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家電製品レビュー
象印マホービン「家庭用無洗米精米機 BT-AE05」

~手軽に家庭で精米を
Reported by 石田 知子

象印「家庭用無洗米精米機 BT-AE05」
 象印の「家庭用無洗米精米機 BT-AE05」は、家庭内で1回2~5合までの玄米を精米できる製品だ。

 精米機といえば田んぼの脇などにコイン精米機が設置されているのを見たことがある方もいるだろうが、この場合1回につき5kgと、精米する量が多いため、家庭の米消費量によってはせっかく精米しても米が古くなってしまう。ましてや、1回の精米量がkg単位のため、持っていくのが面倒、重いといった不便もある。

 1回に炊飯する量だけ精米できれば、米も傷まずにすむ。また、たとえば5kgの玄米が手元にあった場合、今日は3合分を7分づきで、明日は5合分を白米で、というように好みに応じて精米の割合を変更できれば便利だろう。

 親戚が農家を営んでいるため、年に2~3回、筆者の実家には玄米が届く。だが筆者の実家は商売をしており、家に人がいることが少ないため、炊飯する機会も少ない。ましてや玄米を炊くということもない。実家の付近には精米機などないので、玄米を担いで離れた町の精米機まで通うのは、帰省した際の筆者の役目の1つでもある。

 先日帰省したところ、玄米が大量に届いていたので、そのうちのいくらかを精米せずに持ち帰り、試してみた。

 本体はスリムデスクトップPCの横幅をやや広げたような形だ。本体サイズは約145×405×380mm(幅×奥行き×高さ)、細身であまり場所を取らないものの、重量は約10.5kgとそれなりにあるため、なるべく床に近いところで使うことをお勧めする。筆者宅では台所のシェルフの最下段に設置している。


本体正面。スリムデスクトップのような形状、というにはやや苦しいか 本体背面。電源コードは手で束ねるタイプ

細身だが重量が約10.5kgあるため、本体左右に持ち手が用意されている 筆者宅では台所のシェルフ最下段に設置

 精米手順は、上部のプラスチックのふたを開け、ホッパー内に玄米を入れる。正面のメニューから精米度を選択し、スタートボタンを押せばいい。2合の玄米を精米する場合、3分づきで約3分、白米でも5分少々で完了する。

 精米メニューは3分/5分/7分/白米のほか、玄米/白米どちらからでも無洗米を精米できる「無洗米コース」が用意されている。これから水が冷たくなる季節だけあって、米をとがずに炊飯可能な無洗米がボタン1つで精米できる、というのはとても有用だ。

 このほか、古くなった白米の表面を削り再精米する「白米フレッシュ」機能も備えている。


本体上部のホッパー。右横についているのが掃除用のブラシ
精米メニューは正面のボタンから設定

 精米の仕組みは、米をためておくホッパーから米が落ち、シェーバーの歯のようになっているスクリーンを通るときに米ぬかが削られる。削られた米は自らの質量で押されてホッパー部分まで戻り、また落とされて回転軸を通る。この循環手順を繰り返して米は精米される。精米された米は最後にシャッターが開いて、ホッパーから米受けに落とされる。


本体下部の中央にあるのがぬか受け。その奥に米受けがある
米受けに、精米後米が落ちてたまる

精米前の玄米
3分づきに精米。玄米よりほんのり色白に
5分づきに精米したもの

これが7分づき
白米はこんな感じに
玄米から無洗米に精米

 なお、精米すると米についていたぬかが落ち、もともとの投入量より体積が減るため、精米の際は1割ほど多めに投入したほうがよい。


2カップ分、317gの玄米
5分づきで310gに
無洗米では288gになる

 精米時の駆動音はかなり大きく、聞いた感じでは掃除機が稼働しているのかと思うような音だ。米を削りながらぬかをぬか受けに吸引しているので、その音が掃除機のように響くのだろう。ブザーやアラームなどで精米終了を知らせてくれるといった機能はないので、この駆動音が聞こえなくなったら精米終了、ということになる。


【動画】ぬか受けの中で渦を巻いているのがぬか。駆動音はかなり大きい(WMV形式、約670KB) 【動画】ホッパーからスクリーンに落ちた米がまたホッパーに戻るところ。青く光っているのは精米度センサー(WMV形式、約730KB)

 上記のように精米自体は手軽にできるが、後片付けが少々面倒だ。というのも精米後、大量に排出されるぬかの処理を考えなくてはいけない。筆者が試したところ、10合の玄米を精米すると、容量およそ500gのビンがいっぱいになるほどぬかが出る。これは取扱説明書にも記載されていたが、漬物のぬかとして利用する、ハンバーグに混ぜる、または水に溶かし、肥料として使用するなどの方法が考えられる。

 また、ぬか受けに落ちなかったぬかがフィルターやスクリーンに残り、放置しておくと目詰まりや精米むら、故障の原因となる。メーカーでは1日1回、5合の玄米を無洗米に精米した場合、1週間を手入れの目安としているが、要所要所にぬかが張り付いてしまうため、もう少しこまめに掃除を行なったほうがよいだろう。掃除用具としてブラシが付属しているが、強めにこするとブラシの毛が抜けるため、毛先が長めの歯ブラシなどを別途用意しておくことをお勧めする。


使用前に分解。このときはまだこんなにきれい
ぬか受けにたまったぬか。これで2合分

使用前のフィルター
使用後のフィルターにはぬか受けに落としきれなかった分がびっしり張り付いている

使用前のスクリーン
スクリーンの奥にぬかがつまっている

 最初から無洗米を購入する家庭であればあまり必要性を感じないが、炊飯器に玄米メニューが搭載されている機種をお持ちの方や、筆者のように定期的に玄米を入手する機会のあるご家庭では活躍するだろう。





URL
  象印マホービン株式会社
  http://www.zojirushi.co.jp/
  製品情報
  http://www.zojirushi.co.jp/syohin/kitchenware/BTAE.html



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2006/11/09 00:04

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