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ブラザー「P-touch 170」

~ケータイ方式で文字入力ができるラベルライター
Reported by 本誌:伊藤 大地

ブラザー「P-touch 170」
 あると便利だが、意外に家庭には普及していないものに、ラベルライターがある。

 ラベルライターは、一部、家庭用製品も存在するものの、メインの市場はビジネス向けだ。そのため、キーボードの配列はPC同様、QWERTY配列が一般的。キングジムの有名な「テプラ」シリーズをはじめ、市場に出ているラベルライターのほとんどが、ビジネス用途を意識したQWERTY配列キーボードの製品になっている。

 そんな中、家庭用、さらに「子供の持ち物」にターゲットを絞ったユニークな製品がある。ブラザー工業の「P-touch 170」だ。希望小売価格は6,279円。ヨドバシカメラで3,480円で購入した。

 まず、ビジネス系モデルとの最大の違いが、文字入力方式だ。QWERTYキーボードを搭載し、ローマ字で文字を入力するビジネス系モデルに対し、携帯電話のように50音がテンキーに割り当てられている。1が「あ」行、2が「か」行というぐあいだ。「か」なら「2」のキーを1回、「そ」なら「3」を5回押せば入力できる。ケータイの方式に慣れた若い女性層に使って欲しいとの配慮だろう。

 電源は単四アルカリ電池を6本使用する。電池はパッケージに同梱されているので、別途用意する必要はない。プリンタ部分は熱転写方式になっており、ラベルの印刷にはTZ規格のテープカセットが必要となる。対応するテープの幅は6/9/12mm。パッケージには12mmサイズのカセットが1個付属している。


パッケージ
本体背面。電池とカートリッジが入る ヘッド部。テープに熱転写方式でプリントする

キー配列。左右対称のボタン配置など、携帯電話に近い
 QWERTYキーボードをテンキーに置き換えたことで、ボタン数が大幅に減り、ボディもコンパクトになっている。大きさは90×147.5×48.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量はテープカセットと乾電池込みで425gだ。

 だが、コンパクトといっても、それはビジネス系のラベルライターに比べれば、という話で、さすがに100g前後の携帯電話と比べてしまうと、大きく、重い。ケータイのように片手で持って入力するには苦しい。両手で持って、片方の親指で入力するのが一番落ち着く。

 入力した文字が表示される液晶は3文字×1行のモノクロドット表示。ひらがな、カタカナのほか、JIS第1/第2水準の漢字や、絵文字のようなイラスト、記号など本体収録の4,476文字が表示できる。入力の手順としては、まず、10キー方式でひらがなを入力。そこから漢字に変換する場合はテンキー上の「漢字変換」を押して、候補から選択していく。

 原理はケータイの文字入力と同じだが、なにしろ3文字しか入力できないので、文章単位というよりは、単語単位で入力していく感じだ。また、漢字変換についても、熟語は変換できない。たとえば「かでん」から「家電」に一発で変換できず、「か」と「でん」に分割して、単漢字変換しなければならない。当然、最近のケータイでは当たり前の予測変換は望むべくもない。パソコンやケータイに慣れきっていると、多少のイライラを感じることは事実だ。

 だが、ラベルライターは文章を作成する機械ではない。名前や「ももぐみ」「●年●組」「洋画DVD」「仕事書類」など、文章に満たない単位の文字を入力し、印刷する機械なので、実用上問題はない。


丸文字で入力。液晶は3文字まで表示できる 漢字は1文字ずつ変換する マークや絵文字も収録する

【動画】ラベルをプリントし、カットするようす(WMV形式, 728KB)
 搭載されている書体はゴシックと、丸文字風の「まるがき」。ビジネスタイプなら、明朝が揃うところだが、丸文字が入っているところに家庭向け製品らしさを感じさせる。フォントサイズは特大/大/中/小の三段階から選択できる。縦書きラベルにも対応するので、アルバムやDVDケースの背表紙の印刷にも使用できる。

 文字装飾も太字や陰付き、立体など、飾り枠なども豊富に用意されており、子供と一緒にバリエーションを楽しみながら、ラベル作りができるようになっている。

 それでは、印刷してみよう。電池とカートリッジを挿入し、電源ボタンを長押しすれば起動する。あとは文字装飾を設定する「スタイル」や絵文字機能の「イラスト」などを交えながら、文字を入力・変換していけば準備完了。あとは「印刷」を押し、印刷枚数を指定。「実行」ボタンを押せば、印刷が開始する。

 同じラベルは最大30枚まで同時に印刷できる。印刷速度は1cmにつき1秒なので、大抵のラベルは10秒以内で完了することになる。印刷が終わったら、本体右上にあるテープカッターボタンを押せば、印刷した部分だけをカットして取り出せる。


上がまるもじ、下がゴシック。漢字はゴシックのみ 丸文字にさまざまな修飾を付けてプリントした 飾り枠を付けて印刷。子供が喜びそうなデザインだ

 全体的には、ファミリー向けグッズとしてよくできた製品という印象だ。まず、入力方式や文字装飾、絵文字など、ケータイの親しみやすい部分をうまくラベルライターに融合させ、機能を絞り込み、敷居を低くしていること。

 もう1つは買いやすい価格だ。たとえば、仕事で日常的にラベルを作成するなら、多少値段が高くても、もっと液晶が見やすく、デスクに置いて使えるようなスタイルを望むだろう。しかし、家庭向けを考えた場合、たまに引っ張り出して使う程度、というケースが多いだろう。それならば、多少液晶の文字数が少なくても、値段が安い方がよい。そのような製品への投資額として、実売で3,000円台というのは十分理解できる価格だ。子供がいる家庭に、特に勧めたい。





URL
  ブラザー工業株式会社
  http://www.brother.co.jp/
  製品情報
  http://www.brother.co.jp/product/labelwriter/info/pt170/index.htm

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ブラザー、変換辞書を強化したQWERTYキーボード搭載ラベルライター(2007/01/16)

URL
  家電製品ミニレビュー バックナンバー
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/mini.htm


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2007/04/02 00:02

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