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ナショナル「SQ 825B」
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蛍光灯がコンパクトになり、それにあわせて器具もよりコンパクトでスタイリッシュなものが出回ってきた。ちょっとおしゃれで大人っぽいデザインのデスクスタンドが人気のようだ。
今回は2つの顔を持つ、スタイリッシュなデスクスタンドを紹介したい。ナショナル「SQ825B」だ。メーカー希望小売価格はオープンプライス。ヨドバシカメラのネット通販での価格は8,980円だった。
SQ825は、いわゆるデスクスタンドでありながら、アームを立て、セードを折りたたんだ瞬間、スッキリとした形の間接光照明器具に早変わりする。デスク上はもちろん、ベッドサイド、オーディオ周りなど、用途に合わせた光を楽しむ事ができるだろう。しかも30~100%まで、無段階で調光が可能である。
箱を開くと、本体、ベース、そして蛍光灯の3点が入っている。
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ベースのほか、本体は折りたたんだ状態で入っている。蛍光灯は装着されていない
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ツイン蛍光灯ツイン1 27W型が同梱されている
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蛍光灯は、27Wタイプのナショナル・ツイン蛍光灯 ツイン1 パルック色(昼白色/FPL27EX-N)が同梱されている。本体を自分で組み立てて、蛍光灯も自分で取り付けるようになっている。
組み立てはいたって簡単。
(1) 本体についていたネジをはずす
(2) ベースに本体をはめ込む
(3) ベースの裏側からねじをしめ、できあがり
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ベース裏面には転倒スイッチが。転倒時に消灯し、安全面に配慮されている
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ドライバーがなくても10円玉などコイン状のものがあればほかのツールを用意しなくてOK。ただし、ベース部が重く、取り付けの際に上下が逆さになるため多少扱いにくいかもしれない。柔らかい毛布のようなものを膝の上に敷いて取り付けを行なうといいだろう。
私はこのタイプの蛍光灯を取り付けるのが初めてである。多少戸惑いながら取り付けてみたのだが、思ったより簡単で驚いた。蛍光灯から飛び出ている金具をセード内のソケットに差し込み、蛍光灯をセード側へ倒してバネに挟み込むだけ。一瞬で出来てしまう。
昔からある直管の蛍光灯の取り付けは、細い溝に差し込んだり、押し付けたり、ひねったりと、多少気を遣う工程であった。この方式は、このような事が得意でない人にも簡単だと思う。このあたりの取り付けやすさも進化していると感心した。
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画像中央のソケットへ蛍光灯の金具を差し込む
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この角度で取り付けられ、そのままバネに向かって倒す
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バネに挟み込んで終了。(片手なのは撮影用。両手で取り付けよう)
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● 可動部は4箇所
まず始めにアームから。
もっとも机上面に近い状態から、無段階で垂直まで約60度可動する。
画像ではアームの角度にあわせ、セードが机上面に平行になるように角度調整している。セードは水平状態から、上へ60度、アーム方向へは90度可動する。
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机上面まで約35cm弱
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約40cmから、このぐらいの位置が机上で何かをするのに適切
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机上面まで約50cm
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次にセードの可動部。画像ではセードを最大限に上を向かせた状態で撮影している。アームに垂直な位置から、左右に約60度、無段階で可動する。
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アームに垂直な位置から、左右に約60度、無段階で可動する
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アームに対して垂直な位置
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右60度に傾けたところ
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スイッチのある本体はベースに固定されているが、アーム自体が本体を軸として水平に左右に約30度、無段階で可動する。
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本体に対して左右に約30度可動する
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本体に対してまっすぐな状態
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● 明るさはどれぐらい?
