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Applica「リッターメイド・エリート・メガ」
~パワーアップした猫用自動掃除トイレ
Reported by スタパ齋藤
自動的に猫の排泄物を除去してくれるリッターメイド。複数の機種があるが、この機種は比較的に新しい「リッターメイド・エリート・メガ」で、3頭くらいまでの猫に対応可能だ
猫用の自動トイレとして全世界の猫アニキと猫アネキに知られている
リッターメイド
。拙者も(旧型)を使っていたが、より新しくて高機能っぽい「リッターメイド・エリート・メガ」という機種に興味津々であったゆえ、これを試してみた。
猫ユーザーっていうか猫ちゃんの飼い主っていうよりもむしろ猫様と暮らす者は、毎日猫まみれで愉快である。猫は精神衛生上非常によろしいと言われている。そればかりか、実は血圧を下げる効果(というより能力!?)を持つともいう。よってアナタも猫と暮らすべきなのだが、しかし、猫と暮らし始めたら、猫の世話もせねばならない。
猫を触っているだけで心が落ち着くという人は多い
猫を抱いていると血圧が下がったりするとも言われている
だが、飼うと、猫の世話も当然しなくてはならない。食事から始まり、寝床、トイレまで全部ですな
猫の世話のうち、タイヘンであることの1つが、おトイレ方面。猫様も生き物であるゆえ、毎日、例のあのブツをお出しになる。これを片付け、清潔を保たねばならないのだ。なぜならば、崇高にて自由なる猫様におかれましては、不潔なトイレなど使わないのであり、トイレが不潔であった場合は別の場所をトイレとして使用するケースが少なくないからだ。……あ、室内オンリー飼いじゃなくてお外に出してる場合はこの限りじゃないんですけどネ。
絶対必要な猫トイレ掃除、もっとラクにならないかナ~と思っていたら、猫仲間から「コレが便利ですよ」と勧められたのが
リッターメイド
と呼ばれる自動猫トイレであった。コレを使ってみたら
タイヘン便利
なので、以降使い続けている。
導入当初の(旧型の)リッターメイド。写真左上端のテントみたいなモノにくるまれているのが本体
リッターメイドで用を足し中の猫。この後、15分すると、猫の排泄物をクシのようなもので浚ってキレイにする。人間がスコップですくう手間を肩代わりしてくれる機械なんですな
循環式の水皿(!?)も導入してみた。水の表面にたまるゴミ等をフィルターで除去してくれるため、水交換の手間が少しだけ減る
ただし、自動とは言っても、人間における水洗トイレほどのものではない。リッターメイドの中に猫砂(←猫がスルところ)があり、その上に出された排泄物をさらって専用コンテナに格納する=猫砂上を常にある程度清潔に保つ、というものだ。
でもですね、コレが非常に便利なんですよええ。猫がシタあとに速攻で片付けたりする手間が、まず省ける。また、朝起きてみたら猫砂上が猫のソレによって満タン!! てなコトもない。猫的にも(溜めっぱなしの猫トイレに比べたら)快適なのであろー、無闇に砂を掘り返したり(ホントは埋めてる)するようなことが随分減ったように思う。
で、本題。そのリッターメイドのわりと最新系の機種こと「リッターメイド・エリート・メガ」である。これまで使ってきた「リッターメイド」との使用感の差も交えてレポートしてみたい。
なお、日本国内で売られている
リッターメイド
と、Applica社の
ウェブサイト
で見られるものには、名称や型番に若干の違いがあるようだ。ニッチな製品だけに、日本市場での名称・型番にも混乱が見られる。ので、購入時は、日米各サイト等を比較したり、実際の製品に触れたりして、ヒトツ慎重に。
さて、このリッターメイド・エリート・メガだが、基本的には猫砂を入れる容器で、猫砂の上に出された排泄物を自動的に専用コンテナ内に格納してしまうという機械である。猫砂入れに電気仕掛けの排泄物処理スコップ&排泄物入れが付加された、てな装置。電動式自動猫トイレってわけだが、その動作の様子は下の動画でおわかりいただけると思う。
リッターメイド・エリート・メガ本体。中央のトレイ部分に猫砂を適量入れる
こんなオプション品も売られている。猫は排泄物に砂をかける習性があるが、このオプション(テント部分)を付けることで、室内に猫砂が散らかるのを防ぐ
【動画】リッターメイド・エリート・メガが動作する様子。白いものが排泄物だと思ってご覧ください~(WMV形式,1.07MB)
具体的な動作としては、猫がリッターメイド・エリート・メガで用を足し終えると、センサーが動作し、その約10分後に電動のクシ部分が動き、排泄物をさらう。排泄物は本体前方にセットされた専用コンテナに集められるが、コンテナが一杯になったら人間がそれを片付けるなり捨てるなりして処理する必要がある。
本体の猫砂トレイ左右にあるセンサー。この部分で猫が入り、出たことを認識する
猫が出た後、10分すると、このクシが前方に動き、猫の排泄物を追いやっていく
ちなみに、このクシ部分のみを取り外してメンテナンスすることもできる。以前の機種に比べると便利っス!!
