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家電製品ミニレビュー
Rowenta「電気ケトル KF922022」

~細かな工夫が光るデザイナーズケトル
Reported by 本誌:伊藤 大地

電気ケトル KF922022
 電気ケトルという製品はある意味で非常に単純な製品だ。

 お湯を早く沸かすことに特化した機器で、タイマー機能や液晶パネル、湯温の調整機能などはない。使い方にしても、ポットに水を汲み、台座に置いてスイッチを入れるだけだ。同じ家電製品でも、洗濯機や掃除機では、各メーカーごと独自の技術、機能で差別化を図っているのに対し、電気ケトルは製品間の機能的な差はほとんどないといってよい。

 では、なにが製品の良し悪しを分けるのか。大きく分けると、デザインと使い勝手の2点に集約されると思う。

 使い勝手については定番商品となっているティファールを筆頭に、ケトルだけでなく小物家電を広く扱うメーカーが強い。一方、デザインについてはさまざまなメーカー、ブランドの製品があり、まさに百花繚乱。ケトルという製品ジャンル特有の現象だ。特に価格が高い物ほどその傾向が強く、「高級電気ケトル」と「デザイナーズケトル」はイコールで結んでもよいくらいの状況だ。

 そんな中、真っ白なデザインで目を引くのが、今日紹介するRowenta(ロウェンタ)の「電気ケトル KF922022」である。高島屋のオンラインショッピングで、19,950円で購入した。

 この製品はイギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンの手によるもの。チェアーやソファーなどを多く手がけ、シンプルかつ風化しないデザインが特徴だという。日本でも無印良品のソファでグッドデザイン賞を受賞しており、ご存じの人もいるだろう。

 プラスチック製のボディ表面は、光沢のないマットなホワイトの塗装が施されている。ボディは円筒形で、ケトル(やかん)というよりは、ポットのような形状だ。台座とセットになっており、電源コードは台座から生えている。一般的な電気ケトルは、電源スイッチがケトル本体のハンドル部分にあることが多いが、この製品では台座部分にスイッチが付いている。ケトル本体は、極力シンプルにというポリシーが感じられる。


一般的な電気ケトルと異なり、電源スイッチはケトルの台座に備えられている ケトル(やかん)というよりは、ポットのような円筒形をしている スイッチを入れると、本体のランプが緑色に光る

 ベースの色はホワイトだが、ハンドル部分と台座のスイッチは薄いグレーになっており、「手で触れる場所はグレー」というルールになっていることがわかる。また、底の部分は金属で縁取りされており、「ここは触れてはいけない場所」というメッセージが受け取れる。

 フタの部分も凝っている。グリップそばのくぼみを押し込んでやると、回転ドアのようにフタが真ん中の軸を中心にくるりと回り、フタが底面に対して垂直方向に立つ形で固定される。

 また、フタの裏側にはグレーのツマミがついており、これを指でつかむと本体からフタが完全に取り外せる。フタにはメッシュフィルターも取り付けられているが、これもフタから外すことができる。ケトルの中やパーツまでしっかり洗いたい人にとってはうれしい仕様だろう。これまでのケトルにはなかった趣向だ。


取っ手部分をはじめ、手で触れる場所はグレーカラーとなっている 底部は金属で縁取りされており、「触れてはいけない」というメッセージが受け取れる フタのくぼみ部分を押すと、フタが回転して開く

フタは、裏面のツマミをつかむと取り外せる。ツマミの色は、「手で触れる場所」というメッセージが込められたグレーだ フタを取れば、ケトル内には簡単に手が入れられるので、掃除も簡単だ フタのメッシュフィルターも取り外せる

 気になるのは本体の素材感だ。写真で見たときは、陶器のような冷たく、重みのある感触を期待していた。しかし、実際に触ってみるとプラスチックの素材感が前面に出た、生暖かい感触でがっかりしてしまった。細部のこだわりは気に入っているが、こと質感という面では期待値を超えるものではなかった。

 最後にケトルとしての性能をまとめておこう。最大容量は1.5L。最小容量については、取扱説明書に記載がない。定格消費電力は1,450W。実測では、1.5Lのお湯を沸かすのにかかった時間が7分15秒、消費電力は1,300W前後、消費電力量は0.15kWh、電気料金に換算すると約4.3円、というところだ。

 プラスチック製のわりには、湯沸かし直後、本体が80℃前後まで熱くなるのが気になるが、お湯の注ぎやすさ、洗いやすさは平均を大きく上回るデキで、実用品として大きな不満は感じない。細部にデザイナーのこだわりを感じさせる製品と言えるだろう。


加熱直後の本体を測定したところ、80℃を超える数字が出た
消費電力は1,300W前後
1.5Lのお湯を沸かすのにかかった時間は7分15秒。消費電力量は0.15kWhだった。電気料金の目安は約4.3円といったところ




URL
  Rowenta(英文)
  http://www.rowenta.com/
  製品情報
  http://www.rowenta.com/rowenta/All+products/Kitchen+appliance/Kettles/Products/MORRISON+KETTLE/MORRISON+Kettle.htm



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2007/04/27 00:03

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