● 痛んだ頭皮に衝撃を受けて購入
|
ナノケア EH5441
|
先日、なにげなく、一緒に住んでいる彼氏の頭皮を真上から見て衝撃を受けました……すごくすごく痛んでいたんです。かゆいようで、かいてしまうため頭皮が荒れてしまい、とても健康とは言えない状態です。か、かわいそう……っていうか、このまま彼氏がハゲたらどうしよう! と一人で焦りまくり(本人はまったく気にしていませんでしたが)ここはひとつ、わかりやすいところでドライヤーから良いものに換えてみよう! と思ったのが購入のきっかけでした。
いろいろ比較したところ、「保湿」機能がウリの「ナノケア EH5441」の「nanoe(ナノイー)」が目にとまりました。実はついこの間、同じナショナルの空気清浄機「エアーリッチ F-PXA16」(こないだ買ったばかりなのにすでに旧型なのが悲しいところですが……)にnanoeイオンが搭載されていて、nanoe自体が気になっていたこともあります。量販店で、16,800円で購入しました。
空気清浄機ではアレルギー対策にいいと言われていたnanoeイオンですが、どうやらnanoeイオンは頭皮にも効果的で、頭皮の皮脂量を約1/4に低減、頭皮の水分量を約15%アップさせ、かゆみの症状を軽減させるようです。でもドライヤーに1万円以上払うほどの価値ってあるんだろうか……と結構長く迷っていました。なにせ今までディスカウントショップで適当に買った2,000円ぐらいのドライヤーしか使ったことがなかったので、10倍効果がないと納得できないなぁ……と正直思っていたのでした。
が、なぜか旅行中にふらっと入った家電量販店で「ナノケア EH5441」がセール対象になっていていました。隣の棚でさらに安くなっていた旧製品とも見比べましたが、旧製品だと、nanoeを発生させるのに本体タンクに水を補給しないといけないという点がひっかかって、「きっと1カ月後には補給するのがめんどうになっているはず」と思い、少々高かったものの、旅先のゆるんだ財布でそのまま購入してしまいました。
● 第一印象は「大きい!」「すごい風量!」
|
本体はけっこう大きめ。重さは約605gと見た目ほどは重くない
|
自宅に持って帰って取り出してみると、やっぱり想像以上に大きいことに気がついて、うちの狭いドライヤー置き場に置けるかどうか心配になりました。本体には「つり輪」もありますが、ずっと吊っておくには抵抗を感じる大きさです。が、これは付属の「置き台」にセットすることで案外狭い場所にも置けるとわかって解決。
とりあえずマニュアル(といっても18ページしかないですが)を熟読していると、いろいろおもしろいことが書かれていていました。たとえば、「HOT」のときは温風のまわりから冷風が出ていて、ドライヤーを動かして使うことで髪にツヤを作るだとか、髪の乾燥の仕上げ直前に手ぐしでマイナスイオンを逃がしてからあらためて仕上げるとしっかりnanoeが効くとか。あとはハンドルの「イオンチャージパネル」を握っていないと放電ができずnanoeが効きにくいとか、空気中の水分を集めてnanoeイオンを発生させているので低温・低湿度だとnanoeイオンでなくマイナスイオンになってしまう、とかそういう注意点ですね。
そもそもこの「nanoe」が謎です。髪が乾くのにうるおう、という矛盾することをできてしまうわけですが、nanoe自体も要は「水」。直径が約20nm(ナノメートル。1nm=1mの1/10億)で目に見えない小ささの、「電気を帯びた微細な水」なんだそうです。nanoeイオンは強いマイナスの電気を帯びているため、もともとプラスに帯電しやすい髪に引きつけられて水分浸透し、髪を健康にするそうです。
|
上部がnanoeイオン吹き出し口で、下部が風の吹き出し口。nanoeイオンを発生させるため、空気中の水分を結露させる「ペルチェ素子」がnanoeイオン吹き出し口の奥にある
|
nanoeイオンなら、これまで「髪にいい」と言われてきたマイナスイオンの約1,000倍の水分量になるそうで、pHがアルカリ性の痛んだ髪を弱酸性にできるとか。……私自身は学生時代文系まっしぐらで化学の授業は全力で避けてきたので、いまさら「高圧放電式でnanoeイオンを発生」とか言われても正直思考停止しかけるんですが、とりあえずマニュアルを熟読した結果、
