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家電製品ミニレビュー
オムロン「TOKOTON PRO たたき&バイブ WIDE HM-163」

~幅広ヘッドで肩や腰を効率よくほぐす
Reported by 平澤 寿康

TOKOTON PRO たたき&バイブ WIDE HM-163
 筆者は慢性的な肩こりに悩んでいるわけではないが、長時間パソコンを操作したあとで肩に張りを感じることはたまにある。そういう時には風呂にゆっくり浸かって肩の張りをほぐすことが多いのだが、それだけで張りがほぐれない時もある。そこで、手軽に使えるマッサージ器を使ってみることにした。購入したのは、オムロンの「TOKOTON PRO たたき&バイブ WIDE HM-163」(以下HM-163)。Amazon.co.jpで7,912円だった。

 HM-163は、手に持って使う肩たたきマッサージャーだ。本体は逆L字型で、ヘッド部分を肩や腰に当てやすい形状となっている。ヘッド部分とハンドル部分は途中で折ることが可能となっているため、コンパクトに収納できる。逆L字型のままでは収納時に結構な場所を取ってしまうため、折って収納できる点はなかなか好印象だ。

 本体自体の重量はそれほど重くないものの、ヘッド部分が大きく重さも集中しているため、ハンドル部分を手にして持ってみると、実際の重量以上の重さが伝わってくる。とはいえ、使うときにはヘッド部分を肩に当てるなどしているため、その重さを常に支える必要はなく、使用上特に問題を感じることはないだろう。

 ヘッド部分に取り付けられている振動ヘッドは、一般的な肩たたきマッサージャーの振動ヘッドと比べてかなり幅の広い「チョップヘッド」と呼ばれるものが取り付けられている。これなら、肩だけでなく腰など広範囲なマッサージにも使いやすそうだ。また、振動ヘッドは、幅の狭い小さなヘッド「ポイントたたき部」と幅の広いやや大きなヘッド「ワイドたたき部」の2ピース構成となっており、ワイドたたき部を収納してポイントたたき部のみで使用することも可能となっている。ポイントたたき部は角が鋭角になっているので、肩のツボを捉えたマッサージもしっかり行なえる。このように、ヘッドの形状を2通りに変化させることで、様々なマッサージが可能になるというわけだ。


本体は逆L字型で、肩や腰などに当てて使うことを前提とした形状となっている 本体は2つ折り可能となっており、コンパクトに収納できる 本体重量は1,070gと特に重いわけではないが、ヘッド部に重量が集中しているので、ハンドル部分を持つとかなり重さを感じる

振動ヘッドは、コンパクトな「ポイントたたき部」と幅の広い「ワイドたたき部」の2ピース構成となっている ワイドたたき部は収納可能となっており、ポイントたたき部のみでも使用可能

 動作モードは「マニュアル」と「コース」の2種類が用意されている。マニュアルに設定した場合には、振動ヘッドはとんとん叩くような動きのみとなり、ハンドル部分のダイヤルスイッチで振動スピードをコントロールできる。

 それに対しコースに設定した場合には、全部で6種類用意されている振動パターンを切り替えて利用することになる。振動パターンは、とんとんと叩くような動きで肩たたきを行なう“たたきモード”が4種類と、バイブレーションによるマッサージを行なう“バイブモード”が2種類。たたきモードの4種類の振動パターンは、「ため打ち」、「速たたき」、「連続たたき」、「リズムたたき」、バイブモードの2種類の振動パターンは、「リズムバイブ」、「ウェーブバイブ」というもので、それぞれの実際の振動パターンは、下の図のようになる。また、バイブモードの2種類を交互に切り替える「ほぐし」と、全6種類の振動パターンを順次切り替える「おまかせモード」という2種類の自動運転モードも用意されている。各モードは、ハンドル部分のダイヤルスイッチで切り替える。

 ダイヤルスイッチの下に用意されているスライドスイッチは、電源のON/OFFと動作の強弱を切り替えるスイッチだ。


用意されている振動パターンは6種類。それぞれ図のような動きとなる(資料提供:オムロン ヘルスケア)

 では、実際に使ってみよう。まずはマニュアルモードに設定して使ってみることにした。上部のスライドスイッチを「マニュアル」にし、ダイヤルスイッチは「1」に設定してスイッチオン。すると、ヘッド部分からカタカタと軽い音がしてきたが、ヘッドは全く動いていない。あれ、これでいいの、と思いつつ肩にヘッドを当ててみると、一気に音が大きくなり、肩にしっかりとした振動が伝わってきた。ヘッド部分と振動ユニットは直接接しておらず、ヘッドを肩などに当てていない状態ではヘッドが動かないようになっているだけだったようだ。

