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家電製品ミニレビュー
ナショナル「遠赤外線カーボンストーブ DS-C906」

~コードリールと首振り機能で使いやすい
Reported by 本誌:伊達 浩二

遠赤外線カーボンストーブ DS-C906
 今年はかなり暖冬だなぁと感じていたら、いつのまにか師走も末になってしまった。

 すでに電気店の店頭でも、暖房器具の売り場は縮小され始めており、セールも「冬物処分」を銘打ったものが多い。

 メーカーでも、季節商品である暖房器具は生産終了になりはじめている。

 今回紹介するナショナル(松下電器産業)の「遠赤外線カーボンストーブ DS-C906」も、その1つで、すでにメーカーでは生産終了になっている。ただし、通信販売での在庫はまだ多く、店頭でもよく見かける商品なので、あえて紹介している。ご了承いただきたい。

 価格はオープンプライスで、購入価格は12,800円だった。

 到着した荷は、かなり大きな箱で、箱の長さは85cmもある。重さは4kg弱なので重くはないが、手持ちはぎりぎりの大きさだろう。

 本体はほとんど完成しており、台座の部分を蝶ネジで止めるだけだ。この台座の部分は2つに分かれており、組み付ける順番が決まっているので、そこだけ注意すれば良い。

 完成した本体は、300×300×840mm(幅×奥行き×高さ)で、円筒形をしている。台座の部分が直径30cm、本体の直径が12cmなので、LPレコードくらいの台座に、直径がCDと同じ柱が立っていると思えば良い。


本体はほとんど完成しており、2つに分かれた台座を組み付けるのみ
蝶ネジで本体に取り付ける
本体の直径は12cmと、CDと同じサイズ

 高さがそこそこあるので、部屋の中に置くと存在感がある。本体に比べ台座が大きく、安定性は高く、ちょっとぶつかったぐらいで倒れるようなことはない。また、本体には転倒防止機能が内蔵されており、一定以上傾くと、電源が切れるようになっている。

 本体色はメタリックシルバーとメタリックブルーの2色あり、今回はブルーを選択した。


電源ケーブルはコードリール式で、本体内に収納できる
 電源ケーブルの長さは1.4m。コードリール式になっており、本体内にすべて収納できる。ケーブルはやや短めだが、季節商品で収納が欠かせない製品なので、コンパクトにしまえるのは良い。また、ケーブルを収納し、本体背面にえぐられている取っ手を使うと、部屋の間の移動も簡単だ。

 暖房器具には、部屋全体を暖めるものと、足元などの部分を暖めるものがあるが、DS-C906は後者にあたる。ただし、かなり強力な暖房能力を備えており、場合によってはこれ1台で、全体の暖房をまかなえるほどだ。

 熱源にはカーボンを採用している。カーボンヒーターが発生する遠赤外線は、体に吸収されやすいとされており、この製品でも暖まり方が早い。電源を入れて、数秒で暖かさを感じ始めるほどだ。なお、消費電力は最大で900Wと、電気ストーブとしては中ぐらいのクラスに位置する。

 また、あくまでも印象だが、カーボンヒーターは、ハロゲンヒーターに比べ、あたっているときに、肌への刺激が柔らかい感じがする。もちろん、オイルヒーターのように輻射熱だけで暖める器具とは異なるが、赤外線を使う電気ストーブとしては進歩した印象だ。

 発熱体は細いガラス製の管で、オレンジ色に光る。本体の半分は反射板になっているが、これが多面体になっており、赤外線を狭い範囲に絞り込むような設計になっている。したがって、本体の正面は3mほど離れても暖かいが、ちょっと外れると暖かさは減る。

 これを補うために、本機には首振り機能が内蔵されており、70度の幅で首振りができる。複数の人がいる部屋でも、この機能を使うことで、問題なく暖まることができる。

 本体が円筒形なので、首振り時でも、扇風機型のハロゲンヒーターのようなおおげさな動きがないのは好ましい。ただし、正面とそれ以外の暖かさの差は大きいので、自分の方を向いているのか、よそを向いているのかを意識できる、というかさせられる。


 操作は、本体上部のダイヤルに集約されている。項目は、「900W」、「450W」、「切」、「首振り900W」、「首振り450W」の5つだ。ダイヤルも項目の文字も大きく、操作しやすい。あえていえば、項目を指しているダイヤルの目盛りも白に塗ってあれば、設定位置が分かりやすくて良かったと思う。


本体上部のダイヤルで、運転モードを切り替える。モードは「900W」、「450W」、「切」、「首振り900W」、「首振り450W」の5つ 900Wのモードでの消費電力は、895Wだった
450Wのモードでは、444Wだった

 ワットチェッカーによる実消費電力は、900Wのモードで895W、450Wのモードでは444Wだった。1時間当たりの電気代は、それぞれ約20円と約10円になる。

 本機は、空気を汚さず、燃料の補給が不要で、暖まるのが早いという電気ストーブの利点を生かしながら、カーボンを熱源とすることで実質的な暖房能力が上がっている。

 寒冷地などでは、これ1台だけで済ませるのは難しいが、部分暖房器具としては十分な機能を持っている。また、首振り機能によって、二人ぐらいまでなら、本機だけでも十分に暖まることができる。

 大きさの割に本体も軽く、設置面積もあまり大きくないので、1台備えておいて、部屋の移動に使用するのも良いだろう。

 残念ながら今年のこのモデルは製造終了になっているが、完成度の高い製品なので、価格が下がったところで購入するのも、良い選択だと思う。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=DS-C906



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2006/12/27 00:02

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