本体手前下部に排泄物コンテナをセットできる。専用品のみ使用可能……だがランニングコストが低いビニール袋式がサードパーティーから発売されてもいる
排泄物コンテナのパッケージとその中身
薄いプラスチック製なので、基本的には使い捨て(パッケージにもDisposableとある)。お値段は12個セットで5,000円弱。1個400円くらい……てか高ッ!! ハッキリ言って、リッターメイドはランニングコストが高い自動トイレである
便利なのは“猫がし終わって約10分経つと自動的に排泄物をしまってくれる”という点だ。猫の排泄物処理に直接手を下さない利便、というもの少しあるが、それ以上に、常に猫がシタかどうか見張っていてくれて、シタならばすぐに処理を始めてくれること。
人間は「シタかしら」と度々猫トイレを確認する必要がなくなり、ある種の開放感が得られる。猫的にも「シタらすぐに片付けてくれるニャ!!」という快適さが得られているかもしれない。
ただし、その分、ランニングコストがかさむ。自動トイレの類はどれもそうだが、まずは本体代金と電気代(僅かですけど)がかかる。また、猫砂代金もかかる。リッターメイド・シリーズの場合、上の写真のような専用の排泄物コンテナが必要であり、このコンテナ、使い捨て。なので、猫がスレばスルほど、コンテナが消費されるというわけだ。
ちなみに、2頭飼いの拙宅では1週間で1個、コンテナが一杯になる感じ。週に400円くらいコンテナ代がかかる。人間も、あと恐らく猫も、リッターメイドによってより快適になるとは思うが、このコンテナ代、どう考えるかってのもある。
ランニングコスト~消耗品関連で言えば、リッターメイド・エリート・メガに限らず、リッターメイド・シリーズでは、使用する猫砂にも制限がある。リッターメイド各機は独自のクシにより排泄物を浚うが、排泄物そのものを浚っている感じではない。猫砂に包まれ、ある程度固まった状態のものを浚ってキレイにする。
ので、まずは固まらない猫砂は使えない。使うと、大の方はナンとか片付けてくれても、小の方はトレイに溜まりっぱなしになる。ので、メーカーや販売店は、鉱物系の固まる猫砂の使用を強く推奨している。拙宅にていくつか試したところ、新旧のリッターメイド・シリーズでナイスな使用感となっているのが以下の猫砂だ。
EVER CLEANという鉱物系の猫砂。米国製らしくけっこー強めのニオイがするが、リッターメイドとの相性は非常に良いようだ
EVER CLEAN本体……って言わないか。鉱物系の猫砂ってこんな感じで、かなり細かい。猫砂投入時やコンテナ掃除の時、あるいは猫ちゃんが砂をバッバッとかける時、周囲に飛び散りがち。フローリングはザラザラしがちで若干困りもの
リッターメイド・エリート・メガの付属品であるスコップとブラシ。……そうなのである、自動猫トイレとは言っても、完全に処理を任せられるわけではない。時には詰まったり、クシに付着したり、砂が散ったりするので、そーゆーのを人間が片付けるための付属品なのだ
ところで、この自動猫トイレ、もちろん電動。電源は付属のACアダプタもしくは単三形電池×8本から取るが、電池のほーは“停電時のための緊急用”となっている。
本体後方にACアダプタ接続コネクタがある。が、このコネクタからACアダプタのプラグが抜けやすくて困る。ガムテープで固定して使用中っス
コネクタ部付近のフタを開くと電池ボックスが現れる。停電時の予備電源として単三形電池×8本を入れることができる
旧型では、センサーやクシ(を動かすモーター)のための電力であったが、リッターメイド・エリート・メガには少々の電気的新機能が付加されている。具体的には、タイマー機能とイオン発生機能だ。
時計およびスリープモードのためのタイマー機能が装備されている。スリープモードを使うと、夜間には動作させないといった設定が可能だ
イオン発生機能も備わった。イオンにより空気洗浄(消臭)する機能である
