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やじうまミニレビュー ニトムズ「ふんばる君90」
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~簡単に設置できるタンス転倒防止器具
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Reported by
本誌:伊達 浩二
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パッケージと本体。ふんばる君の正体は、樹脂製のベルトだ
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地震に対する防災対策は、小は懐中電灯の準備から、大は自宅の耐震強化まで、多岐にわたる。
今回は、必要性が高くて、比較的簡単に対策できる、家具の転倒防止器具を1つ紹介したい。我が家では、リビングルームの書棚すべてに設置している。
その製品は、ニトムズの「ふんばる君90」というものだ。価格はオープンプライスで、楽天市場では800円台から販売されている。
ふんばる君は、簡単に言えば断面がクサビ状になった合成樹脂の板だ。一番厚い部分は10mm、奥行きは40mmある。これを家具の手前部分に挟み込むことで、家具全体を後方に傾ける。メーカーでは、家具の上面の後端が壁に接するように指示している。これで、震災時の家具の滑り出しと転倒を防ぐわけだ。メーカーの実験では、震度7相当の振動でも、タンスが転倒しなかったという。
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パッケージから出した状態では強くカールしている
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断面はくさび形になっており、厚い側を手前にして家具に敷く
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家具を傾けるのは大変そうだが、家具の中が空の場合や、入っている荷物が少ないときに、2人がかりでやれば難しくはない。うまく傾けられないときは、中の荷物を減らしてから試すと良い。引っ越しの機会があれば、その際に敷いてしまうのが一番簡単だろう。
「ふんばる君90」の長さは90cmある。ほとんどの家具がこの90cm幅なので、家具1つにつき1個使うことになる。60cm幅用の「ふんばる君60」と、120cm幅用の「ふんばる君120」も用意されているので、家具に合わせて選べば良いだろう。長すぎるときは、ハサミで切ってしまえば良い。
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書棚に設置した状態。左の棚は、少しはみ出し気味に設置してあるので、家具への噛ませ方がよくわかる
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タンスの転倒防止器具としては、天井と家具の上面の間につっぱり棒を入れるタイプが主流だ。しかし、このタイプでは約30cmほど、天井とタンスの間が空いている必要がある。我が家のリビングルームのように、マンション内の鉄骨の張り出しで、部屋の隅の天井が低くなっていると使えないのだ。その点、ふんばる君は天井の高さを選ばない。
ただし、ふんばる君は、家具の後ろの壁面と床面に強度がなければ、家具を支えることができない。床がフローリングの場合は良いが、畳やじゅうたんなどのクッション性のある床面では使えない。家具の設置場所に応じて、つっぱりタイプの製品と使い分けると良いだろう。
なお、転倒防止器具を使っても、常に万全というわけではない。急に活動できない就寝中の地震に備えるためにも、できるだけ寝室には家具を置かないように心がけたい。
■URL
株式会社ニトムズ
http://www.nitoms.com/
製品情報
http://www.nitoms.com/products/safety/bousai/index.html
2007/01/12 00:00
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