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家電製品ミニレビュー |
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～電気で暖めるひざかけ
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Reported by
本誌：正藤 慶一
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築25年の我が木造アパートには、容赦なく冷たいスキマ風が入り込んでくる。なのでエアコンやヒーターを使っても部屋は暖まらず、すぐ冷えてしまう。設定温度を上げればいいのだが、そのぶんランニングコストがかかってしまうので、なかなかスイッチを押せない。 こたつを使う理由はただひとつ。こたつの内部はこたつ用布団で囲まれているので、スキマ風が入らず、暖かさが保てるからだ。 そういえば、去年もこたつ以外の暖房は一切使わなかった。寒いときはお風呂に使った後、すぐ布団に滑り込んで、体が冷めるのを防いでいたりもした。部屋の中なのにコートを着込んだこともあったものだ。 そして今年も冬がやってきて、スキマ風が木造アパートを責め立てはじめた。このまま何の対策も講じないままだと、また去年と同じでつらい冬になってしまう。 というわけで凍える体にムチを振るい、こたつに入りながら暖房器具をネットで探してみた。条件は、すきま風に対抗しうるもの、そして消費電力の少ないものだ。 すると、ナショナルの電子ひざかけ「くるけっと」というものが出てきた。毛布のようなひざかけが電気で暖かくなるという暖房器具だ。肩かけとしても利用できるとあったので、これを身につければスキマ風もシャットアウトできるはずだ。スペックを見ると消費電力は最大時で75Wと、こたつやハロゲンヒーターと比べても低いのも気に入った。 同様の商品はあったものの、一番サイズが大きかったので、これを購入した。価格はヨドバシカメラで10,800円だった。 商品の箱を開けると、ひざかけが何重にも折り重なって梱包されていた。広げてみたところ、かなりのワイドサイズでびっくり。サイズは155×93cmで、電気を通さなければ掛け布団としても使えそうだ。ちなみに布地は薄くて軽く、持ちやすい。
布地は、抗菌・防臭加工が施されたアクリル素材。表面を触ってみると、中には何やら導線のようなものが埋め込まれている。この線に電気が通ることで、熱を発して暖めるという仕組みだ。 ひざかけの端にはコネクターが付いており、ここにアダプターを差し込んでひざかけに電気を通す。アダプターには操作盤が付いており、暖め温度を7段階で設定する。また、ダニを駆除するための高熱モードもあって、ダニアレルギー持ちの筆者にはうれしい限り。また洗濯用のネットを使えば、洗濯機で丸洗いもできるという。
まずはひざの上に置いて、標準的という「3」にセットしてみた。もともと暖かいのだが、だんだん生地に熱が通り、温度が高まっていくのを感じる。ただ、試した日はことさら寒い日だったせいか、「3」では物足りない感じがした。7段階の最高レベルである「強」に設定してみると、ちょうど良い暖かさになった。 次にひざかけを“肩かけ”として使用してみる。肩かけ用のホックを付け、マントのように肩にかぶせてみると、とても暖かい。しかし、ひざかけが体に触れる面積が広くなったため「強」だと暑すぎる。これは「5」くらいがベストかもしれない。 ワットチェッカーで「強」の設定時の消費電力量を計ってみると、電源をオンにした直後は80W台で、しばらくすると75W付近に落ち着く。あまり電力に差がないので、暖まったあとは電気を切って、冷えたらまたオンにして暖まるという使い方もアリかもしれない。
本製品は暖房器具なので、当然ながら使用法には要注意だ。説明書では、低温やけどの可能性があるとして、就寝用の毛布として使ったり、ダニ退治モードを暖房として利用することを禁止している。また、ストーブなど他の暖房器具と近づけたり、折りたたんだりして使用することも、故障の原因になるという。 我が家では今のところ、暖房器具はこの「くるけっと」だけで寒さをしのげている。こたつも使っていない。ゲームをするときには肩かけとして装着し、本を読むときには床に敷いたりなど、いろいろな使い方ができるのもうれしい。家族みんなを暖めるのは難しいが、一人暮らしの人や、または自室の暖房設備が物足りないと感じている人に勧めたい一品だ。 ■URL ナショナル http://national.jp/ 電子ひざかけ「くるけっと DC-H2-R」 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=DC-H2
2006/12/05 00:01 - ページの先頭へ-
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