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家電製品ミニレビュー
デロンギ「電動フードナイフ KN500P」
~型くずれしやすい食品をきれいに薄くカットする
Reported by 富永 ジュン
電動フードナイフ KN500P
ホームベーカリーを入手した筆者が、手作りパン生活を始めて早4カ月。週1~2回ペースのパン焼きにもすっかり生活の一部になり、毎朝いただく天然酵母食パンにとても満足している。
しかし、順風満帆のように見える手作りパン生活は、1つだけ重大な問題をはらんでいた。
筆者の底なしの不器用さを露呈してしまうようで恥ずかしいのだが、実は食パンのカットがうまくいかないのだ。多少厚みが変わるぐらいならまだしも、パンの山から底、手前と向こう側と厚みが、1枚ごとにすべて違っている。もちろん、食パンの味には影響を及ぼさないのだが、熱々のトーストの上に載せたバターが、薄い側へと流れていくのを見るのは、なんとも悲しい。
筆者は厚切りトーストが好きなので、1.5斤を6枚切りにしていたのだが、体重増加が気になり始めたため、最近では8枚切りに挑戦している。しかし、スライスが薄くなるため、パンがちぎれてしまい、よしんばスライスできたとしても、パンが押しつぶされるなど、惨憺たる結果になってしまった。柔らかすぎる食パンは、パン切りナイフの前後運動に耐えられないのだ。
この先も手作りパンは続けるだろうし、さりとてパンをカットするたびにストレスを感じるのも……と困り果てていた。
そこで、デロンギの「電動フードナイフ KN500P」を購入した。価格はAmazon.co.jpで9,800円だった。
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稼働音にびっくりするが、美しいカット面に感動
KN500Pは、2枚1組の着脱式のステンレス製ブレードが、互い違いに前後運動することで、好みの厚さにパンをカットできる電動フードナイフだ。食品向けのコンパクトな電動のこぎりと思えば、どのような製品か想像がつくだろう。
まずは、使用前に本体を充電する必要がある。本体背面のコネクタに同梱の充電アダプタを差し込むと、コネクタ上部の充電ランプが緑色に点灯して充電が開始される。充電が完了しても充電ランプは消灯しないので注意しよう。約12時間でフル充電となり、約25分間使用できる。充電池はニッケル水素電池で約500回の充電が可能。充電回数を重ねるたびに使用時間が短くなっていき、使用時間が10分程度しか持たなくなったら、本体の交換時期だ。アフターサービスとして、有料の本体交換サービスが用意されている。
充電が終わったら、本体にブレードを取り付ける。ブレードは、パンやケーキなどを切るための刃渡り175mmのノーマルブレードと、肉類をスライスするための刃渡り185mmのカーブブレードの2種類が同梱されている。ブレードの組み合わせ方は、1枚目のブレードの先端部にある突起と、2枚目の先端部にある穴を合わせて重ね合わせ、スライドしてブレードがばらばらにならないようロックする。この状態で、刃先を下にしてガード部を持ち、本体前面のブレード差し込み口に「カチッ」と音がするまでしっかりと差し込む。
パッケージ写真
本体はグリップ部分にラバーが張られていてしっかりと握れる
ブレードはパンやケーキ用のノーマルブレードと肉類用のカーブブレードの2種類が付属する。それぞれ2枚一組で使用する
使わないときはブレードを組み合わせ、2枚1組でブレードカバーをはめておく。
刃をセットしたところ。ノーマルブレードの刃渡りは175mm
本体は充電式。アダプターを本体底面から差し込み、約12時間でフル充電となる
ブレードを作動させるには、本体グリップ部のボタンスイッチを押しながら、本体上部のスライドスイッチを前にスライドさせる。誤ってボタンを押して、電源が入ってしまわないような安全設計だ。グリップ部はやや太く、手が小さい女性にとってはこの2つのボタンを同時に押すという動作は少々難しいかもしれない(男性並みに手が大きい筆者にはさして問題にならなかったが)。また、本体重量は530gで、それなりに重量感はある。購入を検討されている方は、まずは店頭で実物に触れてからの方がいいだろう。
さっそくあら熱を取った手作り食パンをカットしてみた。ブレードを作動させた時の「ウィーン」「カタカタカタカタ」というモーター音とブレードが前後運動する音の大きさにびっくりさせられたが、食パンにブレードを当てて引き切ると、まるで豆腐に包丁を当てた時のように、スムーズに切れていく。市販の食パンのような均一な切り口の美しさもさることながら、カットにかかる時間が断然短く、そしてパン切りナイフを使った時よりもパンくずが出ないのに驚かされた。調子に乗ってサンドイッチに使えるぐらいの薄切りにも挑戦してみたのだが、こちらも拍子抜けするほど簡単にカットできてしまった。
ブレードの前後運動による本体の振動は少ない上に、ブレードをほとんど動かさなくてよいので、パン切りナイフのように1枚のスライスで部位によって厚みが変わるということもなく、また、不必要な力がかかってパンが変形することもなかった。予想以上の切れ味に、もっと早くに購入すればよかったと後悔してしまった。
使用後は、本体の両サイドにあるブレードリリースボタンを2つ同時に押して、ブレードを抜き取る。このボタンはかなり固いので、うまく抜けない時は、ブレードを引っ張ったり、さらに力を入れてボタンを押してみよう。ブレードは1枚ずつに分けて水洗いできるほか、食器洗い機による洗浄も可能。収納時は、同梱の鞘状のプラスチック製カバーに入れておけば良い。なお、ブレードの切れ味が悪くなった時はノーマルブレード、カーブブレード共に各1,000円で購入できる。本体は洗えないので、お手入れはぬれ布巾などで汚れを拭き取るのみとなる。
グリップ部のボタンスイッチを押した状態で、本体上部のスライドスイッチを前にスライドさせないと、動作しない安全設計となっている
食パンをスライスしたところ。ベーカリーで売っている食パンのようにきれいな切り口だ
パン切りナイフとは異なり、切り始めと切り終わりで厚さが変わることもない
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パンだけでなく、ケーキやサンドイッチも
筆者は手作り食パンのカットが導入の主な動機だったが、その後、多くの食品で大活躍している。ホールのケーキやロールケーキでは、クリームのデコレーションを崩すことなくトッピングやフィリングのフルーツまできれいに切れる。
特に、サンドイッチの時は大活躍だ。まず、中に挟むローストビーフを極薄にスライス。さらには、サンドイッチそのものもトマトなどをつぶすことなく、食べやすいサイズにカットできる。これまで変形してしまいがちだったフランスパンのカットや切れ目入れも元の形を保ったまま上手にでき、太巻きや昆布巻きも断面のつぶれや具の偏りもなく、とても見栄えがよい。海南チキンや牛のたたき、角煮、ドネルケバブのカットなども、包丁を使うよりもスムーズで、厚さも自由自在に変えられるので、大幅に調理効率や盛りつけのバリエーションがアップした。ただし、何でもカットできるわけではなく、冷凍食品や骨付き肉、アルミホイルでくるんだ食材はカットできないので気をつけよう。
最初は価格が高いと感じていたのだが、ここまで活用できてしまうと、むしろ安いぐらいに感じられる。型くずれしやすい食品のカットにお困りの方に、是非ともお勧めしたい一品だ。
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URL
デロンギ・ジャパン株式会社
http://www.delonghi.co.jp/
製品情報
http://www.delonghi.co.jp/product/list/otherkitchen/kn500p.html
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2007/06/14 00:00
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