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CASIO「IC-2000J」

~電波の受信状況を液晶に表示する壁掛式電波時計
Reported by 本誌:正藤 慶一

CASIO「IC-2000J」
 以前当コラムで、太陽電池を電源とした壁掛け式のアナログ電波時計「SF229S」(セイコー)を採りあげた。機能面では不満がなく、標準時計としてしっかりと使える製品だった。

 ただ、太陽電池が前面にあるため、外見は少々派手な印象を受けた。できれば、もっとシンプルな、モノトーンという選択肢があっても良かったのではないかと思う。

 そこで見つけたのが、今回採りあげるCASIO(カシオ計算機株式会社)のアナログ電波時計「IC-2000J」だ。写真で見る限りでは、白い時計盤と黒い時間表示というモノトーンのカラーリングはシンプル。本体中央部には温度、湿度の表示機能も備えており、機能面でも期待できそうだ。定価は9,975円で、ヨドバシカメラのネットショップでは6,980円で購入できた。

 本体をパッケージから出すと、なかなかに大きかった。本体サイズは360×360×54m(幅×奥行き×高さ)。CASIOの製品ページには「オフィスや教室などにぴったり」とあったが、確かにそういった広い場所でも、しっかりと時間が確認できそうな感じがする。

 本製品の電源は単二型電池2本。パッケージにはアルカリ電池が同梱されていて、これを本体裏面の2カ所の電池入れに1本ずつセットする。すると、針が動き出すが、この時点ではまた正確な時刻はセットされない。次に、本体裏面にある3つのボタンのうち、最も小さい真ん中のボタンを押す。すると、時計の針が高速で動き出す。針が「12時」を指すと、情報通信研究機構(NICT)が福島と九州の2カ所から発信する標準時刻の受信をスタートする。なお、その他の2つのボタンは、手動での時刻設定用のものだ。


直径は360mm。30cm定規がスッポリと枠の中に入ってしまった 単二型電池を左右の電池ボックスに1つずつ入れる。本体に同梱されているので自前で購入する必要はない 本体背部に3つ並ぶボタンのうち真ん中の小さなボタンを押すと、しばらくして電波の受信がスタート。指では押しにくいのでペン先などを使う

液晶内上部に、電波の受信状況を表わすインジケーターが見える。5段階で表示されるが、写真は「2」の状態
 受信中は、本体中央の温度/湿度を表示する液晶に、電波の受信しやすさを示す5段階のインジケーターが表示される。この状態で、本体を取り付け場所の近くに置いて、電波の受信のしやすさを確認するというものだ。

 この状態のIC-2000Jを、設置場所の候補としていた場所の近くに持って行くと、「2」から「3」を示した。受信できるのかできないのか、何とも不安な表示だ。1回の電波受信にかかる時間は約2~16分とあったので、このまましばらく放置していると、4~5分ほどで、液晶部に電波の受信に成功した「OK」表示が表れ、時計の針が正しい時刻を指し始めた。インジケーターはこの程度でも、しっかりと標準時刻を受信できた。これで、時刻設定は完了だ。

 1日の電波の受信回数は7回で、2時1分、3時1分、6時1分、10時1分、14時1分、18時1分、20時1分に行なわれる。液晶にはさらに、1日に1回以上、電波の受信に成功した場合にアイコンを表示する機能が付いている。つまり、これが表示されていれば、時計は常に正確な時刻を指していることになる。マークは毎日2時~3時の間にいったん消灯され、その後電波を受信するごとに点灯する。このマークがいつまで経っても表示されない場合は、設置場所を変えるか、手動で時刻を設定することになる。


窓際に持っていくと、インジケーターは最高の「5」を示した 液晶画面左上部のマークが、1日に1回以上、電波の受信に成功したことを表わすアイコン。その下の「OK」は、最新の電波を受信したことのしるしだ 説明書によれば、このマークが常に点灯している、または点灯している時が多ければ、そのまま使用し続けられるとのことだ

編集部の壁に掛けて使用しているようす。時計の針はもちろん、液晶の温度・湿度も結構見える
 実際にオフィスに設置して使用しているのだが、毎日電波を受信するマークは点灯しており、正確な時刻を表示できているようだ。説明書を読み返すと、マンションやビルなどの鉄筋の建物、PCやFAXなどのOA機器のそばなどでは、電波が受信しにくいとあった。我がオフィスはまさにそれにあてはまっており、それがインジケーターの「2」や「3」という、少々頼りないインジケーター表示につながったのだろう。説明書では、このほか「電波を受けやすい」という窓際での使用を勧めている。

 ところで、冒頭で「シンプル」と書いたが、写真を見て「液晶部分がなければ、もっとシンプルで良かったかも……」と思われる方もいるかも知れない。ただ、使ってみた印象だと、液晶があってもそれほど野暮ったい印象はなく、遠くからでも温度と湿度が見えるので、なかなか便利に思っている。どうしても、という方には、本製品から液晶部分を省いたデザインの電波時計「IQ-2000J」も発売されているので、こちらを選択すると良いだろう。ただし、こちらは受信状況の確認は手動となるので注意されたい。

 電波時計は時刻を正確に表示するものではあるが、コンクリートに包まれた部屋の中では、時々それが不安になる。IC-2000Jなら、自動更新される液晶のサインを見れば確認できるのだ。電波の届きにくいオフィスやマンションで使用する場合にはもちろんお勧めだが、ちゃんと定期的に電波を受信していることが簡単にわかるという点では、電波時計のビギナー向けの一品ともいえそうだ。





URL
  CASIO(カシオ計算機株式会社)
  http://www.casio.co.jp/
  製品情報
  http://casio.jp/wat/flash/0609/4_2_d.html

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2007/10/12 00:03

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