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家電製品レビュー
ナショナル「イオンスチーマー ナノケア プラチナ EH2493」

~日頃のお手入れにひと手間追加で、ふっくら美肌に
Reported by 富永 ジュン

キレイになりたい! でも、お金がかかるのも面倒なのもあやしいのもイヤ!

イオンスチーマー ナノケア プラチナ EH2493
 今年は例年に比べて暖かく、夜間の外出でも軽めのジャケットで十分……とばかり思っていたら、あっという間に、吹きすさぶ風に思わずコートの襟元を合わせるような季節になってしまった。この時期になると、老若男女問わず気になるのがお肌の乾燥だ。かさつきやかゆみ、あかぎれなどを防ぐためにハンドクリームやボディローション、入浴剤といった保湿アイテムを愛用しているという人も多いだろう。

 女性にとってもこの乾燥というやつは大敵で、皮脂の分泌が活発でお肌がピチピチぷるぷるな10~20代ならいざしらず、筆者のように○歳になると、本気で対策を講じなければならなくなる。衣類に覆われている手足や、その他のボディパーツとは異なり、顔は常に冷たく乾燥しきった外気にダイレクトにさらされ、さらには電車内やオフィスでの暖房による急激な温度変化と乾燥のおかげで、深刻な砂漠化を起こしてしまうのだ。

 女性ならば、飲み会などでトイレに立った時、鏡に映る自分の顔にぎょっとした経験は一度や二度ではないだろう。頬と口周りは粉を吹いてカサカサで、目の下にはドス黒いクマが横たわり、目尻にはちりめんジワによれたファンデーションがスジ状に溜まり、鼻と額はテカって燦然と輝いていて……。わたしよ、そんな顔で外を歩いてはいけない! いくら“エビちゃんOL”を気取ってみても、これでは台無しじゃないの!

 「よし、これからはもっとお肌のお手入れをするぞ!」と一念発起して、冬の間だけでもエステに通おうと思ったものの、高額な施術費用が必要だと経験者に聞かされ、少々腰が引けてしまったうえ、予約変更時にペナルティが存在するなどなかなかにめんどくさい。もともと筆者は美の追究にそれほど熱心なわけではないのだ。「いいの、ヒトには身分相応ってものがあるんだから。あたしは一生、この顔とともに生きていこう!」と心に決めかかったその時、「きれいなお姉さんは好きですか?」のキャッチフレーズで有名なナショナルの「イオンスチーマー ナノケア プラチナ」のテレビCMが目に付いた。

 そのCMでは、女優の仲間由紀恵さんがうっとりととても気持ちよさそうな表情でスチームを浴びていて、そこに「ハリと弾力が変わる、変わる」とナレーションが入っていた。「変わる」と2回も繰り返されるとなんだか本当に変わりそうな訴求力を感じてしまう。さらにはこういった美容関連器具は、「桁を1つ間違えていませんか?」というような価格であることが多いのだが、有名な家電メーカーの商品ならば家電量販店でも取り扱っているだろうし、価格もある程度想像がつく。さらには、購入してもその後あやしげな勧誘の電話がかかってきたり、欲しくもないダイレクトメールが送られてくることもないはずだ。翌日、現物を確認するだけのつもりでヨドバシカメラへ行って……気がつけば購入しちゃいました。ちなみに価格は29,800円でした。


話題のプラチナナノ微粒子を取り入れたスチーマー

ノズル部分。この穴からプラチナナノ微粒子を含んだスチームが噴出する
 本体サイズは、幅が大人のこぶし1つ分、奥行きが手を軽く広げたぐらいと、かなりコンパクトだ。本体上部のラッパ状のノズルの先から噴出されるスチームを顔に当てる、というのが基本的な使い方となる。ただし、このスチームはただの水蒸気ではない。通常のスチームの約1/20,000、直径300nm(ナノメートル。1nm=1mの1/10億)の極小サイズで、角質層の奥にしっかり浸透する「プラチナスチーム」というものだ。これは、純度100%のプラチナ製電極に高電圧をかけることで放出される「プラチナナノ微粒子」を、たっぷり含んでいるとのこと。プラチナナノ微粒子というと、プラチナの持つ高い抗酸化力を応用して、お肌の老化防止に効果があると、ここ最近のコスメ業界では大きな話題になっているアイテムだ。実際にどの程度の効果が得られるのかはよくわからないが、プラチナナノ微粒子を出すのにカートリッジの取り替えなどは必要ないらしいので、使っていくうえでであまり意識することはないだろう。

