの重要な一部分だ。

 食べた後は洗うことになるわけだが、この土鍋、食器洗い乾燥機では洗えないことになっている。理由は書いていない。全体にしっかりと釉薬がかかっているし、水を入れて高温にかけるものだから、熱や水に弱いとは思えないのだが。

 チャレンジャーな私たちは、かまわず食洗機で洗ってしまったが、洗い上がりを見て理由がわかった気がした。鍋底のおこげのついた部分が、食洗機では完全にきれいには落ちないのである。手洗いでなら、問題なく落ちるのだが、食洗機びいきの夫には「今どきそれはないだろう」と評判が悪い。


土鍋の質感の高さに比べ、つゆとり布はちょっと安っぽい素材だ
 さらにちょっとした不足を言うならば、付属の「つゆとり布」が、あまりにも実用一点張りな感じで色気がない。せっかく黒一色のシンプルな土鍋兼おひつなのに、惜しいところである。

 まあこれは、自分で可愛いふきんなどを探してきて、楽しんで使えばいいことである。小さいお鍋だから、ハンカチ売り場に行ってみるのもいいかなと考えている。





URL
  タイガー魔法瓶株式会社
  http://www.tiger.jp/
  製品情報
  http://www.tiger.jp/product/01ricecooker/jke_a.html
  炊飯器関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/rice.htm

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2008/03/11 00:08

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