|  |
|
 |
 |
 |
 |
家電製品ミニレビュー オムロン「HEM-6022」
|
 |
~健康のバロメーター「血圧」チェックでメタボ対策
|
Reported by
清水 理史
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
● メタボ基準を軽くオーバーするウエスト

|
オムロン デジタル自動血圧計「HEM-6022」
|
最近、ショックだったこと。
ついに35インチのジーンズまでもがはけなくなってしまったこと……。
昔からウエスト周りのサイズは大きい方だったが、フリーになって約10年。毎日、朝から晩まで、ほぼ机の前で過ごす生活を続けていれば、脂肪もたっぷりと貯まってくるというものだ。
そんな中、プラス1インチで36インチになったジーンズを眺めていて、ふと考えたところ、話題のメタボリックシンドロームの条件を軽くクリアしていることに気がついた。36インチを換算すると91cm。メタボリックシンドロームの診断基準となるウエストは85cmなので、軽くオーバーというところだ。
確かに、30代半ばを過ぎ、いろいろと体から挙がる悲鳴も聞こえ始めてきただけに、少しは健康を気遣おうと購入したのが、このオムロンのデジタル自動血圧計「HEM-6022」だ。Amazon.co.jpで11,000円で購入した。
|
|
正面
|
側面
|
● 血圧で手軽にできる健康管理
日本内科学会の資料によると、メタボリックシンドロームの診断基準は、男性でウエストが85cm以上、女性で90cm以上であることに加え、血圧が上130mmHg以上か血圧が下85mmHg以上、空腹時の血糖値が110mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上かHDLコレステロールが40mg/dl未満のうちの2項目を満たしていることだそうだ。
ウエストが基準をクリアした筆者の場合、もう入り口には立っているので、後の2項目が診断の分かれ目となる。そこで、手軽に測れる血圧を「HEM-6022」で計測してみたというわけだ。
HEM-6022は、単4乾電池2本で動作するコンパクトな血圧計で、手首で計測するタイプとなる。血圧計には、この手首式と腕で計測する上腕式の2タイプがあり、安定した計測には上腕式の方が適しているようだが、なにぶんサイズ大きく手軽さに欠ける。医師の指導のもとに自宅で計測するなら上腕式が良いが、ちょっとした健康チェックなら、HEM-6022のような手首式が手軽で良さそうだ。
|
|
手首に巻く部分はマジックテープになっている。手首にフィットする形状になっており、装着しやすい
|
写真のように親指側にディスプレイ部分が来るように装着する
|
実際に使ってみると、その手軽さに感心した。手首に巻き付け、本体のボタンを押すと、手首に巻き付けたカフ部分が徐々に閉まり、しばらくするとプシューという音ともにゆるんで、ディスプレイに計測された値が表示される。最高血圧、最低血圧、脈拍が大きな数値で表示されるので見やすいのも特徴だ。
ただし、計測には正しい方法があるので注意したい。血圧というと、腕に巻き付けた帯にポンプで空気を送り込む昔ながらのものしか経験がなかっただけに、筆者も知らなかったのだが、手首に装着後、脇を締め、計測器を心臓の高さでホールドして計測するというのが正しい方法とのことだ。
確かに、腕を上に思いっきり上げて計測したり、腕をだらりと下まで伸ばした状態で計測すると、エラーで計測できなかったり、異常に高い値が表示された。正しい計測方法が取扱説明書にイラスト付きで解説されているので、必ずその通りに計測することが大切だろう。
● 継続的なチェックが大切

|
計測結果はディスプレイ部分に大きな数字で表示される。過去の計測値も60回分記録されるようになっており、いつでも参照できる
|
というわけで、筆者も気になる血圧を計測してみたが、最高が121、最低が79で、どうやら一般的な範囲内に収まっていることが確認できた。どうやら、メタボリックシンドロームの条件の1つは回避できたようだ。
しかしながら、血圧というのは奧が深いもので、たとえば計測する時間や体調によって値が変化するため、継続的な計測が必要とされている。つまり、現段階でセーフだった血圧が、いつ上昇に転じるかはわからないので、定期的にチェックするのが好ましいようだ。

|
オムロンのホームページで配布されているEXCEL形式の血圧記録表。グラフ表示も手軽にできるので継続的な計測に便利
|
HEM-6022には、過去60回分の計測結果をメモリに保存しておく機能があり、その平均値を表示したり、過去の情報を呼び出すことができるが、一歩踏み込んで、PCで履歴を管理することもできる。
発売元であるオムロンのホームページでは、EXCEL形式の血圧記録表が無償でダウンロード可能になっている。血圧計からPCへデータを転送する機能はないが、読み取ったデータを手動で入力することはそんなに手間ではない。ここに毎日の血圧を記録していけば、グラフでその変化を確認できる。
手軽に使え、さらにPCでデータも管理できる。広く勧められる血圧計だ。
■URL
オムロンヘルスケア株式会社
http://www.healthcare.omron.co.jp/
製品情報
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hem6022_1.html
ニュースリリース
http://www.omron.co.jp/press/2007/h0717.html
■ 関連記事
・ オムロン、液晶画面を拡大した手首式血圧計(2007/07/18)
・ 家電製品ミニレビュー ナショナル「EW3039P」(2007/07/02)
・ オムロン、病院で見つけにくい「早朝高血圧」確認機能搭載の血圧計(2007/01/24)
2007/09/28 00:01
- ページの先頭へ-
|
|
 |

|
 |