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家電ミニレビュー
無印良品「ミニオイルヒーター」

~机の下全体をほんのりと暖房
Reported by 本誌:伊達 浩二

無印良品「ミニオイルヒーター」
 オイルヒーターというのは、長所と短所がはっきりしている暖房器具だ。

 箇条書きにすると、つぎのようになる。

【長所】
・輻射熱を使った暖房なので、暖かさが柔らかい
・温風を吹き出さないので、部屋が乾燥しにくい
・火を使わないので、やけどの心配が少ない
・ほぼ無音で静か

【短所】
・暖まるのに時間がかかる
・暖房効果に比べ電気代が高い
・密閉性の高い部屋でないと効果が発揮しにくい

 オイルヒーターは、不燃性の油を電気で暖め、その油がラジエーターを循環して熱を放出することで暖房を行なう。火を燃やす暖房器具が点の熱源なのに対し、周囲の壁なども暖めることで面として暖房する性格が強い。実感でいうと床暖房に近い暖房器具を意識させないような暖まり方だ。

 こういう手順なので、逆に言えば、すぐには暖まらない。また、隙間風には弱く、密閉性の高い部屋でないと実力が発揮できない。条件の悪い場合は、暖房が入っているかどうか確認したくなるほどだ。また、部屋全体を暖房しようとすると、1,000Wを越える消費電力になるのも、電気代を考えると痛いところだ。

 無印良品の「ミニオイルヒーター MU-M75」は、部屋全体ではなく、机の下やトイレなどの狭い場所を暖める補助暖房器具を目指した製品だ。使用場所を限定することで、オイルヒーターの長所を生かしながら短所が目立たないように使えるのではないかと期待できた。

 無印良品のオンラインショップで購入した。購入価格は6,300円で、送料は525円だった。補助暖房用とはいえ、1万円を切るオイルヒーターは珍しい。


本体正面。電源ケーブルは直に生えている 本体側面。手提げ用の溝の下に温度調整ダイヤルがある

温度調整は無段階で設定できる 足は回転式のキャスター。ラジエーターには金属製の輪で固定されている

写真では大きく見えるが、横幅は30cm定規とほぼ同じぐらいだ
 到着した箱は大きくなかったが、思っていたよりもずっと重い。本体サイズは200×330×360mm(幅×奥行き×高さ)だが、重量は約5kgある。手持ちで持ち帰るにはぎりぎりだろう。

 組み立てる部分は、車輪のついた足の部分だけで、ほかは完成している。本体を振ると、チャプチャプという油の音がする。

 機能はとても簡素で、電源スイッチ兼用の温度調整ダイヤルが1つあるだけだ。ダイヤルは1から6までの目盛りが振られており、無段階で調節できる。

 最大設定時の消費電力は500Wで、ワットチェッカーで実測すると531Wだった。なお、温度が上がりすぎるといったん電源をOFFにして調整しているようだ。

 消費電力を500Wとすると、1時間当たりの電気代は約11円となる。1日8時間で1カ月使うと2,640円の計算だ。

 実際に、机の下に置いて使ってみる。電源を入れると、各部が暖まって膨張していくパリパリという音がかすかにする。暖まるには多少時間がかかるが、10分ほどで足全体が暖まってくる。暖房する空間が狭いので立ち上がりが早いようだ。

 暖まり方はオイルヒーターらしく、足全体というか机の下全体が暖まっている感じだ。オイルヒーターを置いているのと反対側の足もしばらく経つと暖まってくる。東京地方は、この冬はあまり寒くないこともあって、部屋の暖房を入れずに、これだけで作業していても寒くない。

 本体の温度は、一番熱いラジエーターのフィンの部分で、最高90.2℃だった。ちょっと触れただけでやけどをするというほどではないが、ちゃんと熱いので注意したい。

 電源を切り忘れて眠ってしまったことが何度かあった。これを防止するオフタイマーは欲しかったところだ。

 ちなみに、一晩中ONになっていても、さすがに6畳の部屋全体を暖めるには力不足で、朝の寒さは和らぐものの暖かいというほどではなかった。部屋全体を暖められるのはトイレや洗面所程度に限られるだろう。

 机の下の暖房器具は、いくつか使ったことがあるが、暖まり方としてはかなり良い部類だ。オイルヒーターに興味はあるが、なかなか踏み切れないという人のお試し用としても向いていると思う。





URL
  無印良品
  http://ryohin-keikaku.jp/
  製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548076852704

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2006/12/15 00:00

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