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やじうまミニレビュー
スケーター「クック膳 MWC1」

~電子レンジだけでできる手作り料理
Reported by 安部 陽子

レンジでチンで、料理ができあがる

スケーター「クック膳MWC1」
 冷めた料理をあたためなおす時など、電子レンジが役に立つことは、すでに説明するまでもないだろう。電子レンジで、生の食材を調理し、料理ができあがるグッズがあるのをご存じだろうか。料理研究家の千葉真知子氏が考案したスケーターの「クック膳」である。Amazon.co.jpで4,980円で購入した。

 クック膳は、ちょっと進化した電子レンジ専用の耐熱容器である。中に生の食材と調味料を入れ、電子レンジでチンするだけで料理ができあがる。電子レンジ専用調理鍋と銘打ってある。作ることができる料理は幅広く、「煮る」「蒸す」料理や、ご飯を「炊く」ことまでできる。


パッケージ
本体、中フタ、外フタ、ザルと軽量カップ。それに料理レシピが付属する 約21×19×14cm(幅×奥行き×高さ)、横にあるのは300mlのペットボトル

 大きさは約21×19×14cm(幅×奥行き×高さ)、本体に中フタ、外ブタを合わせると、重さは940gだ。3合炊きの炊飯器の内釜ぐらいの大きさである。中フタは本体容器と外フタの間に入れる。外フタは、中フタの上からかぶせて、ロックレバーで本体に固定して使用する。

 中フタの中心に、蒸気バルブがある。蒸気バルブは「開」「閉」「取」のメモリがあり、指で回して動かす。ほとんどの調理が「閉」の状態で使用し、こうすると容器内を密閉する。「開」にすると穴が2つ現れるが、これはご飯を「炊く」時にだけ使うものだ。洗う時は、「取」にして蒸気バルブを外す。

 本体、中フタ、外フタのほかに、ザルと軽量カップ、レシピが付属する。ザルは、米を研ぐための付属品で、電子レンジの中に入れて使うものではない。レシピは、ごはん物と、野菜、肉、魚料理のレシピが、27種類載っている。主食とおかずの両方を調理できるようだ。レシピは500~600Wの電子レンジを基準にしているので、機種に合わせ、加熱時間は自分で調節する必要がある。


中フタの蒸気バルブ。「開」にした状態、ごはんを炊く時に使う 「閉」にした状態。ほとんどの調理をこのモードで行なう 外フタのロック。中フタの上から外フタをのせ、本体容器にロックする

 使い方は、食材を洗って食べやすい大きさに切り、調味料と一緒に本体の容器に入れたら、中フタ、外フタをして電子レンジで数分間温めるだけだ。温める時間は料理によるが、およそ5~20分ぐらいである。コンロを使ったときのように、食材が煮えてから徐々に味付けしていくのとは異なり、調味料も全て、食材と一緒に容器に入れる。鍋のような形をしているが、直火にかけることはできない。


電子レンジでご飯が炊ける、豆ご飯を炊いてみる

 最初に、豆ご飯を炊いてみる。お米をザルで研ぎ、だし汁に30分漬けておく。本体に、米、塩、グリーンピースとだし汁を入れ、中フタを乗せ、蒸気バルブを「開」にし、外フタをしてロックすれば準備完了だ。電子レンジに本体を入れ、18~20分間加熱する。


研いだお米を本体に入れる
米、塩、グリーンピースとだし汁を入れ、蒸気バルブを「開」にし、外フタをして電子レンジで、20分あたためする
20分後、炊き上がった様子

【動画】外フタの持ち手と、中フタはかなり熱くなっている。フタを開けるときは、鍋つかみなどを使う(WMV形式,334KB)
 20分後、取り出そうとすると、持ち手がかなりが熱い。外フタや中フタも熱く、素手では触れないほどだ。炊き上がった豆ご飯は、しっかりと炊けている。お米の粒に芯はなく、かといって、やわらかすぎない、しっかり歯ごたえがあるごはんだ。だしと塩味がよく効いている。火にかけているわけではないので、容器の底の焦げ付きもなく、後片付けも楽だ。


