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友愛玩具「My Personal ATM2」

~貯めた額が確認できる貯金箱
Reported by 本誌:伊藤 大地

My Personal ATM 2
 生まれてこのかた、まともに貯金をしたことがない。小さい頃は100円もらうとお菓子を買い、600円あるとミニ四駆を買い、お年玉なんかもらおうものなら、ファミコンのカセットを買っていた。“三つ児の魂百まで”かどうかはわからないが、大人になった今でも、使うお金の単位が1ケタ増え、買うものが変わったくらいで、やっていることは全く変わっていない。

 そんな私だが、結婚したとたん、急激に物欲を満たすことができなくなってきた。一眼レフにコンパクトデジカメ、パソコン、DVDレコーダーあたりは2年くらい、欲を言えば1年くらいで買い換えたい。道は遠いが、とりあえず小銭を貯めるところから始めよう。そこで購入したのが貯めた金額が一目でわかる貯金箱「My Personal ATM 2」だ。

 ところでこの製品、初代と二代目と、2つのバージョンが存在することがわかった。今回は、最新版の2を中心にレビューしたい。Amazon.co.jpでは、初代が2,489円、2代目が2,760円で販売されている。

 これは、ごく簡単に説明すると、投入した硬貨を判別して、入れた額を積算し、液晶画面に表示する機能がついた貯金箱だ。本体はその名の通り、ATMをミニチュアにしたような外観で、硬貨と紙幣の投入口、お金を引き出す際にキャッシュカードの役割を果たすセキュリティカードの投入口、液晶パネル、テンキー、お金を貯める引き出しから構成されている。ちなみに、製品の位置づけはあくまでもオモチャだ。大金を保管しておくような性質のものではないので注意したい。

 まず、もっとも特徴的な機能となる、硬貨の金額を自動判別する仕組みを説明しよう。キモになっているのは本体右側にある硬貨投入口だ。投入口の下の方に、つっかえ棒が付いており、日本にあるどの硬貨よりも、大きさが狭くなっている。ここに軽く硬貨を押し込んでやると、その力で、つっかえ棒が下方向に動く。ここでバネが伸びた長さを計り、1/5/10/50/100/500円のうち、どの硬貨かを判別。これまでの投入金額に判別した硬貨の額をプラスし、本体内に記憶する仕組みだ。

 単純な仕組みなだけに誤認識を心配していたが、普通に使う分にはほとんど問題ない。硬貨を握ったまま、わざと、つっかえ棒を下に押し下げたりしなければ、きちんと認識してくれる。

 ちなみに、紙幣の投入口はあるが、自動判別機能は備えていない。紙幣を入れたあと、「紙幣」キーを押し、入れた紙幣の額を自分で入力するようになっている。


操作パネル
硬貨投入口。下側のバーが下がった距離で硬貨の種類を判別する
現在の合計額を表示

電源は単三乾電池4本
パッケージ
紙幣の投入口

 さて、貯めた金額の合計を知りたい場合はどうすればいいのか。ここにこの製品が「ATM」と名乗るゆえんがある。暗証番号とカードがないと、お金が入った引き出しのロックが解除されないのだ。

 残高照会をしてみよう。カード挿入口にパッケージ同梱のセキュリティカードを差し込み、「合計」ボタンを押すと液晶に金額が表示される。逆に言うと、セキュリティカードなしでは残高照会もできないようになっている。

 セキュリティカードはパッケージに1枚、同梱されている。切手とほぼ同じくらいの大きさのプラスチック板で、クレジットカードや銀行のキャッシュカードに比べると厚みがある。これなしでは残高照会も引き出しもできないので、なくさないように注意しなければならない。ちなみに、カードは1種類しかない。同じ機種であればどの個体でも使えてしまう。

 次に、お金を引き出してみよう。

 実際に、銀行でお金をおろす作業とほぼ同じ手順だ。まず、セキュリティカードを差し込む。次に「引出」のボタンを押し、取り出す金額を入力。もう一度「引出」ボタンを押し、4桁の暗証番号を入力。最後に「引出」ボタンを押すと、液晶パネルの上のライトが光り、引き出しのカギが外れる。引き出しを開けて、指定した金額のお金を取り出せば作業完了だ。

 暗証番号は購入時、「0000」になっているが、「暗証番号」ボタンを長押しすれば任意の数字4桁に再設定できる。

 ちなみに、おろす金額を入力したからといって、ホンモノのATMのように指定した金額が出てくるわけではない。引き出しを開けて、自分で指定した金額の紙幣または硬貨を取り出さなければならない。紙幣を投入するときと同じように、金額を入力するのは残高を管理するためだ。


【動画】硬貨を入れると音が鳴り出す(WMV形式, 262KB)
【動画】お金を引き出すところ(WMV形式, 567KB)

 以上が基本的な使い方だが、面白いのは、目標の金額まで貯金できる機能だ。目標金額、目標達成までの期日を入力すると、目標金額までいくらか、タイムリミットまであと何日かを一目でわかるという機能だ。

 まず、「目標設定」ボタンを長押しする。ピッと電子音がなったら、金額を入力し、「目標設定」設定を押して確定。次に、目標達成の期日を日数で入力する。1年後なら365と入力すればよい。最後に「目標設定」を押せば準備完了。あとは、「不足額」のボタンを押せば、目標まであといくらかが、「残日数」を押せば、期日まであと何日かがわかるようになっている。目的のない貯金は長く続かないものだが、現在の達成度と期日がはっきり数字で表われるので、励みになるだろう。

 機能自体にはそこそこ満足しているのだが、これを使う上で悩みのタネになるのが、動作音だ。基本的にはオモチャなので操作するたびに「ピッピッ」と大きな電子音がする。とりわけ、セキュリティカードの抜き差しや、コインを入れたときには、'70年代の電子オモチャのようなメロディが流れ出す。けっこう音量が大きい上に、音のON/OFFや音量調節機構がないのでそのまま使うしかない。テストをしているときには、職場の同僚たちがぞろぞろと寄ってきて「これ、なんの音ですか」と問いかけてきた。これでは職場では使えそうもない。せめて、音を消せたら良かったのだが。

 初代のMy Personal ATMは、2の機能に加え、電卓機能が付いているくらいで、機能面に大きな違いはない。一番違うのは2では日本語化されているボタンが、1では英語のままであることだ。機能を呼び出すボタンが8つもあるので、日本語で書かれている方が圧倒的にわかりやすい。基本的には日本語版が2、英語版が1という印象だ。また、セキュリティカードは、2が切手サイズなのに対し、1はクレジットカードサイズになっている。1は大きい反面、なくしにくいとも言えそうだ。


左が初代の「My Personal ATM」 セキュリティカードの大きさが違う。初代はクレジットカードサイズ、2は切手サイズ 初代は操作パネルが英語のまま

 小銭を入れていくだけで合計金額が見えるのは楽しいが、質感や音が鳴るところなどを考えると、やはりオモチャ以上のものではない。遊び半分で、豪華な昼食代を貯めるくらいの気持ちで使うのが向いているだろう。子供と一緒に使って、貯金の習慣をつけさせるのも良いかもしれない。





URL
  株式会社友愛玩具
  http://www.you-and-i-toys.co.jp/



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2007/03/13 00:00

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