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家電製品ミニレビュー
三洋電機 「ミル付ミキサー SM-KM39」

~豆乳や粉末茶が作れるアタッチメント付ミキサー
Reported by 山口 真弘

ミル付ミキサー SM-KM39
 今回紹介するのは、三洋電機のミル付ミキサー「SM-KM39」。この製品の特徴は、なんといっても乾燥大豆から直接豆乳がつくれることにある。

 従来の「豆乳が作れる」ミキサーでは、作業前に大豆を数時間水に浸しておく必要があった。その点、本製品は乾燥大豆の状態からいきなり作り始めることができるというメリットがあるわけだ。

 本体の外観は、従来のミキサーと変わらない。上部にボトルがあり、下に操作ボタンつきの台座があるという、オーソドックスな形状を踏襲している。本体はふた、ボトル、ボトル台、スタンド部など7つの部品から構成されている。

 これらの部品に加え、豆乳用のアタッチメントと、茶葉の粉砕が可能なミルが付属している。前者は大豆カップ(豆乳サーバー)と豆乳フィルターのセット。後者はミルボトルとボトル台など4つのパーツから構成されている。パーツ数は計13点の大ボリュームだ。

 ちなみに、ヨドバシカメラでの購入価格は、8,560円だった。


実際に豆乳を作ってみる

 では早速作ってみよう。スーパーで大豆を買ってきたら、作業開始だ。

 工程はおおむね以下の通りになる。

・材料を準備する(乾燥大豆50g+水)
・ミキサー本体に豆乳フィルターをセット
・本体上部の「大豆カップ」に乾燥大豆を入れる
・ミキサーのスイッチを入れて乾燥大豆を粉砕
・水を入れたのち、再度ミキサーのスイッチを入れて攪拌
・電子レンジで3分ほど加熱→できあがり

 簡単に言えば、乾燥大豆を砕く→水を足す→電子レンジで加熱してできあがりというプロセスである。自家製豆乳の完成までは、乾燥大豆をセットしてからわずか10分ほど。「いきなり豆乳」というキャッチコピーは伊達ではない。

 最後の電子レンジを使うステップが少々わずらわしく感じるが、これは従来製品でも同様であり、まあ仕方ないだろう。むしろ冒頭に書いたように、乾燥大豆をそのままミキサーにかけられるというだけで、従来製品に比べて手間は大幅に軽減されているのがポイントと言える。


すべてのパーツを並べた状態。目的に応じて組み替えて使用する 豆乳の製作手順。まずは大豆カップに大豆50gを入れる ボタンを押して大豆をすこしずつ投入しながら粉砕していく。粉砕音はそこそこ大きいので、夜間に作業するのはちょっと厳しい

粉末状になった大豆
粉砕が終わったら水を注ぐ。濃い豆乳を作りたい場合は、ここで水の量を少なめにしておく 水を注ぎ終わったら、30秒ほど運転して撹拌する

電子レンジにかけるため耐熱容器に移す。既に豆乳の香りが漂っているが、この時点で飲むのはNG ラップをして電子レンジで約3分加熱する 加熱が終わり、完成した豆乳。およそコップ1杯分

 できあがった豆乳の味は、スーパーの飲料コーナーで売られている豆乳ではなく、豆腐コーナーで売られている“ホンモノの”濃い豆乳の味である。豆乳の好き嫌いを分ける最大のポイントは「薄い」「濃い」ではないかと筆者は思うのだが、本製品は水の量を調整することで、サラサラからこってりまで、好きな濃度で豆乳を作ることができる。調整豆乳の味に満足できない人には特にオススメだ。

 残念なのは、一度に作れる量が少ないことだ。上記の大豆50gから一度に作れる豆乳の量はコップ1杯ほどで、一気に飲み干してしまほどわずかな量である。せめて500mlから1Lくらいは作り置きしておきたいものだが、一度に粉砕できる乾燥大豆の量は50gなので、それもかなわない。これ以上ミキサーの容量を大きくできないのは分かるが(ちなみに本製品の容量は700ml)、なまじ美味な豆乳ができるだけに、もったいなく感じる。

 ちなみに、豆乳を作る際につきものの「おから」の生成量は、本製品ではごくわずかだ。つまり、それだけ多くの栄養が豆乳の中に溶け込んでいるというわけである。


緑茶を作ってみる

 続いて粉末緑茶を作ってみよう。単に緑茶を「煎れる」だけなら急須で十分だが、ここでいう「緑茶を作る」はそうではない。ミルを使って茶葉そのものを粉砕し、粉末茶を作るのである。濃い緑茶が好きな人にはたまらないだろう。

 手順は豆乳に比べるとだんぜんシンプル。ミルボトルの中に緑茶の茶葉を入れ、ボトル台にはめてミキサーのスタンド部にセットし粉砕。できた粉末茶を湯飲みにいれ、お湯を注いでいただく。豆乳の時のように、粉砕した大豆に水を入れて再度攪拌するわけではない。シンプルイズベストだ。

 なお、これは豆乳にもいえることだが、ミルを使っても完全な粒子状になるわけではなく、ある程度の繊維質は残るので、気になるようなら一旦こすとよい。


緑茶の製作手順。まず茶葉を用意 ミルに茶葉をいれ、ミルボトル台(右)に取り付ける
スタンドに乗せてスイッチオン

粉末茶のできあがり
お湯を注いでおいしくいただく。見るからに濃い緑茶ができる

汎用性が高く、お買い得感のある一品

 気になったのが、これはミキサーという製品の宿命とでも言うべき問題だが、事前準備と後片付けにけっこう手間がかかるところだ。特に本製品はパーツ数が十数個と非常に多いため、洗うだけで一苦労だ。従来製品よりは圧倒的に使い勝手はよいとは言え、「時間と手間をかけてでも、手作りにこだわる」人のための製品であることに変わりはない。

 また、同じ理由で、作業場所も保存場所もそれなりの広さが必要になる。筆者のような賃貸住宅の狭いキッチンではかなり作業がしづらく、本製品を置きっぱなしにできるくらい広いカウンターがあればなぁ、とつくづく感じた。ひんぱんに使うようになると、むしろそっちの不満が募るようになるかもしれない。

 しかし、今回は豆乳と緑茶作りにチャレンジしてみたが、作業そのものは非常に短時間に行なえ、結果も十分納得がいくものだ。実売価格も1万円以下で、これだけ楽しめればお得感も高い。今回は触れなかったが、野菜ジュースやフルーツジュース、離乳食なども作れるし、料理の下ごしらえにも便利なアイテムだ。汎用性が高く、お買い得感のある一品と言えるだろう。





URL
  三洋電機株式会社
  http://www.sanyo.co.jp/
  製品情報
  http://www.e-life-sanyo.com/products/sm/SM-KM39_W/index.html

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2007/03/01 00:05

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