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家電製品ミニレビュー
ハリオ「マイコン煎じ器2 HMJ-1000N」

~漢方薬を愛飲するための必須グッズ
Reported by 西村 敦子

最近効果が見直されている「漢方」にぴったりの煎じ器

マイコン煎じ器2 HMJ-1000N
 最近、女性の間で「漢方」が流行っていて、女性誌でも特集が組まれるほど。冷え性やアレルギーなど体質や体調を整える効果が高いと見直されているようです。で、私もさっそく漢方の煎じ薬を処方してもらい、飲み始めてみました。最初はマズさにひるんだものの、3日で慣れて普通に飲めるようになりました。が、問題が1つ。

 煎じ薬を処方してもらうときに、大きなティーバックに1日分を入れて毎朝煎じて飲むタイプと、粉末にしてお湯に溶かして飲むタイプとどちらがいいか聞かれ、効果が高いというティーバックタイプにしました。このティーバックタイプの場合は、毎朝1日分を600mlのお湯で30分ほど煮詰めて300mlにし、これを朝昼晩の3回に分けて飲みます。

 処方されるときにも「毎朝煎じるのは面倒くさいかもしれないですよ」と言われたのですが、実際にやってみると、本当に面倒でした……。漢方薬は数日分まとめて煮出すことができないので、必ず毎朝やらないといけないし、臭いがきついのでヤカンで煮出すとヤカンに臭いが残ってしまうのも難点。土瓶で煮出すのが正しいようですが、土瓶も持っていなかったので、どうせ買うならもっとカンタンに煎じられるものを、ということで見つけたのがこの「マイコン煎じ器2」。楽天市場で10,500円で購入しました。

 ハリオは耐熱ガラス製品で有名な企業で、「マイコン煎じ器2」以前には、「茶煎じ器」という名前でタイマーや設定温度がダイヤル式のものがありました。「マイコン煎じ器2」では、設定できる時間が60分までだったものが、90分まで伸びたこと、マイコンが付き、沸騰したら自動的に弱火になる「自動モード」ができたことなどが主な改良点です。


ガラス製のポットは臭いがつきにくいので漢方薬などを煎じるときでも安心 400~1,000mlまで100mlおきに目盛りがついているのでカンタンな計量ができます ヒーター本体は付属の耐熱ガラスポット専用。マニュアルには、ほかの鍋などでは使わないよう注意書きがあります。耐水性ではないので吹きこぼれは厳禁

ハンドルは大きめで持ちやすいデザインです メッシュ付きのフタは、吹きこぼれ防止の役目も果たします

沸騰後、自動的に弱火になる「自動モード」が便利

 「マイコン煎じ器2」は、耐熱ガラスポットとフタ一式、ヒーター本体で構成されています。ガラスポットは煎じ薬の臭いが移りにくくて便利。洗うのもカンタンで、漢方薬を煎じたあとハーブティを入れても大丈夫です。ヒーター本体は耐水性ではないので、吹きこぼれは厳禁。フタ一式は吹きこぼれ防止の効果もあるため必ずセットして使うよう書かれています。

 操作は、前面の操作パネルで行ないます。上段には左から「加熱時間設定」ボタン、「加熱時間の時間表示」、「加熱/切」ボタンと並び、下段には「自動」「強」「弱」の3つの温度設定が並びます。自動モードは、沸騰したら自動的に弱火になり、設定時間終了まで弱い沸騰が続くモード。強モードは沸騰したあとも強く熱し続け、弱モードでは沸騰までいかない程度の温度が設定時間終了まで続きます。

 使い方は、温度選択→時間設定→加熱、の3段階。たとえば漢方薬のように、沸騰したら弱い沸騰で数十分煎じたいときは、「自動モードボタン」→「加熱時間設定」→「加熱/切ボタン」の順番に押します。加熱を止めたいときは、もう一度「加熱/切ボタン」を押せばOK。「自動」や「強」などのランプがついた状態でも、「加熱/切ボタン」のランプが切れていれば加熱は止まっています。


