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【春 特別企画】プロに聞く、新生活向け家電の選び方

Reported by 本誌:伊藤 大地

 就職、入学とあらたなステップへ踏み出す人も多いことだろう。新たに一人暮らしを始める新生活者がどのように生活家電を選べばいいのか。ナショナルの新生活者向け家電のブランド「BEGiN」を企画するナショナルアプライアンスマーケティング本部 商品グループ 商品企画チーム 主事の柴原和之氏に、家電選びのポイントを聞いた。後半ではBEGiNシリーズの製品を写真で紹介する。





“新生活家電”は、永く使えるものを選ぶ

ナショナルアプライアンスマーケティング本部 商品グループ 商品企画チーム 主事の柴原和之氏
――いよいよ、3月も半ばになると本格的な“新生活”シーズンを迎えますね。家電選びは、まずどこから始めたらよいでしょう。

 まず、オススメをする前提のところからお話したいのですが、今、“新生活者”という意味が大きく変わってきているのです。これまでは、「大学の4年間を過ごすための道具」という意味合いが強く、したがって、長く使うものでなくてもいい、なるべく安いものでいい、という選び方だったと思うのです。

 ところが最近、晩婚化の影響で大学を卒業した後も、一人暮らしを続ける傾向が強くなっています。たとえば、18歳で購入したとして、30歳で結婚するとすれば、この間には12年という長い時間があるわけです。そうしたことを考えると、ただ安いモノを選べばいいのかという問題があります。

――たとえば、量販店なんかでは、安価な家電をセットにして数万円、というようなセット売りがあるわけですが、そういったジャンルとは別のものが育ってきているということですか。

 アンケートを採っても、安価なものというニーズというのも依然存在しますが、“時短”や“清潔”、“デザイン”など、生活の質そのものを向上させようというニーズがより強くなっています。

 良い例は洗濯機ですね。従来ですと、4kgサイズが主流でした。ところが、5kg以上の商品も今は売れ筋になってきています。なぜかというと、一人暮らし「だから」小さいのでいい、ということではなく、一人暮らし「だからこそ」、休日にまとめ洗いができるのがいい、という選び方になってきているんですね。

 冷蔵庫も同じで、10年前は100L未満のクラスがメインでした。ところが、今回のBEGiNにラインナップされているものは、142Lと172Lですから、容量は格段に増えています。これもやっぱり、食材や飲み物のまとめ買いができるという利点だと思います。


BEGiNシリーズ
――「BEGiN」シリーズでも、これまでよりワンランク上、というのがキーワードになっていますね。

 そうですね。結婚したときの購買行動も変化しつつあります。これまでは、それこそ、「ブライダルセット」というような、オールインワンのパッケージ販売が強かったのですが、特に都市部では新郎さんも新婦さんも一人暮らしをしていて、それぞれが持っている家電を持ち寄って、出費を最小限にしよう、というカップルが多いようです。

 結婚するかどうかはともかく、いずれにしても、新生活を始めるときに購入した家電を長く使う傾向にあることは、間違いないと思うのです。4年間だけを考えないで、もう少し長い目で見て商品を選ぶことが重要ではないでしょうか。

 もう1つは我々の世代と違って(笑)、今、新生活を送ろうとしている世代の方は、兄弟も少なく、経済的にゆとりのある環境で育っている方が多いんですね。そういう意味でこれまで送ってきた生活のレベルを急に下げることは難しいという現実があるのではないでしょうか。

 とはいっても、商品がただ並んでいるだけだと、お客さまも、どうしても値段のほうに意識がいってしまいます。そこで、我々としては「結局、長く使うことになるんですよ」という“気づき”を与えていきたい。シリーズで見せることによって、気づいてもらう、これが、「BEGiN」シリーズとして提案する意味でもあります。


新生活者向け家電にも“こだわり消費”になってきているという 単身者向け家電のポイントは“清潔”と“時短” 生活の快適を支える基本が、家電にあるという

きちんと道具を揃えて節約

新生活者であっても、健康へのニーズは高い
――ただ、「ワンランク上のものを」と言っても、やはりお金の問題がありますから、すべての製品について良いものを選ぶというわけにはいきませんよね。お金をかけるポイントはズバリ、どこでしょう。

 実は私も今、東京で単身赴任生活をしているのですが、実体験からくるアドバイスとしてお答えします(笑)。やはり、洗濯機ですね。これはがんばって乾燥機能付きのものを買うのをオススメします。一人暮らしですと朝、会社なり、学校に行って、夜戻ってくると、洗濯する時間はあっても、干す時間がないわけです。洗濯乾燥機なら、夜中に洗って乾燥し、朝すぐに着ていくことができます。

 送風機能が付いた簡易乾燥タイプもありますが、結局干さなければならない点はなにも変わりません。また、女性の場合ですと、外に干すのが危険、というケースもあるでしょう。家にいる時間が短い一人暮らしの方にこそ、洗濯乾燥機をオススメしたいですね。

 あとは、調理家電は、高機能、ワンランク上というよりは、トースターやレンジ、炊飯器など、一通り揃えておくことが大事です。なぜかというと、自炊しようとしても、環境が整っていないと、なかなかできないんですね。お弁当しか食べないから電子レンジがあればいいや、という考え方もありますが、家に道具がないからお弁当を食べている、ということもあるわけです。そこにIH調理器やトースターなどが揃っていれば、何回かに1回は、外食や中食をせずに、家で食べるようになると思うのです。

