|
シトラスジューサー MPZ9
|
ホテルの朝食のメニューは、パン、サラダ、卵、ベーコン、コーヒーといった、シンプルなものが多く、自宅でも真似して作ってみたことが何度かある。だが、その度に何かが足りない気がして、ホテルの気分になりきれなかった。
最近、その原因にようやく気がついた。どのホテルでも、メニューにフレッシュジュースがついているのだ。それもオレンジジュースが出る機会が多い。
そこで、自宅でもホテル気分に浸るため、家庭用のジューサーを探してみたところ、ブラウンの「シトラスジューサー MPZ9」を見つけた。Amazon.co.jpで4,230円で購入した。
● 素材の色や光を感じられる、清潔感がある透明な容器
シトラスジューサーとは、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、夏みかんなど柑橘類専用のジュース搾り器だ。
本体を組み立てると、18.1×25.5×21.5cm(幅×奥行き×高さ)で思ったよりも大きい。食卓にのせると小さいピッチャーぐらいある感じだ。
電源コードは110cmあり、使わない時は下部の収納スペースに巻きつけておく。ここにコードをひっかけおくための爪がある。
本体にジュースを受ける容器を置き、その上にフィルターと搾り器を載せる。使わない時には、搾り器にフタしておける。
ジュース受け容器を本体に装着するには、容器の果肉量インジケーターのメモリの左端を、本体に3ヶ所ある印のどれか1つにあわせ、本体の線にそって時計回りに動かす。外すときは反対にまわして持ち上げる。
搾り器は、真ん中の本体シャフトにパチンと音がするまで押し込んでおく。
|
|
パッケージ内容は、本体、ジュース受け容器、フィルター、搾り器、フタの5つ
|
写真では大きさがわかりにくいが、ボリュームがある
|
|
|
搾り器はこの1種類
|
電源コードの長さを測ってみると、110cmだった。本体下部の収納スペースに巻きつけて収納する
|
本製品の特徴は、ジュースに混ざる果肉のつぶつぶの量を調節できることだ。インディケーターの目盛りを5に合わせると粒の量が最も多く、1にするほど粒の量が少ない。目盛りを変えると、搾り器とフィルターの間の隙間の広さが変るので、下の容器に落ちていく粒の量に差があるというわけだ。
また、搾り器の回転と反転のタイミングはほかの機種にあるようなランダムではなく、搾り機にかかる力の角度を変えることによって自分で操作できる。
ジュース受け容器は1Lまで入る。中ぐらいのオレンジで約10個分、グレープフルーツでは約5個分ぐらいだから、だいたい5~6人分が一度に作れる。
使用前に中性洗剤で洗う必要がある。本体以外の部分はすべて食器洗い機に入れることができる。電源コードがついた本体は、直接ジュースや果肉に触れないので、汚れることはあまりない。
|
|
|
ジュースに入る果実の粒の量を調節するインディケーター。5が粒の量が多く、1は最も少ない
|
インディケーターの目盛りを変えると、搾り器とフィルターの間の隙間が変わる。写真は5の状態で、隙間が広い
|
目盛りが1の状態。搾り器とフィルターの隙間が狭く、粒が下のジュース受け容器に落ちにくくなる
|
● 搾り器に押しつける角度を変えて、逆回転
|
さっそくオレンジジュースをつくってみる
|
さっそくオレンジジュースをつくってみる。オレンジを半分に切って、搾り器に押しつけた。搾り器に下向きの力がかかると、自動的に回転しはじめる。
そろそろ逆回転にしたいなと思ったら、いったん力を抜いて回転を止め、搾り器にかける手の力の方向を少し変えて再び押す。すると搾り器は反対に回転した。果実の角度ではなく、手の力の入れ具合という微妙な操作に、ちゃんと反応している。
本体の安定性がいいので押えておく必要はない。片手で搾れるので、反対の手は取っ手を握っておくとやりやすい。
ジュース受け容器が透明なので、搾られたばかりのジュースが落ちていく様子がよくわかる。すぐに半分のオレンジが絞り終わった。