 最初は、強度を弱にした状態で使ってみたが、これでもヘッドの振動は結構な力強さを感じる。強度を強にしてみると、心地よい痛さを感じるぐらいしっかりと肩を叩かれているような感覚だ。こりがひどい場所で使う場合には、弱のほうがいいかもしれない。ところで、この感覚はヘッドを肩に押しつける力によっても変わってくるが、あまり強くヘッドを押しつけてしまうと、振動ユニットを押さえつけてしまうために叩かれている感覚が弱くなってしまう。ハンドル部分は、ヘッドを押しつけられるように手を引っかけられる構造になっているものの、基本的にはハンドルを強く引いてヘッドを押しつけるのではなく、本体を支えるような感じで軽く持った方が、叩かれているという感覚は強いようだ。

 ダイヤルを回してみると、徐々に叩くスピードが上がるとともに、叩くパターンも変化する。1~4までは“タタン・タタン…”という振動パターンでスピードが上昇、また5~8までは“タタタタ…”という振動パターンでスピードが上昇する。個人的には、強度が弱で、ダイヤルスイッチを2に設定した状態がいい感じだった。


【動画】6種類の振動パターンを切り替えつつ動作させたようす(WMV形式、約8.9MB)
 次にコースモードを使ってみた。コースモードでは、ダイヤルスイッチによって動作モードが切り替わる。1~4まではたたきモード、5と6はバイブモード、7と8はおまかせモードとなる。

 まずはたたきモードから試してみたが、マニュアルモードとは異なり複雑な振動パターンとなるため、違った気持ちよさであった。個人的には、4のリズムたたきが特に気に入った。また、同じリズムでのマッサージが続くのではなく、ダイヤルスイッチを操作してリズムを自由に変えられる点も、マニュアルモードにはない魅力だろう。バイブモードも、単純にバイブレーションするだけでなく、強弱の変化がある。そのため、単なるバイブレーションが続くマッサージ器よりも使い心地はいい。

 おまかせモードは、バイブモード2種類のみを切り替える「ほぐし」と、全6種類の動作モードを切り替える「オート」の2種類が用意されている。用意されているモードが自動的に切り替わっていくだけなので、手動で動作モードを切り替えて利用する場合と比べて大きな違いはない。もちろん、モードを切り替える面倒さはないため、スイッチを入れてそのまま使い続けたいという場合に重宝するだろう。

 もちろん、マニュアルモード、おまかせモードともに、ワイドたたき部を収納して、コンパクトなポイントたたき部のみで利用することも可能。実際にポイントたたき部のみで使用してみたところ、鋭角になった角をツボに当てることで、また違った心地よさだった。ただ、強度を強で使用すると、かなり強い痛さを感じる場合もあった。もちろん、この痛さを気持ちいいと感じるのも事実だが、痛さが勝る場合もあるため、最初は弱で使い、やや強さが物足りない場合にのみ強に切り替えて使う、というのがよさそうだ。


ハンドル部最下部には、本体を引っ張ってヘッド部を肩などに押しつけやすくするための返しがある ハンドル部分には、動作モード切替と電源・強弱切り替え用スライドスイッチが2個と、動作スピードや振動パターンを変更するダイヤルスイッチが用意されている

 これまで、こういったマッサージ機器を使ったことはほとんどなかった。機械を使うよりも人にマッサージしてもらった方が、はるかに気持ちいいだけでなく効果もあると考えていたからだ。だが、実際に使ってみると、これがなかなか気持ちが良く、マッサージ機器も十分な効果があると実感できた。筆者のような独り者は、誰かにマッサージしてもらいたくてもなかなかできない。しかし、こういったマッサージ機器があれば、手軽にマッサージできるため、特に肩凝りに悩んでいる人にとって十分な魅力となるだろう。

 難点があるとすれば、使っている時の騒音だろう。特にたたきモードでは比較的大きな音がするため、夜遅くに使うのはやや気が引ける。この点にさえ十分注意すれば、かなり便利に活用できるマッサージ機器であるは間違いない。今後は、仕事中も含めて、肩が凝ったときにさっと取り出して使っていきたいと思う。





URL
  オムロン ヘルスケア株式会社
  http://www.healthcare.omron.co.jp/
  製品情報
  http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hm163_1.html



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2007/04/10 00:04

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