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カシオ計算機「MU-8-N」

~ボタンが大きく使いやすい“ユニバーサルデザイン”電卓
Reported by 本誌:正藤 慶一

カシオ計算機「MU-8-N」
 電卓は、それほど頻繁に使うものでもないが、一家に一台あるとうれしいもの。私の場合は、複数の店でこまごまと買い物した際に、全部でどれだけの額を使ったかを計算するのに使っている。PCや携帯電話でも計算はできるが、やはり専用機である電卓を使ったほうが手軽だ。

 そんな電卓に、ユニバーサルデザイン(以下、UD)の概念が採用された製品があるという。UDとは、簡単に言ってしまえば“誰にでも使いやすいデザイン”のこと。最近ではバリアフリーの観点から、UDを謳ったさまざまな製品、または施設を目にする機会が多い。しかし、電卓は計算というもともとシンプルな目的の製品なだけに、どんな点がUD化されているのだろうか。

 その“UD計算機”の名前は「MU-8-N」。メーカーは、電卓メーカーとしてスタートし、現在ではデジカメから携帯電話、腕時計の「G-SHOCK」まで、幅広い製品を手がけるカシオ計算機株式会社だ。定価は3,675円で、ヨドバシカメラのネットショップでは1,554円と、定価の57%引き。思いのほか安かったので、購入した。


手に取ったところ
本体右端の、UDを謳うマーク

 製品を手に取って見ると、まずボタンが大きいことに気づく。「1」から「9」までボタンのサイズは14×15mm(同)。比較のために、同じくCAカシオ計算機の「MW-8VTA-N」も購入したが、こちらのボタンは10×13mm(縦×横)。面積にすると、210平方mm(MU-8-N)と130平方mm(MW-8VTA-N)となり、80平方mmの違いがある。その分、ボタン表面に書かれた文字サイズも大きくなっているため、見やすさもアップしている。なお、MW-8VTA-Nの定価は2,625円で、ヨドバシカメラでの購入価格は780円。ラインナップでは比較的安価な部類の製品だ。

 また、MU-8-Nでは、「0」ボタンのサイズが34×14mm(同)と、他の数字よりも大きい。ちなみに、「+(たす)」「=(イコール)」も比較的大きくなっている。使う機会が多いボタンなので、このような仕様になっているのだろう。また、「-(ひく)」「×(かける)」「÷(わる)」「AC(オールクリア)」などのボタンは丸型で、その上下にスペースが広めに設けられている。

 実際にボタンを押して計算してみると、とにかく「押しやすい」の一言に尽きる。一般的な形のMW-8VTA-Nでは、私の指が太いためか、隣のボタンにも指が触れてしまい、入力ミスを何度かしてしまった。しかし、ユニバーサルデザインのMU-8-Nでは、ほとんど打ち間違いはなかった。


MW-8VTA-N(右)との比較 MU-8-Nの数字部分のボタンサイズは14×15mm(縦×横) 一方、MW-8VTA-Nでは10×13mm(同)。面積にして80平方mmの差がある

 ところで、MU-8-Nの本体サイズは103×143.5×20mm(幅×奥行き×高さ)で、MW-8VTAは103×145×31.7mm(同)。液晶の傾斜角度により、高さに若干の差はあるが、面積はほとんど変わらない。なのに、ボタンが多くなったということは、一体何が省略されたのだろうか。

 本体を良く見てみると、「M-」「M+」などのメモリーキーが付いていないことに気づく。一般的な電卓に付いているメモリーキーは、計算結果を記憶してより便利に使うための機能……のはずだが、はっきり言って、実際にこのボタンを使いこなせている人は、少ないのではないだろうか。これらのボタンを敢えて外すことで、その分のスペースを使いやすさのために費やすことができたのだ。

 ちなみに、前述のメモリーキーのほか、「√(平方根)」ボタンや、瞬時に消費税を計算する「税抜」「税込」ボタンもない。まあ、日常生活で平方根を使う機会は少ないし、消費税も「×1.05」をすれば算出できる。何より、機能を付けすぎてしまうと、シンプルで手軽な使い心地が失われてしまう。CASIOでは豊富な機能を搭載した上位機種の電卓も取り扱っているので、機能を求める方はそちらを選択するべきなのだろう。

 そのほか、手で持ちやすくするための本体の“くびれ”や、滑りにくい素材の採用、本体裏面に備えられた固定用のゴム、液晶には光の乱反射を抑えて見やすくする「ノングレア加工」など、随所に使いやすさを実現するための工夫がなされている。

 なお、電源にはソーラーと補助用の電池を併用しており、暗い場所でも使用可能。寿命は1日1時間の使用で約3年。MW-8VTA-Nも同様の仕様となっている。


本体裏面の滑り止めのゴム。かなりの安定感がある
液晶表示は8桁。液晶の下端から一番上のボタンのあたりが、ややくびれている
液晶部分には見やすいように傾斜が付けられている

 本製品は、何よりもシンプルさが魅力だ。普段の生活では、メモリーキーなどの機能よりも、数字キーや「+」「=」キーが主役なのだ。本製品はこうしたキーをより大きくすることよって、誰にでも使いやすいUDとしたのだ。

 文字が大きく見やすいので、シニア向けのギフトとしても向いている。まずは実際に手にとって、この使い心地を味わってほしい。





URL
  CASIO(カシオ計算機株式会社)
  http://www.casio.co.jp/
  CASIO電卓総合案内ネット
  http://dentaku.casio.co.jp/
  MU-8-N 製品情報
  http://dentaku.casio.co.jp/product_list/product.php?m_no=17
  MW-8VTA-N 製品情報
  http://dentaku.casio.co.jp/product_list/product.php?m_no=152



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2007/09/03 00:00

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