タイマーでは、時計とスリープタイマーが使える。スリープタイマーでは、設定時刻から9時間は自動運転を行なわないという設定(スリープモード)が可能だ。例えば、スリープタイマーを夜10時にセットすれば、夜10時~朝7時までの9時間は、猫が入ろうが入るまいが、自動トイレ掃除動作は行なわれない、ので、寝ている間、掃除動作に伴うモーター音に睡眠を邪魔されない、と。
イオン発生機能は、猫が用を足すと自動的にイオンを発生し、排泄物の臭いを抑える。スリープモード時は、1時間に10分間、このイオン発生機能が自動動作する。んですけど、ぶっちゃけた話、この機能により臭いが抑えられているという実感がイマイチない拙者っす。
てな感じでリッターメイド・エリート・メガを見てきたが、旧型機と比べると各所が便利化してますな。
例えばクシ部分。クシ自体が細い金属製になったことで、排泄物が付着しにくくなった。また、クシを押す部分とクシ自体が緩やかに連結されているので、排泄物処理時の動作がよりスムーズになったと感じる。あと、もしかしたら、クシが動くスピードが若干UPしたかも!? また、音もすこーし静かになったかもしれない。
それからクシが取り外せること。加えて、上部(白い部分)とトレイを容易に分離させられるようになったので、本体の手入れもしやすくなった。前述のタイマー機能は全然使っておらず、またイオン発生機能の効果にも疑問が残るが、製品全体としては細かなブラッシュアップがされていて良いと思う。
んですけど、率直なところ、全体的に作りはあまりよろしくない感じ。大味っスよ大味。例えば電池ボックスのフタとかスゲく開けにくいし閉じにくく、斜めのステップ部や排泄物コンテナ収納部のフタにあるヒンジ部分もショボめのプラスチックで心許ない。ま、それでも大きな問題ナシで使えてるからイイっちゃぁイイんですけど……。
それと、大きさ。こればかりはしょうがないのかもしれないが、リッターメイドはデカいのであった。このリッターメイド・エリート・メガの場合、カーペットデッキ(猫が歩く坂のような部分)を取り付けた状態だと、49×94cm(幅×奥行き)程度ある。大きめの(非電動)猫トイレより一回り大きいという感じだ。
良いところもイマイチなトコロも併せ持つリッターメイド・エリート・メガでありリッターメイド・シリーズだが、拙宅においては大いに役立っている。これナシの猫生活───猫がシタら速攻でスコップ持ってお掃除というスタイルにはもはや戻れなさそう。
なので、猫トイレの手間を減らしたい人にはオススメである。けど、念のため書くが、リッターメイド等の自動猫トイレを使ったからと言っても、完全に人間の手間がなくなるわけでは全然ナイ。前述のように時には詰まったりするし、排泄物コンテナを片付けるのはヒトなんですな。また、鉱物系の細かい砂を使うってコトで、室内も多少ホコリっぽくなったり汚れたりもする。リッターメイド・シリーズは、猫の排泄を監視し、排泄したらスグある程度の処理をする、というところまでが主眼の製品だと思う。
あとですね、猫によっては「リッターメイドは嫌いニャ!!」てなスタンスで“導入してもトイレとして使ってくれない”かもしれない。ネットで調べたりしていると、多くのケースでめでたくリッターメイドを使うようになるらしいが、そうでない場合は……ワシはどうしたらいいのかわかりません知りませんすいません。
コトバを発せぬ生き物が対象のハードウェアなので、そのあたりまでジックリと調べて考えてからのご購入を検討するのが良いのではないか、と。
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URL
製品情報
http://www.littermaid.com/showproduct.asp?prodID=17
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