・ハンドルを握って使うとnanoeが効きやすくなる
・本体を降りながら使うと髪の流れがよくなる
・寒かったり部屋が乾燥しているとnanoeは発生しない
・最後に手ぐしで髪を整えてからさらに風をあてるといい
ってことは理解しました。
● 「トリートメントのような仕上がり」は本当だった
で、実際に使いはじめてびっくり。宣伝文句じゃないですが、リンスしただけなのにトリートメントしたような、とにかく指通りのいい仕上がりになるからです。髪がしっとりして、まとまりがよくなる感じで、格安品の10倍の価格にも納得が行く効果の高さでした。
実は私も彼もアトピー持ちで肌が弱く、シャンプーから洗濯洗剤まで、せっけん系のものしか使えません。効果が高いけれど添加物もたくさんの市販の石油系シャンプーやトリートメントが使えないので、正直髪がまとまりにくいのはあきらめていました。が、これだとシャンプーは敏感肌用が使えて、トリートメント効果をドライヤーでつけられる。この方法は考えたことがなかったのでうれしい誤算でした。
|
風量切り替えスイッチをセットして、電源スイッチでOFF→HOT→COLDに切り替える、ごく一般的な使い方
|
風の強さは「set」「dry」「TURBO」とあり、本体が大きいせいか「TURBO」にすると風量も強力で、ロングの上に髪の毛が多すぎて結構時間がかかっていた乾燥が、3分で終わるようになりました。体感的には半分ぐらいになった感じです。音は、いままで使っていた静音タイプのドライヤーに比べると風量に比例してか大きいのですが、12月に低騒音化タイプの「EH5341」も発売されるようです。私の場合は、同居人と活動時間が違ってどちらか一方が先に寝静まっていることも多いので、両方店頭にあったらこの低騒音化タイプのを購入していたと思います。
乾かしているときに鏡でみていると、nanoeイオンの吹き出し口の奥が青く光っているのが見えます。目には見えませんが、仕上がりを体験するとnanoeイオンが効いているのはあきらか。「ドライヤーをかけると髪が傷む」というこれまでの認識を、見事にひっくりがえしてくれました。
この効果は、乾かしてすぐにでも実感できますが、特に一晩たったあと、朝見てみるとさらによくわかります。普通のドライヤーで乾かした方がふくらんでガサっとしているのに比べて、nanoeの方はしっとりしていて、乾かしたときのまとまりがいいままになっています。また、乾かしただけでまとまるので、スタイリング剤などがほとんどいらず、私の場合は湿疹が出るのでいやいや使っていたものを使わずに済む、という意味でもとても助かっています。
ただ、nanoeイオンの効果は誰にでも効くわけではなく、「縮れ毛の人」「くせ毛のきつい人」「縮毛矯正パーマをあてて3~4カ月までの人」は効果が現れにくい場合があるとか。このほか「髪質がサラサラでおさまりがいい人」「髪の短い人」も現れにくいそうですが、まぁそれは体感しにくいという問題でしょうね。
さて、ターゲットだった肝心の彼氏の地肌は、というと、どうやらドライヤーは関係なくてアトピーの影響が強いようで、正直あまり変わっていません。あげくに「朝はくるくるドライヤーの方が便利なんだけど……」と言い出したので、くるくるドライヤーのシリーズにnanoe対応版が発売されたら買い換えるかもしれませんが……。とりあえず、少なくとも私にとってはクリティカルヒットした、「買ってよかった」アイテムでした。
|
|
髪にたまったマイナスの電気を逃がす役割をするイオンチャージパネル。ハンドルについているので、普通に使っていれば意識しなくてもパネルをさわっていられる
|
ハンドル部分の根元あたりで、コンパクトに折りたたむこともできる。旅行先に持って行くには大きすぎるが、効果が高いので思わず持って行きたくなる
|
■URL
ナショナル(松下電器産業株式会社)
http://national.jp/
製品情報
http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=EH5441
2006/11/08 00:01
- ページの先頭へ-
|