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タニタ「デジタルベビースケール BD-586」

~安心して計量できるシンプルデザインのベビースケール
Reported by 本誌:伊藤 大地

デジタルベビースケール BD-586
 生まれたばかりの子供は、体格に個人差が大きい。成長の目安は月齢よりもむしろ、体重の方が頼りになることが多いようだ。そこではかりを使って体重を計るわけだが、相手は赤ん坊。そうはおとなしくしてくれない。

 我が家でも、昔ながらの針で指し示すタイプのはかりを使っていたのだが、子供の動きに合わせて針が大きく左右に振れるので、なかなか正確な体重がわからない。そこで購入したのがデジタル式のはかり、タニタの「デジタルベビースケール BD-586」である。メーカー希望小売価格は18,900円。楽天市場での購入価格は、13,800円だった。

 さっそく、パッケージから取り出す。本体サイズは580×390×93mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.2kg。大きさがあるせいか、数値よりはずっと重く感じる。片手では扱いづらい。

 まず、本体裏面にある電池ケースに、付属の単三乾電池4本を入れる。次に、液晶部分の横にある電源ボタン「ON/TARE」を押す。もし、衣服を着せた状態や、バスタオルにくるんだ状態で量る場合はON/TAREを押す前に、あらかじめ、本体の上に置いておけばよい。液晶表示が「0.00kg」になったら、赤ちゃんを乗せる。これで測定は終了だ。

 本体には「ON/TARE」「前回測定値」「OFF」の3つのボタンがある。「前回測定値」のボタンはその名の通り、前回測定時の体重を表示する。さらに、新たに測定したあと、このボタンをもう一度押すと、前回測定時からの増減が表示される。使用後は「OFF」のボタンを押すだけで、電源を切ることができる。

 取扱説明書もいらないくらい、操作はシンプルだ。


ボタンは3種類。左から「ON/TARE」「前回測定値」「OFF」 10kgまでは10g単位で、20kgまでは20g単位で計測できる
電源には単三乾電池4本を使用する

 このベビースケールの特徴は、大きく分けて3点ある。まず1つは、「お皿」の部分がなく、赤ちゃんを本体に乗せやすいこと。2つ目は10g単位の計測が可能なこと。3つ目はデジタル式の特性を活かし、前回の測定値を記憶したり、あらかじめおくるみや衣類の重さを天引きして量る機能があることだ。

 実際に使ってみて、一番感心したのは本体形状だ。通常のベビースケールは、赤ちゃんを置くためのお皿の部分があるのだが、慣れないうちは、これが非常に扱いづらい。お皿と台座の部分が分かれていると、お皿のフチと接地面に少なくとも10cm程度の高さの差ができる。赤ちゃんを押さえつけては計量ができない。わずかな時間ではあるが、計量時は赤ちゃんから手を離さなければならない。段差があることで、お皿から転げ落ちてしまったらどうしよう、という心理が働くのだ。


つるりとした白い質感
フチの部分はゆるやかな曲線を描いている

 しかし、BD-586は、赤ちゃんを乗せる面と、本体そのものが、一枚板の形状になっている。これまでのはかりが「台の上に載せる」という感覚だとしたら、BD-586は「板の上に載せる」ような感じだ。左右のフチにも緩やかな傾斜がかかっているため、万が一、赤ちゃんが寝返りを打っても、頭を強く打ち付けるようなことはないだろう。

 なめらかな曲線にホワイトのボディを見たときは、デザイン系のオシャレな商品だと思っていたのだが、実際に使ってみて、非常に実用的なデザインであることがわかった。購入以降、以前は面倒だった計量も、かなり気軽にできるようになった。


計量。8カ月の息子の体重は10.4kgであった
 前回との比較や、あらかじめバスタオルなどを本体に敷いておいて、その分の重さを天引きする機能は、デジタルスケールならではのものだ。裸のまま赤ちゃんをスケールに乗せることは考えられないので、特に、天引きする機能は重宝している。

 前回測定値の表示機能を使って思ったのは、もっとこの機能を推し進めたら、楽しいだろうなということだ。たとえば、成人用の体組成計では、過去数カ月分に渡ってデータを蓄積し、体脂肪率の変遷や、体内年齢などを閲覧できる機能がある。

 これと同じように、赤ちゃん用のスケールでも数カ月分の履歴を元に、グラフを表示したり、授乳量の目安がわかる機能があるとうれしい。成長記録として、親が楽しめるからだ。メーカーの方にはぜひ、検討していただきたい。





URL
  株式会社タニタ
  http://www.tanita.co.jp/
  製品情報
  http://mediasolution.jp/tanita/hp/productDetail.do?_productId=725&_isListBack=true

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2007/08/02 00:00

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