操作は前面のパネルで行ないます。上段の緑のボタンで加熱時間を設定して、右の赤いボタンで加熱が開始されます 下段は加熱温度の調整。上段の「加熱時間」のデジタル表示の右下のドットが点灯していれば加温中。写真のように、設定時間中でも温度が上がりすぎれば自動的に加温をやめて、温度が下がってくればまた加温されます 設定時間が終わると「ピー、ピー、ピー」と3回電子音が鳴って加温が止まります。下段の温度設定ランプがついているだけでは加温されていません

 自動モードの場合は60/70/80/90分、強/弱モードは10~90分まで、ボタンを押すごとに10分ごとの設定が可能です。設定時間が終了すると「ピー、ピー、ピー」と電子音が鳴って知らせてくれるのですが、この“お知らせ”が結構大切。煎じたあとに煎じ薬を入れたままにしていると、成分が戻ってしまうので、煎じ終わったらすぐに取り出しておきます。

 また、添付されているマニュアルでは「約25分で沸騰」と書かれていますが、これはガラスポット1,000mlを沸騰させるときの目安。気温や水の温度によって幅があり、今は水道水の温度で600mlなら10分弱で沸騰しています。自動モードであれば25分経たなくても沸騰すればサーモセンサーで弱い沸騰に切り替えられます。

 漢方薬は沸騰してから30分程度煮出すのですが、自動モードは最低60分から。私の場合はとりあえず60分で設定して使っています。朝の時間はバタバタしているので、水と漢方をセットしたら電子音が鳴って知らせてくれるまでほかのことをしていることがほとんど。フタをした状態だと蒸発が少なめなので、60分でも煎じ具合は問題ないようです。当初、「面倒だ!」と思っていた煎じも、このグッズのおかげでだいぶ楽になり、いまのところ毎日続けられています。


漢方の場合は、その日に煎じた煎じ薬を1日3回に分けて食間に飲みます。毎朝のことなのでこういったグッズがあると本当に便利 「弱」は沸騰しない程度の熱を維持するので、見た目ではときどき「ボコッ」と小さな沸騰が見られる程度

「強」だと沸騰が続いて、しっかり煮出せます。ガラス製なので色が見やすいのも便利 フタが茶こしの役目も果たすのでそのままカップに注げます

煮出すのが面倒な「健康茶」にもおすすめ

 この煎じ器は漢方薬だけでなく、常に何かしら流行っている「健康茶」にももちろん便利。「減肥茶」のような有名なものや、「マテ茶」「ルイボスティー」「アフリカつばき茶」「エキナセア茶」などの話題のお茶にも使えます。

 しかしこれらの健康茶は、流行ってもどれもブームはあまり続かず、数カ月で下火になることがほとんどです。確かに緑茶やウーロン茶などに比べればクセの強いお茶が多いのですが、実はどれも飲み慣れるとそこそこ飲めるようになるものです。ブームがそれほど続かないのは、健康茶の「面倒くささ」が影響しているのではないかと思います。

 健康茶は、ヤカンで煮出さなければなりませんが、この「マイコン煎じ器2」のようなグッズがあれば飲み続けられるかもしれません。


ガラスポットで雰囲気もいいので卓上で使える

中国茶など、卓上にお湯があると便利なときにも、湯沸かし器として活躍します
 煎じ器、という古めかしい名前ですが、白を基調にしたシンプルなデザインなので、卓上でも違和感がありません。ヒーター本体が870g、ポットが700gと軽量で移動させやすいですし、ガラスポットなので茶葉の様子や色を見ながら調整しやすいところも便利です。

 また、卓上の湯沸かし器としても、中国茶のように入れるときにお湯をちょくちょく使う場合に「弱」でお湯の温度をキープしておけるのでぴったり。手頃な価格で煎じ器以外にも案外いろいろな用途に使えて、「お茶」全般が好きな人なら、便利さを実感できる役立つグッズではないでしょうか。





URL
  ハリオグラス株式会社
  http://www.hario.com/



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2007/05/18 00:03

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