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アスコジャパン「充電式ぬくぬくあったかジャケット」

~背中の充電式ヒーターが冬のアウトドアをサポート
Reported by 本誌:正藤 慶一

充電式ぬくぬくあったかジャケット
 野球は中日ドラゴンズが日本シリーズを制し、サッカーは鹿島アントラーズがリーグ戦を首位で終えた。両競技ともに日本代表チームは来年の北京オリンピックへの出場権を獲得した。栄光に満ちたシーズンの幕が引き、来シーズンへの英気を養うストーブリーグへと突入。スポーツは一年で最も静かな時期を迎えることになる。

 ……と言いたいところだが、年末年始はイベントが目白押しだ。サッカーなら、天皇杯や高校選手権、そして先週開幕したFIFAクラブワールドカップもある。ラグビーなら、通称「花園」の高校ラグビー、さらにはトップリーグの試合もある。スポーツ観戦にシーズンオフはない。

 しかし、この時期の観戦で辛いのは寒さだ。ドーム球場でもない限り、スタジアムでは冷たい木枯らしが、席にジッと座っているだけの体を容赦なく攻め立てる。厚着をしてもあまり効き目がなく、使い捨てカイロを忍ばせてもすぐに効果が切れてしまう。それでも、愛するチームの勝利の瞬間には立ち会いたいがために、テレビではなくスタジアムに赴き観戦するのである。

 今年も寒い中我慢して行くぞと意気込んでいると、ネットで良さそうな商品を見つけた。アスコジャパン株式会社の「充電式ぬくぬくあったかジャケット」である。この商品、何とジャケットの背中にヒーター(発熱体)が組み込まれており、その輻射熱で体を温められるというものだ。充電式なので、使い捨てカイロとは違ってリユースできるというのもエコで良さそうだ。楽天市場のネットショップで9,980円で購入した。サイズはM、L、LLの三種類、カラーはブラックとベージュの2色があり、今回はブラックのLを注文した。

 パッケージ内容は、ジャケットと充電池、充電用のコンセントの3点。見た目はいたって普通のダウンジャケット。肩のあたりが少々盛り上がっているが、これはソデを取り外してベストとして使用するためのファスナーが用意されているためだ。首周りは襟でしっかりと覆われており、普通に着ただけでも十分に温かい。これ以外には特に特徴がなく、悪く言えばあまり面白味のないデザインだ。


パッケージ内容。ジャケットと充電池、充電用のコンセントの3点 表面にはナイロンを、裏地と中綿にはポリエステルを使用する

ソデを取り外すことで、ベストとしても使用できる 首周りは襟で覆われているためとても暖かい

 さて、肝心のヒーターはどこかというと、背中にある。ジャケット内側のファスナーを開けると、中にはカーボン繊維の面状ヒーターがあり、これが発熱する輻射熱で背中を温めるというものだ。かなり薄く、外から見ただけではヒーターが入っていることには気づきにくい。ヒーターにはマジックテープが付いており、購入時の縦の状態ではなく横にセットすることで、腰を温めることも可能だ。

 電源は、付属の充電池を使用する。「入力」とかかれた穴に電源コードのジャックを差し込み、アダプターをコンセントに差し込んでスタートする。充電中はアダプターに赤ランプが点灯し、約4時間の充電時間が完了するとランプが緑色に変わる。この際に、ヒーターのジャックはアダプターに接続する必要はなく、充電完了後にヒーターのジャックを取り付け、内ポケットに入れる。

 ヒーターにはコードが付いており、これを先ほど内ポケットに入れた充電池に接続する。電源ボタンと弱/中/強のパワー切り替えボタンが用意されており、弱~強を約35~53℃で切り替える。通電後は約3分で温度が上昇。ちなみに、購入時はジャケットの左側内ポケットに入っているが、配線を変えれば右側の内ポケットに切り替えも可能だ。


ジャケットの裏地にはファスナーがあり…… この中にヒーターが入っている。ヒーターを取り外せば、ジャケットの洗濯も可能だ 説明書に記されていた、ヒーターの位置の図解。購入時はタテに入っているが、これを横にして腰を温めることもできる

まずは、充電池を充電する。満充電まで約4時間 内ポケットには、ヒーターから生えるジャックがひょっこりと顔を出している ここに充電池を挿して使用準備が完了だ

スタジアムに行って使用してみた。なお、電源のON/OFFと運転モードは、赤いランプで充電池に示される
 実際に、これを着てスタジアムにサッカー観戦に行ってみた。昼の試合でかつ陽がよく当たる席だったが、試合が後半を迎えるには陽も暮れ始め、寒さがどんどん増してくる。ここで内ポケットに手を忍ばせて、電源をスイッチON。設定は「中」にしてみた。すると、2~3分ほどで、背中の辺りがジンワリと暖まってくる。ここで「強」にすると、さらに温かくなり、10分ほど使っているうちに、寒さをほとんど感じなくなった。また、試合終了後に最寄り駅まで歩く道中で使用しても、しっかりと暖まることができた。個人的な感想としては、ヒーターを縦にするよりも、横にセットして腰を温めたほうが効果があるように感じた。

 ちなみに、充電池の持続時間は3/6/9時間(強/中/弱)で、環境や温度によっても変化するという。長く電池を持たせたい場合は、温かくなったら電源のスイッチをOFFにして寒くなったらまたONにするというように、フレキシブルに変えるとよいだろう。「弱」にするのも手だが、ほんのりと暖かい程度なので、寒さの厳しい日には向きそうにない。モードの切り替えは、電池のスイッチ部が触れるだけで分かるよう出っ張りがあるので、わざわざジャケットから出さずとも、内ポケットに手を突っ込むだけで運転は切り替えられる。


「充電式ぬくぬくあったかジャケット」を着た記者。この日は応援するチームが負けたため不貞腐れている。来年こそは負けないよ!
 課題としてはデザイン面だろうか。その可も不可もないその朴訥とした外見は、おしゃれにこだわる人には毎日着られるようなものではないだろう。また、カラーは2色のバリエーションはあるものの、どちらもモノトーンなので、もう少し選択肢がほしい。とはいえ、メーカーのアスコジャパンは衣料をメインとしてやっているわけではないので、むしろ選択肢があるだけでも感謝すべきかもしれない。

 冬のスタジアムの寒さに嘆き続けた私としては、かなり新鮮な喜びを覚えた製品だ。スポーツ観戦はもとより、釣りやサイクリングなど、冬でもアウトドアを楽しみたい人にお勧めしたい。





URL
  アスコジャパン株式会社
  http://www.ascojapan.com/index2.htm



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2007/12/11 00:03

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