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家電製品ミニレビュー
中央産業「CS3-0106」
~目玉焼きが作れるトースター&コーヒーメーカー
Reported by 本誌:正藤 慶一
ホテルに泊まった際、朝食にパンとコーヒーとたまご料理という組み合わせがよく出てくる。これは「アメリカン・ブレックファースト」という朝食の形式で、それらに追加して、ハムやベーコン、ソーセージなどが出てくる場合もある。
メニューを見ると、確かに朝にふさわしいように思える。パンで炭水化物、たまご料理でたんぱく質が摂れて、しかもコーヒーで眠い目を覚ますこともできる。バランスが取れた献立なのだ。
そんな「アメリカン」な朝食を、できれば毎日迎えたいものだが、忙しい朝にそんな用意をしている場合はない。何しろ、それらを作ろうにも、トースターにパンを入れ、フライパンでたまごを焼き、湯を沸かしてコーヒーを淹れる……と、3つそれぞれに違った器具で作らなければいけないからだ。
しかしそんな朝食を、いっぺんに作れてしまう一品がある。それが株式会社中央産業の「オーブントースター&コーヒーメーカー CS3-0106」だ。
この商品は、その名を読んで字のごとく、オーブントースターとコーヒーメーカーが一体となったもの。トースターの上には「エッグプレート」と呼ばれる金属板が置かれており、ここで目玉焼きが作れるという。つまり、これ1つだけで「アメリカン・ブレックファースト」が作れてしまうのだ。
トースターと目玉焼き用のプレートが付いている物は他にもあったが、コーヒーメーカーまで付いているものは他になかった。パッケージにも「忙しい朝の食事には、これ1台あればOK!」と謳ってあったので、よしそれならばと、さっそく購入してみた。価格は楽天市場で3,937円だった。
本体は、パン1枚が焼けるサイズのトースターに、コーヒーメーカーが横付けされているという、シンプルなものだった。トースターの天井部にはプレートが付いており、取り外しができる。
本体パッケージ
パッケージには「忙しい朝の食事には、これ1台あればOK!」と謳われている
本体は、トースターにコーヒーメーカーが横付けされたような印象を受ける
目玉焼きを作るプレートは取り外しが可能
オーブントースターの使い方は、パンを庫内に入れてツマミをねじるという、一般的なもの。コーヒーメーカーは、フィルターにコーヒーの粉を入れ、タンクに水を注ぎスイッチをONにするという、こちらもよくあるやり方だ。トースターとコーヒーメーカーを使い慣れている人なら、説明書を読まなくても簡単に使えてしまいそうだ。
目玉焼きを作る際は、プレートにたまごを載せ、トースターのツマミをねじる。するとトースター上部のヒーターがプレートを加熱して、目玉焼きが焼き上がるという仕組みだ。言ってみれば、プレートはトースターの熱を借りているわけだ。
ヒーターは、本体中央のツマミで動作の切り替えが可能で、上のヒーターだけをONにする/上下をONにする/下だけをONにする/OFFにする、の全4種類から選択する。例えば目玉焼きだけを作る際は“上のヒーターだけをON”にするなど、用途によった切り替えが可能となっている。つまり、コーヒーメーカー、トースター、目玉焼きづくりの、それぞれを単独で動かすこともできるのだ。
トースター内のヒーターは、本体のツマミを回すことにより、上だけをON/上下をON/下だけをON/全部OFF、の4種類に切り替えが可能
プレートを外したようす。トースター上部のヒーターで温まる仕組みになっている
コーヒーメーカーの電源は、ON/OFFの切り替えのみ
フィルターにコーヒーの粉を入れ、タンクに水を注いで使用する。一般的なコーヒーメーカーと同じやり方だ
それぞれの電源を一斉にON
だが忙しい朝に使用するときに、それぞれを別々に使うなんて余裕はないはず。なので、コーヒー・トースト・目玉焼きの3つを作る機能を、一斉に使ってみることにする。コーヒーメーカーに粉と水をセットし、パンをトースターに入れ、たまごをプレートに載せ、それぞれの電源を一斉にONにした。
1分もしないうちに、コーヒーメーカーが“コポコポッ”という音とともにドリップをしはじめ、サーバーにコーヒーが溜まりだした。トースターを見ると、庫内のトーストの表面がキツネ色を帯びてきた。どうやら順調に焼けているようだ。
5分を過ぎた頃には、コーヒーメーカーは約2杯分のドリップを完了、パンも焼き上がった。
パンは焼けたが、目玉焼きはまだ黄身の周辺が固まっていない
問題は目玉焼きだ。コーヒーとパンができあがったというのに、黄身の付近が固まっておらず、プレートから掬おうとしても、崩れてしまいそうでなかなか取れない。結局、パンが焼けた10分後にやっと焼き上がった。トースターの熱を借りているだけなので、熱効率があまり良くないのかもしれない。
できあがりまでの時間を計測してみると、目玉焼きは10~12分、トーストは3~5分、コーヒーは1杯で2分半といったところだった。ということは、この調理時間を逆算して、トースト、コーヒーのスタート時間をそれぞれずらせば、最終的な完成時間を合わせられるのではないか。
ということで、ストップウォッチを片手に実験を行なってみた。まずは目玉焼きのツマミをねじって調理開始。目玉焼きは、個人的には黄身が半熟のままなのが好きなので、タイマーを短めの10分に設定した。トーストは表面が強めのキツネ色になるくらいが好みなので、少々長めの4分半ほど焼くことにし、目玉焼きの調理スタートの7分半後に、トースター内にパンを入れた。そしてそのきっかり2分後に、コーヒーメーカーのスイッチをオン。「チーン」というトースターの音がして時間になった。パンもコーヒーも目玉焼きも、私の好み通りに仕上がっている。1回目のテストで機器の傾向を把握し、2回目はきっちりと戦略を立てて望んだことが、良い結果につながった。それぞれの調理のタイミングをずらすことで、同時に完成させることができたのだ。
ただし、朝の忙しい時間にそこまで計算できるかどうかは微妙なところ。さすがに目玉焼きの調理時間が、トーストとコーヒーと比べて長すぎるので、これがもう少しだけ短縮されれば、なお使いやすくなると思う。
この3つの機能をフル稼働した際のワットチェッカーは、1,140Wを示した。高性能の電子レンジ、オーブンレンジ並みの高い数値だ。お湯を沸かしてパンと目玉焼きを作っているわけだから妥当なところかもしれないが、他の消費電力の多い物と併用する際は注意したい。
調理も完了したので、できあがった“アメリカン・ブレックファースト”を、休憩がてらに食べてみた。するとこれがおいしい。パンはしっかり中まで温まっているし、半熟の目玉焼きもイイ味を出している。コーヒーは熱々で、特に問題のない仕上がりだろう。なんだかくつろいでしまった。
“アメリカン・ブレックファースト”のできあがり。おいしい!
フル稼働時のワットチェッカーは1140Wを記録した
いろいろ気になる部分はあるものの、1台で朝食3点すべてがいっぺんに作れてしまうというのは、それだけで大きな利点だろう。忙しい朝に使うのももちろん良いが、特に用事のない休日の朝に使うのも、優雅さがあっていいのかもしれない。毎朝せわしなく時間を過ごしている人は、一度使ってみる価値があるかもしれない。
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2006/12/06 00:07
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