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家電製品ミニレビュー |
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～拭き掃除もできる強力スティッククリーナー
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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プライムはTVの通販番組が主力の通販業者で、自社サイトでのWeb販売も行なっている。今回は在庫の有無がわかりやすかったので、Amazonで購入した。購入価格は10,000円だった。 到着した製品は、スティッククリーナーとしてはかなりゴツイ印象だ。サイズは285×195×1,100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.7kgある。大きい分、モーターは強力で、消費電力は700W、吸い込み仕事率は150Wとスティックリーナーとしては最大級だ。電源ケーブルも太いものが使用されており、業務用製品のような印象だ。 以前に紹介した無印良品のスティックリーナーは約1.8kgで、消費電力150W、吸い込み仕事率25Wなので、重さは1.5倍、吸引力は5～6倍ということになる。 吸引力は強力で、フローリングの溝に溜まったホコリもガンガン吸引する。絨毯の掃除に向いたターボブラシなどの機構はないが、毛足の短いカーペットなどは問題なく片付けてくれる。フローリングと畳が中心であれば、これ1台で十分だろう。 なお、モーターが強力なこともあって、動作音は大きい方だ。夜間に使うには気が引ける程度の音量はある。
「JET CYCLONE DUO」は、その名のとおりサイクロン式の集塵機構を備えており、ゴミはダストカップに溜まる。ダストカップは簡単に外せるので、ゴミ捨てはしやすい。フィルターは3段で、チリ落としなどの機構は備えていない。手入れは水洗いと陰干しが推奨されている。 全体の構造はツインバード工業製のスティッククリーナーに共通するものがあり、同社のOEMではないかと推定される。 普通の掃除機として使った印象は、普通のスティッククリーナーを1.5倍にして、強力で大型にした印象だ。通常のスティッククリーナーを軽自動車とすれば、大型でエンジンが強力なミニバンぐらいの差がある。 さて、一番の注目点である拭き掃除の仕組みを見てみよう。 簡単に言うと、掃除機のヘッド部分が二重構造になっており、ヘッドの内部にフローリングワイパー用のシートがセットできるようになっている。拭き掃除をしたいときは、ヘッドを開け、内部を180度回して、シートの側を露出させる。 この状態でも、ヘッドの先端部分には、細いスロットがあり、そこから吸引が行なわれるので、“吸いながら拭く”ことができる。
しかし、実際に試してみると、いくつか問題がある。 まず、シートを使う度に、ヘッドを開けて回転させる必要があるので、面倒くさい。掃除機のヘッド部分はどうしても汚れがちなので、あまり触れずにすむ機構にしてほしい。 次に、掃除機が大きく重いため、掃除中にフローリングワイパーのように、前後に動かして床をこすろうとすると腕が疲れてしまう。今回わかったのは、フローリングシートを使って“吸いながら拭く”掃除をしようとするときは、普通に掃除機を使っているときとは、手の動かし方が異なるということだ。掃除機として使うときは、ゴミを吸引させるためにゆっくりとした動きだが、フローリングシートを使うときは往復回数が多く、動きも速くなる。 したがって、ヘッドが軽く動かしやすいキャニスター型の方が向いているのかもしれない。以前、同じような機構を備えた三洋電機の「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H」を使ったことがあるが、腕が疲れるようなことはなかった。スティッククリーナーなら、もっと軽量の製品に備えるべき機能なのかもしれない。 また、吸い込み口のスロットが細すぎて、大きなゴミが引っかかってしまうこともあった。もう少し吸い込み口を大きくしてほしい。 「JET CYCLONE DUO」は、スティッククリーナーとして、通常の掃除を行なう場合には、強力な製品だ。スティックリーナーに吸引力を求めるユーザーに向いている。ただし、拭き掃除については別途フローリングワイパーを使用した方が良いと思う。もう少し軽量な下位機種の登場にも期待したい。
■URL 株式会社プライム http://www.tvshopping.co.jp/ 製品情報 http://www.tvshopping.co.jp/showwindow/show_window02.php?num=241&mode=recat ■ 関連記事 ・ 家電ミニレビュー 無印良品「サイクロン式掃除機・タテ型」（2006/11/14） ・ 家電製品レビュー 三洋電機「The持吸力マラソンサイクロン SC-XW55H」（2006/12/22）
2007/02/13 00:02 - ページの先頭へ-
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