蛍光灯の光量が安定するよう、10分以上点灯してから計測した。
机上面に一番近い状態(約35cm)でなんと2,660ルクス。細かい作業でさえ1,500ルクスもあれば十分といわれており、かなり明るい。机上面から最大に遠ざけた状態でも1,300ルクス前後あり、机上での読書や勉強などに、十分な明るさが得られる。
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机上面まで一番近い状態が約35cm。約2660ルクス
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机上から一番遠い状態が約50cm。約1320ルクス
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● 便利な無段階タイプ調光機能
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シンプルでわかりやすい無段階ボリュームタイプスイッチ
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かつて蛍光灯は調光ができなかった。点灯管が不要で、ちらつきが抑えたインバーター方式が登場し、調光も可能な蛍光灯をこのデスクライトは採用している。1%の明るさから調光、というのは実現していないが、光量を30~100%まで調節できる。
ダイヤル式のつまみが1つという、いたってシンプルな「無段階」調光ボリュームスイッチがついている。誰もが直感的に使い方がわかるであろう。
どのぐらいの明るさの調整が可能か計測してみた。画像ではわざと蛍光灯が見える状態で撮影しているが、蛍光灯の前に座ったと仮定し、蛍光管が直接目に入らない40~45cmの位置が理想のポジションである。
画像左から、100%点灯時で約1,500ルクス、画像中央はボリュームスイッチを半分回して約900ルクス、画像右はボリュームスイッチを最小にして約630ルクスとなった。最小にしてもまだまだ読書ができる明るさである。豆球のようなほのかな明るさは、さすがに望めない。
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100%点灯時で約1,500ルクス
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ボリュームスイッチを半分戻して約900ルクス
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ボリュームスイッチを最小にして約630ルクス
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● もう1つの顔、間接光照明器具として
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壁より50cm離して設置している。照らし出された壁の反射光が部屋に柔らかく広がる
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間接光照明器具として使いたい時には、まず始めにアームを垂直に立てる。セードを本体に向かって倒す。本体には突起が、セードには切り込みがあり、差し込む事によって本体とセードが固定される。
小さいコツが必要だが、普通のデスクライトがあっという間にスタイリッシュな「間接光照明器具」に早変わりしてしまう。普段は間接光照明器具としてインテリアに活かし、必要な時はデスクスタンドとして活用するのも良いだろう。
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アームの付け根に突起がある
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セード側には切込みがあり、この部分を本体の付け根の突起に差し込む
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折りたたんだ時、結構ずれている
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本体とセード及びアームをもってひねる
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本体とセードの位置が真っ直ぐになるようにあわせる
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● 大きさについて
ベースは直径が約200mmで結構な重さがあり安定している。
デスクスタンド時、光源が机上面から400mm離れている状態の時、最大幅は約500mmとなる。
折りたたんで間接光照明器具時は高さが約520mmとなる。そして器具の質量は2.2kgで、安定感のある適度な重さといえる。
● ベースは直径が約200mmで結構な重さがあり安定している。
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コンセントのそばには「600Wまで」と表記されている
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感心したのは、本体の側面には100V 600W(6A)対応のコンセントが内蔵されていることだ。このデスクスタンドを利用しても、コンセントが1つ潰されずに済む。小さい事だがとても嬉しい配慮である。
既に机上面にありがちな、携帯電話の充電器などに利用できそうだ。もちろん、本体のスイッチとは連動しておらず、電源は独立している。本体の電源コード表面や、取り扱い説明書に特に記載はなかったが、1,500W(15A)まで使えそうな、しっかりしたコードが採用されている。しかし、600W以下の器具が限定されている以上、熱を発する器具や蛍光灯から発せられるノイズを拾いやすい音響機器へは使用しないのが望ましいだろう。
● いくつか気になった点
ベースに重みがあり、しっかりと安定している。しかし、アームやセードを動かす際には、器具を手でおさえる必要がある。そのたびに艶のあるブラックボディに指紋がベタベタとついてしまい、あっという間に汚れてしまう。気になる人にはシルバー色がお勧めだ。
アームやセードが、位置によっては思ったところにピタリと止まってくれない。アーム部がプラスチックで覆われており、多少アソビがあるせいか、止めたい位置でスッと止まってくれないのが気になった。また、可動部を締め付けるツマミはコインのようなものが常に必要である。
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撮影中でもこんなに手脂がついてしまう
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緩んだツマミを締め付けるにはいつもコインが必要
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また、間接光照明器具からデスクスタンドとして、セードを本体面からはずす時、結構な力がいる。その際には本体をしっかりおさえ、器具を倒さないようにセードをはずさないといけない。多少気を遣うところである。
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本体からセードを引き離すには結構固い
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気遣いながらエイッとはずす。手首のスジに注目
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蛍光灯の取り付け、取り外しも簡単な、点灯管のいらないインバーターツイン蛍光灯が採用されている。取り扱い説明書を読まずして、直感的に組み立ても簡単。そのために特にドライバーなどの工具の用意もいらない。
デスクスタンドとしては十分過ぎる明るさが得られる。調光器は間接光照明器具として使う時、とても便利である。折りたたんで間接光照明器具として利用する際、その形はとてもスタイリッシュ。気軽に部屋の表情を変えるアイテムとしてもとても魅力的なデスクスタンドである。
付け加えてナショナル・ツイン蛍光灯 ツイン1には、同梱されていたパルック色(FPL27EX-N)のほか、涼しげな白色を演出するパルックday色(FPL27EX-D)、電球色を演出するパルック電球色(FPL27EX-L)があり、それぞれは量販店で1,000円前後。好みに合わせて使い分けたい。
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=SQ825B
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2007/12/26 00:07
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