 使い方は、本体背面の給水タンクに水を入れて、本体前面のスイッチを押すだけだ。給水タンクは取り外し式で、本体に押し込むとタンクがせり上がって取り外せる。給水タンク横の「full」と書かれたラインまで水を入れると、約15分間スチームが発生する水量となる。

 なお、給水タンクに入れる水は水道水でもよいが、水道水の水質がよくない地域だと、スチームがにおうことがある。実害があるわけではないが、においが気になるようならば薬局などで売られている精製水を利用するのも手だろう。ただし、説明書によるとミネラルウォーターやアルカリイオン精製水などは、器具を傷める可能性があるため、使用してはいけないらしい。

 電源を入れるとジジジジジ……と稼働音がして、続いて水が沸騰する音が聞こえ、30秒も立たないうちにノズルの先からスチームが出始める。ノズルは上下に動くので適度な位置に調整した後、説明書に最適な距離と指示されている通り、ノズルの先端から約25cmのところに顔を持っていくと、あたたかくてなかなか気持ちがいい。スチームの勢いはゆるやかで、鼻や口の周りに当てている時でも呼吸が苦しくならず、適度な距離を守っていれば、肌や服がぐっしょりと濡れてしまうこともない。また、スチームの量は目の前が真っ白になるほどではないので、テレビや雑誌を見ながら使うこともできる。初めて使ったときは、テレビを見ながらぼーっとしていると、あっという間に5分ほどが経過してしまった。


ノズルは先端が広がっており、ラッパ状の形状をしている 本体前面のスイッチを押すと、スチームが発生する

給水タンクは本体背面に備えられている 給水タンク横の「full」ラインが約15分間分の水量だ

 今回購入したEH2493には、イオンスチーマー本体のほか、「クールパター」と呼ばれる棒状の冷却器が付属している。本体横のスイッチを入れると、約90秒でスティック先端の500円玉大のメタル部分が約5度に冷却される。この部分をイオンスチーマーで温められた肌に当てることで冷刺激を与え、肌や毛穴を引き締める効果を狙うというものだ。


クールパター本体。冷刺激を与えることで、肌の引き締めや毛穴の収斂に効果がある
 イオンスチーマーを当てた後の肌に冷やしておいたクールパターを当ててみると、たしかにひんやりして気持ちがよい。取り回しも手軽で、またクールパターのメタル面はさらさら、かつなめらかで肌触りがよく、涙型の形状が目元や小鼻といった細かい部分にもきっちりと当てられる。

 だが、思ったほど冷たくはなく、場所を変えながら何度かクールパターを肌に押し当てているうちに、肌のぬくもりに負けて生ぬるくなってしまった。これまで氷嚢やアイスノンを使った冷刺激をしていた筆者にはやや物足りなく感じられた。

 また、ヨドバシカメラではイオンスチーマー本体のみの「EH2471」がクールパター付きの「EH2493」よりも1万円安い19,800円で売られていたことを考えると、少々割高に感じる。さらにいうならば、スイッチを入れるとかなり大きなモーター音がするのは改善して欲しいところだ。

 商品が入っていた箱の説明によると、クレンジングをしながらイオンスチーマーを3分→洗顔後に4分→クールパターを1分→もう一度イオンスチーマーを4分→クールパターを1分、というサイクルで利用するのが基本的な使い方らしい。時間はここまで厳密ではないながらも、筆者もこの通りにしてみることにした。

 説明書によると、使い始めは毎日イオンスチーマーを当てると肌に負担がかかってしまうそうなので、最初の10日間は様子を見ながら1日おきに利用し、問題がないようならば、その後の約3週間、毎晩使い続けることにした。この計画の最大の難関は、「効果がなかった」、もしくは「お肌にトラブル発生」云々よりも「果たして三日坊主の筆者が毎晩使い続けられるか」ということにある。めんどくさくなって使わなくなってしまえば何の意味もないのだ。


スティック先端のメタル部分が約5度になる。大きさは500円程度
電源は専用のアダプターを使用する

結果は……お肌ふっくら、顔色がワントーンアップ!