さばのみそ煮にチャレンジ

 次に、おかずとなるさばのみそ煮を作ってみよう。

 さばの半身と、調味料のミソ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、しょうがの薄切を一緒に本体に入れる。中フタをし、蒸気バルブを今度は「閉」にして、外をフタをロックする。電子レンジで4分加熱すれば出来上がりだ。


さばのみそ煮をつくる。さばの半身、調味料のミソ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、しょうがの薄切を本体に入れる 蒸気バルブを「閉」にし、外をフタをロックして、4分加熱する。魚、肉は、容器の底に敷くようにいれる 4分後、身に味が染みており、ふっくらと仕上がった

容器に焦げ付きはない
 ちゃんと身の中まで煮えており、身が固くなることなくふっくらできている。煮過ぎて焦げたり、型崩れすることもない。短い加熱時間にもかかわらず、身に味が染みている。

 鍋で作る時よりも短い時間でできるが、肉や魚量いは容器の底に敷くようにして入れるので、1回で調理できる量が、魚ではかれい1匹分ぐらい、肉では鳥のもも肉1枚ぐらいとやや少なめになる。容器を大きくすると、対応する電子レンジが少なくなってしまう。このあたりが弱点と言えそうだ。


野菜いっぱいのラタトウユをつくる

 最後に、野菜たっぷりのラタトウユ(野菜のトマト煮込み)を作ってみよう。

 本体にオリーブオイルとニンニクのみじん切りをいれ、フタをせずに40秒加熱する。そして、食べやすいサイズに切った、ズッキーニ、なす、タマネギ、パプリカ、ピーマン、セロリとトマトを入れる。食材を全部入れると山盛りになった。あとは、固形スープの素と、ケチャップ、砂糖、香辛料を入れて、中フタをし、蒸気バルブを「閉」にして、外フタをロックする。そして、電子レンジで10分間加熱した。

 加熱時間の10分は、レシピ通りの調理時間だったのだが、中を開け見と、まだ生煮えだ。もう10分間、加熱してみると、今度はちょうどよい。水は一滴も入れていないが、野菜から水分がでてスープになっている。野菜の食感も、スープの味も上々だ。

 野菜は、容器の中に重ねていれることができるので、一度に多くの量を作ることができる。ただ、野菜料理の調理時間は、自分で調節しながらみておく方がいいようだ。


ラタトウユをつくる。材料は、いろんな野菜とオリーブオイルと香辛料 まず、リーブオイルとニンニクのみじん切りをいれ、フタをせずに40秒加熱 切った野菜を中に入れ、調味料と香辛料もすべていれる

10分温めた様子、野菜が生煮えでもう少し加熱する必要がありそうだ さらに10分温めた後の様子、野菜がしんなりして、水分が出てきている。これで完成だ 完成した。野菜の生煮えはなく、セロリの歯ごたえがちょうどよい

安心。手間なし。失敗しない

 もっとも良い所は、料理する人間に技術やコツがいらないことだ。電子レンジでの調理なので焦げることがなく、肉、魚料理では、コンロで作る時のように煮過ぎて食材が型崩れをする心配もない。味付けも最初にレシピどおり調味料を入れるだけである。レシピに従いさえすれば、失敗作を作る方が難しい。

 また、電子レンジの温めをしている最中、別のことができる点もありがたい。コンロがほかの料理でふさがっていても、電子レンジだけでもう一品、メニューが増やせるのだ。

 最後に作ったラタトウユのような煮込むものは時間がかかるのであまり向かない。また、3人分以上のご飯、おかずを作る場合、容器の大きさがネックになる。このあたりを考えると、1~2人家族向け、「煮付ける」料理に向いた製品と言えるだろう。

 簡単に調理したい、でも栄養バランスも気になるという一人暮らしの人や、手軽におかずを一品増やしたい主婦にもおすすめしたい。





URL
  スケーター株式会社
  http://www.skater.co.jp/
  製品情報
  http://dpi.ne.jp/skater/cgi-bin/webcatalog/guest_main.rb?action=detailAction&serial=2875

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2007/09/12 00:02

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