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コデン「イヤスコープGXL」

~自分で見ながら耳掃除ができる耳かき
Reported by 本誌:伊達 浩二

イヤスコープGXL
 耳かきのようなプライベートな作業というのは、いろいろな方法があるし、器具の好みもさまざまだ。

 私は紙軸の綿棒がないと耳かきができず、竹や金属の耳かきは使えない。同じ綿棒でも軸がプラスチック製では、力の入り具合が異なるので、思ったところをうまく掻けない。会社の同僚などと、耳の掻き方について懇談したことはないが、みんな、それぞれにこだわりがあるに違いない。

 今回紹介するコデン「イヤスコープ」シリーズは、この未開の地平に文明をもたらそうという、画期的な商品だ。

 一言で言えば、「耳かきの先端にファイバースコープを付け、実際に自分の目で見ながら耳かきをする」という商品だ。これまでは、耳の中の皮膚感覚と指先の感覚を総動員し、手探りでやっていた作業を、まるで眼前にあるかのように行なえるという製品だ。これを快挙といわずして、なんとしよう。

 購入したのは、最上位機種の「イヤスコープGXL」で、本体に専用スタンドと粘着棒式耳かき「トルぴた」がついたフルセットだ。購入は楽天市場で、24,000円だった。

 コデンの公式サイトによれば、この会社は電機部品の製造から始まり、2002年にイヤスコープの最初の製品を発売したそうだ。てっきり、工業用のファイバースコープ技術を一般市場に転用したのだと思っていたが、工業用は2003年に発売されているので、耳かきの方が先にできたことになる。まったくの想像だが、きっとうまく耳を掻けないスタッフが、持ち前の技術力を生かしてパーフェクトな耳かきを作ってやろうと企画したのが発端ではないだろうか。

 到着したイヤスコープは、かなり工業製品っぱい外観だ。右手でファイバーの先端部を持ち、イヤスコープ本体を左手に持ち、接眼部を目にあてる。専用スタンドがあると、イヤスコープを卓上に置けるので、だいぶ覗きやすくなる。

 先端部は3色ボールペンぐらいの太さで、イヤスコープ本体とファイバーケーブルでつながれている。本体の操作部分は、電源スイッチと先端部の照明調整ボリューム、そして接眼部の視度(ピント)調整ぐらいだ。


「イヤスコープGXL」のパッケージ
イヤスコープ本体
先端部分はスコープと透明の耳かき、耳の穴を照らすライトが備えられている

本体中央のスイッチでスコープの電源を入れ、ツマミをひねってライトの明るさを調節する
電源は9V型乾電池を1つ使用する
専用スタンドを使えば、卓上に置いて使用できる

 さて、いよいよ先端部を耳の穴に入れる段階だ。普段使っている綿棒と同じぐらいの太さだが、全体が大きいので、こわごわとゆっくり先端部を入れていく。思っていたよりも外耳道はぐねぐねと曲がっているように見えて、操作が慎重になる。

 視度と照明の調整がうまくいっていれば、耳の中はかなりはっきりと見える。産毛の生え具合や、耳あかもよく見える。

 困ってしまうのはここから先で、目の前に見えている耳あかをどうやって取ればよいのかが難しい。たとえば、この画面の上に行きたいときに、いま持っている先端部をどう動かせば良いのかが、すぐに判断できないのだ。初めて顕微鏡を覗いたときに倒立像にとまどった感覚を思い出す。また、先端部自体の重さと、ファイバーケーブルの重さが指にかかるので、動きが不自由なこともとまどいを増す要素だ。


実際に使用しているところ
耳の穴の中のようす。白く見えるのが耳かきの先端部。肉眼ではもう少しはっきり見える

わかりやすくするため、目薬のラベルを映してみる スコープにはこのように映る。耳以外にも細かいところを見る用途は多そうだ

 オプションの「とるピタ」を使うと、耳あかを小さじで掬うような動作が不要になり、見えている目標に棒を近づけるだけですむので、だいぶ楽になる。とくに耳あかが乾いたタイプの人はこれで十分だろう。

 ただ、私の場合は耳あかが湿ったタイプであり、綿棒でこするように強くそぐのに慣れているので、欲求不満になることがある。可能であれば、イヤスコープは見るだけの器具として使い、別に右手で自由に綿棒を使いたいと感じる。

 というわけで、使いこなしにコツは必要だが、そこをクリアすれば、新しい世界が開けるだろう。

 理想を言えば、自分がそこをクリアできるかどうか、チェックできるエステサロンのような場所があれば望ましい。実際に自分の耳の中を眼にするという体験だけでも、多少の料金を払ってもよいと思われる。

 なお、コデンでは、ファイバーからの映像をビデオ信号に変換し、TVで見ることができる新製品「イヤスコープTV」の発売を予告している。のぞき込む必要もなくなるし、複数の人間でいっしょに画像をみることもできる。この新製品を使った使いこなしの講習や、うまく使いこなせるエステシャンによる模範操作などがあれば、購入への入口として最適だろう。





URL
  コデン株式会社
  http://www.coden.co.jp/
  「イヤスコープGXL」製品情報
  http://www.coden.co.jp/earscope.htm
  「イヤスコープTV」製品情報
  http://www.coden.co.jp/earscopeTV/earscopeTV.htm



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2007/03/02 00:03

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