取っ手を持って容器を時計と反対まわりに回すと、本体から外してそのままコップに注ぐことができる。必要なだけ搾って、おかわりをまつ間や、搾っている途中などは、搾り機にフタをしておけば衛生的だ。
容器の取り外し、また装着して搾る動作は簡単なので、絞っては注ぐという手順を、ラクに繰り返せるのだ。
● オレンジ、グレープフルーツ、レモンにも使える
まず一口飲んで、濃縮還元ジュースとフレッシュオレンジジュースの味がこんなにも違うことに驚いた。果肉を食べる時よりも甘さが増していて、風味のいい酸味が、飲んだ後の口の中をすっきりとさせる。ジュースに搾りたてでしか味わえないような新鮮さがあること、はじめて知った。
中ぐらいのオレンジが1個100円だとすると、コップ1杯分(200ml)をつくるのに2個使うので、200円のフレッシュジュースだ。毎日飲むのにはちょっと高いかもしれない。個人的には、コップ一杯はちょっと多いと感じたが、時間がない時は、コーヒーとフレッシュオレンジジュース一杯だけで、十分な朝ご飯になりそうだ。
フレッシュジュースを作ることに満足できたので、次にインディケーターの粒の量の調節がどれほど有効なのかを試してみたくなった。
半分に切ったオレンジを目盛り1で、その片割れの半分を目盛り5でそれぞれ搾って比べてみる。
外箱にある写真ほど、見た目に顕著に粒の量に違いわからなかったものの、飲んでみると、味や舌触りがちがうのだ。
目盛り1の粒が少ない調節で搾ったジュースは、あっさりしていて飲みやすい。喉越しがさらさらしていて、果汁が水を飲むときのように多く飲めそうである。そこで、目盛りを5にすると、1よりも舌触りに厚みが出て重量感がある。一口飲んでも、ちゃんと胃にたまっていく感じだ。
|
|
中ぐらいのオレンジ2個を搾ってコップ1杯(200ml)になった
|
左側がインディケーターの目盛り1で、右側が5で作ったフレッシュジュース
|
オレンジだけでなく、実の大きいグレープフルーツや小さいレモンも搾ってみる。
搾り器の回転も強力なのでグレープフルーツのような大きな果物は、実に搾りがいがある。100円ショップの手で搾る搾り器では、グレープフルーツになると手で掴みずらく搾るのに力がいるのだが、綺麗に搾り残しなくジュースになった。
レモンのように小さいと搾り器の形に合うか心配だったが、問題ないようだ。ちゃんと搾ることができ、種もフィルターでちゃんと止められている。
● フレッシュジュースでちょっと贅沢な朝
|
ジュース受けの容器は1L。200mlごとに目盛りがふられている
|
搾りたてにしかない風味がせっかくあるのだから、フレッシュジュースは飲む直前に搾りたい。その点この製品は、容器の装着の仕方や搾り器の操作など、使い方がスマートなので、飲む前に搾る作業が苦にならない。
1Lの容量については、多すぎると感じる人もいるかもしれないが、レモンを搾った後、そのままジュース受け容器に砂糖と水や炭酸を入れ、レモネードやレモンスカッシュを作たりと、いろいろ応用が利くという利点もある。
我が家の4人用の食器洗い機では、このジューサーを中にいれると朝食で使った食器類が入らなくなってしまった。だが、油物でもないし、水洗いですぐ落ちる汚れなので、手で洗うのはさほど苦ではない。
容器は軽く、テーブルにおいておいても邪魔にはならないので、宴会でグレープフルーツ割りを勧めるのにはもってこいだろう。
果物の新鮮さを味わうことはとても贅沢だ。生命力をもらったような気持ちになれる。食べられる量と時間に限りがある朝食で、ちょっとした満足感をもって一日をはじめたいという人、美味しいものを味わうゆとりが欲しいという人、朝、元気になれる方法を探しているという人は、すぐに搾れるジューサーを使って、フレッシュジュースを飲んでみることをおすすめする。
■URL
ブラウン(ジレット ジャパン)
http://www.braun.co.jp/
製品情報
http://www.braun.co.jp/products/household/juicer/
2007/06/06 00:07
- ページの先頭へ-
|