 外食ばかりだと、どうしても栄養も偏ります。健康面を考えても「きちんと道具を揃えて、自炊すれば、家電への投資はあっという間に回収できますよ」ということをお伝えしたいですね。

 アイロンなんかにも同じことが言えます。決して、必需品ではありませんが、家にあることによって、たとえば月に2回、スーツをクリーニングに出していたのが1回になるかもしれない。先ほどお話ししましたとおり、今は一人暮らしの期間が長くなっていますから、こうしたことが積み重なると、アイロンを購入した金額よりはるかに大きな額のお金が節約できます。

 冷蔵庫は自炊の頻度を予測してサイズを選ぶと良いと思います。ただ、いずれにしても一人暮らし用のものは、結婚したとすると、とたんに容量が物足りなくなります。かといって、たとえば400Lサイズを超えるものを始めに用意しようとすると、価格帯も、サイズもぐんと上がってしまいます。あくまで比較ですが、洗濯機の方がより「お金をかけるべきポイント」と言えるかもしれませんね。


必需品となる家電だけではなく、「生活を豊かに」をコンセプトにしているため、幅広い製品群となっている 乾燥機能は「一人暮らしにこそ必要な機能」と柴原氏 「道具を揃え、自炊することで生活費を削減できる」という

一人暮らしにはスティッククリーナーがお勧め

持ち運びが楽で掃除がしやすいスティッククリーナーについては「市場が拡大している」と柴原氏は語る
――掃除機はどうでしょう。私が一人暮らしを始めたときは、まったくといって掃除はしなかったのですが(笑)

 近年の傾向としては、スティッククリーナーが流行っていますね。どうしても大きい掃除機だと、一度収納すると、また出してきて掃除をする、というのがおっくうになるわけです。掃除というのは習慣に左右される部分が大きいので、スティッククリーナーを部屋の隅に立てかけておいて、汚れたときにすぐに取り出して掃除するのが、一人暮らしには向いているかもしれませんね。

 BEGiNシリーズにラインナップされているのがスティッククリーナーになっているのも、そういう理由があるからです。結婚したあとも、自分の部屋で使えばいいわけですから、ムダにはならないかなと思います。

――これまでお話をまとめると、洗濯機は乾燥機付きを掃除機はスティックタイプを、調理系は一通り揃えることが重要というお話でした。ほかに重要なトピックはありますか。

 “安全”ですね。たとえば卓上形のIHクッキングヒーター。賃貸住宅ではガスが使えないところも増えてきています。そうでなくても、やはり火はないほうがより安全でしょう。

 “清潔”という面でも、今まで“新生活者向け”というジャンルには入っていなかった、電動歯ブラシや温水洗浄便座がラインナップされています。「そんなものは買えない」という人もいるでしょうが、特に女性層は「これだけはなくてはならない」と言う方もいらっしゃいます。

 もう、“新生活者”だから安いものとか、決めつける必要はないのかもしれませんね。そういったことも考えて、安全、清潔、時短など主なニーズはBEGiNシリーズ全体でカバーできるようにしています。




【BEGiNキャンペーン対象製品】

品名 品番 店頭予想価格
洗濯乾燥機 NA-FV550 55,000円前後
掃除機 MC-U38J 20,000円前後
冷蔵庫 NR-B172J 47,000円前後
NR-B142J 37,000円前後
オーブンレンジ NE-TZ15A 16,000円前後
オーブントースター NT-T38 5,000円前後
炊飯器 SR-CK05 7,500円前後
アイロン NI-CL405 8,500円前後
ジャーポット NC-EH22 6,000円前後
IH調理器 KZ-PH30 13,000円前後
空気清浄機 F-PMB30 12,000円前後
ヘアードライヤー EH5306 7,000円前後
メンズシェーバー ES7046 10,000円前後
電動歯ブラシ EW1163 7,000円前後
温水洗浄便座 DL-SZ10 30,000円前後
シーリングライト HHFZ5262 16,000円前後
デスクスタンド SQ820W 6,500円前後


洗濯乾燥機「NA-FV550」。ヒーターにより洗濯物を完全に乾かせる。柴原氏も一押しの商品 スティッククリーナー「MC-U38J」 定格内容積135Lの冷蔵庫「NR-B142J」。下の段が冷凍庫になっている

電動歯ブラシ「ドルツ スリム EW1163」。細身でペンのように持てる IH調理器「KZ-PH30」。火を使わないので集合住宅などにも向く 温水洗浄便座「DL-SZ10」。すでに普及している家庭が多いため、女性を中心に一人暮らし層にも人気という

オーブンレンジ「NE-TZ15A」。温め機能に加え、野菜などを簡単に調理するプリセットメニューも搭載 オーブントースター「NT-T38」。パンをすぐに焼けるので朝食の準備に向く 炊飯器「SR-CK05」。調理機能も搭載する

コードレスアイロン「NI-CL405」。スーツを着る新社会人向けの製品 空気清浄機「F-PMB30」。空気清浄機も、必需品ではないが生活の質を上げるグッズとして認知が高い デスクスタンド「SQ820W」。“空間に溶け込む”デザインをコンセプトとした




URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  BEGiN 専用ページ
  http://national.jp/begin/

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ナショナル、新生活者向け家電「BEGiN」対象商品を公開(2007/01/23)


2007/03/13 00:00

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