 さて、1カ月後。徹夜でスキンケアどころじゃなかったり、飲み会で泥酔して、帰宅後メイクも落とさずに寝てしまったりした日もあったが、ほぼ計画通りに使い続けることができた。

 タンクに水を入れてセットするだけという手間のかからなさもさることながら、季節柄暖かいスチームを顔に当てるのはとても気持ちがよく、さらにはスチームを当てない時と比べて、びっくりするぐらいメイクの落ちがよいことに気づいたのだ。最近のファンデーションやアイメイクは崩れにくく、メイクをした直後の美しさをずっと保てる反面、その落ちにくさゆえに、いざ落としたい時でもやれ専用クレンジングを使えだの、先にアイメイクだけコットンで落とすだのとやたらと手間がかかる。

 しかし、イオンスチーマーで肌を温めながらクリームクレンジングで肌をマッサージしていると、そういった手順を踏まなくても、頑固なメイクがしっかりと落とせてしまうのだ。また、肌が温められて毛穴が開き、毛穴の中の皮脂詰まりや汚れが落ちるせいか、小鼻のざらつきがなくなったほか、生理前には必ず出ていた口周りやフェイスラインの吹き出物が出なくなった。導入前でもクレンジングはかなり念入りにしていたと思っていただけに、まだまだきちんと肌の汚れを落とし切れていなかったことを痛感させられた。

 汚れや皮脂詰まりがなくなったせいか、ローションや美容液の浸透も抜群によくなり、これまでだったら肌の表面でベトついてしまうのが、すんなりと肌にしみこんでいく。翌朝は水分をたっぷりと含んだ肌がふっくらとやわらかく、なめらかでもちもちしたさわり心地になり、「なるほど、これがハリとか潤いとかいうやつか」と齢○歳にしてしみじみと思った。

 もう1つ嬉しい効果があった。筆者は吹き出物が出ることはほとんどなく、ニキビ跡などはツルリとした肌をしているのだが、目の下のクマと、頬全体の広範囲な色ムラがひどく、よく「顔色が悪い」と言われていた。クマも色ムラも、コンシーラーとファンデーションを駆使すれば隠せるのだが、メイクを落とすと一気に老け込んだ感があって、常々、悩みの種だった。

 しかし、イオンスチーマーとクールパターの温冷刺激を繰り返しているうちに血行がよくなったのか、すっぴんでもほとんどわからないほどクマが薄くなり、頬も健康的で血色がよい色味に変わったのだ。先日ファンデーションのリフィルを買いに行った時に、これまでよりもワントーン明るい色を勧められ、思わず心の中でガッツポーズを取ってしまったほどだ。また、メイク後にほんの数秒間スチームを当てると、ファンデーションが崩れにくくなるという応用技も開発しつつある。


 筆者にとってはいいことずくめだったこの製品だが、もちろんすべての人に筆者のようなめざましい効果があるとは限らないだろう。もともとこまめにお手入れをしている人や高価な高機能基礎化粧品を使っている人は、これほどの効果を実感できないかもしれない。

 また、オイルクレンジングや、洗顔料とメイク落としが一緒になったタイプのクレンジングを使っている人には、クレンジング方法を変えるうえに、15分間も顔にスチームを当てるのは面倒と感じるかもしれない。しかし、エステに行くほどではないけれど普段のお手入れになにかをプラスして、今よりもさらに美肌を目指したい人ならば購入する価値があるのではないだろうか。だって、エステ1回、高級クリーム1瓶、3万円なんてザラですよ?

 男性諸兄も、パートナーがいつまでも美しく、素敵で居続けてもらうためにクリスマスプレゼントにいかが?





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH2493



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2006/12/15 00:00

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