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家電製品ミニレビュー
タイガー魔法瓶「ACI-A010」
~1人分がぴったり作れるコーヒーメーカー
Reported by 本誌:正藤 慶一
タイガー魔法瓶 ACI-A010
コーヒーはインスタントではなく、ドリップして作るのが好きだ。コーヒーサーバーにドリッパーを載せ、フィルターをセットしてコーヒーの粉にお湯を注ぐと、部屋いっぱいに香りが立ちこめるのがとても良い。
だが、最近はいちいち作るのが面倒になってしまい、インスタントコーヒーですませる事が多い。コーヒーメーカーを買うという選択肢もあるが、自分1人しか飲まないのにわざわざ買うというのも気が引けてしまう。
そんな折、「パーソナルコーヒーメーカー」という商品ジャンルがあることを知った。通常のコーヒーメーカーはコーヒーをサーバーで受けるものだが、これはサーバーの代わりにコーヒーカップで受けるという、まさに個人向けの製品だ。今回はそのパーソナルコーヒーメーカーから、タイガー魔法瓶「ACI-A010」をチョイスしてみることにする。他社で同様の製品はあったものの、ヨドバシカメラで1,350円という安さが購入の決め手となった。
本体サイズは135×172×235mm(幅×奥行き×高さ)と、コーヒーメーカーとしてはやや小型の部類といったところ。しかし、ドリップ部分のでっぱりなどを見ると、外見はよくあるコーヒーメーカーにしか見えない。
付属品として、マグカップとコーヒーの計量スプーン、コーヒーのフィルターを同梱している。マグカップは本体と同じアイボリーカラー。計量スプーンは1杯が約5gで、2杯でコーヒー1杯分の基準量となる。フィルターはメッシュ式なので、洗って繰り返し使える。また、紙のフィルターにも対応する。
パッケージには、マグカップ、フィルター、コーヒーの粉を計るスプーンが付属する
コーヒーを1杯作るには、軽量スプーン2杯分の粉が必要
フィルターはメッシュ式なので、洗って繰り返し使用できる
マグカップを受ける部分にはゴム製のシートが敷かれていて、ちょっとした振動でマグカップがズレるのを防ぐ効果があるようだ。付属以外のマグカップも使えそうなスペースだが、説明書ではお湯が溢れてやけどの可能性があるとして、付属のもの以外の使用を禁止している。
本体のふたを開けると、中には水のタンクとコーヒーのフィルターを置くスペースが用意されている。ここに水とコーヒーの粉を入れたフィルターを置いて、ドリップを行なう仕組みだ。
説明書には、タンクへ水を注ぐ際は、付属のマグカップを使って移すとあった。飲みたい量をそのまま入れればいいので、たっぷり飲みたい時やちょっとだけでいい場合に調整がしやすそうだ。タンク内のパイプに限界の水量を示す目盛りがついている。これを超えるとコーヒーが溢れ、テーブルや敷物を汚す可能性があるので注意が必要だ。
タンクへ水を注ぐ際は、付属のマグカップを使って注ぐ
タンク内のパイプには、水量の限界を示す目盛りが書かれている
水とコーヒーの粉をセットし、本体下部の電源ボタンを押すと、ドリップがスタート。ボタンを強く押し下げないとなかなかONにならないが、誤って押してしまうこともなさそうなので、安全面を考えるとこれくらいが良いのかもしれない。なお、1回使用した後は、本体が冷めるまで電源が入らない仕様となっている
電源を入れると、程なく水が沸騰し始めた。フタを開けると、お湯がパイプを通ってコーヒーをチョロチョロとドリップしていて、部屋にはコーヒーのいい香りが満ちてきた。2分50秒ほど経ったところで、稼働中を知らせる赤いランプが消え、それから30秒くらいでドリップが完了。飲んでみると、熱くてとてもおいしい。
しかし、コーヒーカップの底にろ過しきれなかった小さな粉が沈殿してしまうのが気になった。そこで付属のフィルターでなく、ペーパーフィルターを使用してみたところ、粉の沈殿はほとんど残らなかった。ただし、コンビニで通常取り扱われているような2~4人用のフィルターでは少々サイズが大きく、フィルターを切り取って使用しなければならない。説明書で推奨されているとおり「1×1」サイズの紙フィルターを使用するのが良いだろう。
電源ボタンを押すと、ランプが点灯し、ドリップがスタート
【動画】ドリップ中のフィルター部分のようす(WMV形式、168KB)
ペーパーフィルターを使用する際は、「1×1」サイズなどの1人用フィルターを使用するとよい
デスクに置いても邪魔にならない大きさ
本製品の活用方法として、オフィスのデスクに置いて使うのもよいだろう。ペットボトルに水を溜めておけば、わざわざ給湯室に水を汲みに行くこともないし、またペーパーフィルターを使えば、使用後のコーヒー豆の処理もゴミ箱に捨てるだけと簡単だ。コーヒーの良い香りに包まれることで、缶コーヒーやインスタントでは得られない癒し効果が得られ、優雅な気分で仕事ができるかもしれない。
1杯分のコーヒーがぴったり作れるという点はとてもうれしい。通常の手順で作ると、多く作りすぎてしまいサーバーにコーヒーを余らせてしまうことがよくあったが、本製品は自分が飲みたいだけの水をマグカップから移せばいいので、余計に作ってしまうことがない。
カップ1杯のコーヒーを作ることに特化した、便利さと手軽さに優れたコーヒーメーカーといえるだろう。
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URL
タイガー魔法瓶株式会社
http://www.tiger.jp/
製品情報
http://www.tiger.jp/product_introduction/cookware/ACI_A.html
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2006/12/20 00:03
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