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やじうまミニレビュー |
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～30%酸素でリフレッシュする健康器具
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Reported by
本誌：伊達 浩二
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「酸素富化膜」という膜を使い、酸素濃度を通常の21%から30%に高めるというものだった。工業用に開発されたものを民生機器にも搭載するという発表内容だった。 当初は、専用の「酸素エアチャージャー」のほか、エアコンにも搭載されていたが、現在、エアコンの方はメンテナンスフリーの方向に進み、搭載機種は少なくなっている。 酸素エアチャージャーの方は、3機種あるが、オンラインショップでも品切れのところが増えてきているようだ。 こういう絶滅危惧種については、試しておかないと絶対に後悔すると思い、一番安い「MS-X2-W」を買ってみた。価格はオープンプライスで、購入金額は27,800円だった。 ところで、最近はコンビニでも「酸素100%」というスプレー缶を見かけることがあるが、正直なところあまり効果を感じたことがない。 酸素は無味無臭なので、ちょっと噴霧したぐらいでは「ああっ、普段より濃い酸素を吸っているなぁ」というような実感は得にくいのだ。したがって、それらの製品では香料を染みこませた紙などが付属しており、その香料によって爽快感などを演出していることが多い。 100%酸素でこれなのだから、専用器具とはいえ、30%になった程度で効果を感じられるかどうかは疑問がある。というわけで、やや危惧をいだきながら到着を待つこととなった。 到着した酸素エアチャージャーは、想像していたよりも、やや大きかった。144×240×318mm(幅×奥行き×高さ)あるので、ちょっとした布団乾燥機ぐらいの大きさだ。 重量も約3.8kgもあって重い。ハンドルがついているので手提げはできるが、みっしりと中身が詰まっている感じだ。
吹き出した酸素は、専用のO2ヘッドセットを使って吸引する。Skypeなどに使うヘッドセットと同じ構造で、マイクの位置から鼻と口に向けて、酸素比率を高めた空気が吹き出すようになっている。口の位置に吹き出し口がくれば良いので、O2ヘッドセットは耳ではなく首にかけてもよい。 吹き出し口の穴は2つ用意されていて、風速が切り替えられる。また、HEPAフィルターとバイオ除菌フィルターが装備されていて、共有の際の衛生面にも配慮されている。 操作は簡単で、ヘッドセットをつけて、本体の電源を入れ、タイマーボタンを押すだけだ。タイマーは10分/20分/30分の3段階が用意されている。タイマー終了後は、自動的に1分間送風されてヘッドセットの乾燥が行なわれる。
肝心の効果だが、かなり良い感じだ。たしかに、頭がスッキリとする感じはある。 100%酸素で「分からない」と言っておきながら、30%酸素でそれはないだろう、と自分でも思うのだが、この機械は演出がうまいのだ。 まず、機械の重量、そして動作音とともに前面パネルで光る緑の光、O2ヘッドセットという見慣れない器具、などが相まって、医療用器具っぽい雰囲気を出している。なんか効きそうな気がするのだ。 そのうえ、「酸素富化膜」は穴のない膜で、当然ホコリなどもない清浄な空気が供給される。それが、それなりの風速で、呼吸器に吹き付けられるので、爽快感が得やすい。
正直な話、効果の大半はプラシーボ(偽薬)的な思いこみによるものではないかと思うのだが、これだけうまく演出してくれるのであれば、プラシーボでも良いじゃないか、と思ってしまう。 長年にわたってまじめに研究をして製品化した技術者の方々には、効果を疑うような書き方で申しわけないが、技術が無効だと言っているわけでなくて、それを製品化する企画者が優れた演出家だったと思う。 そこそこ金額も張るので、誰にでも勧められる製品ではないが、たとえば自分の家族の誰かがストレスを抱えているような時に「ちょっと試してみたら」と言って渡してみるのは良いと思う。会社の休憩室に備え付けてあって、気分転換に使えるのもウケるのではないだろうか。 ■URL ナショナル（松下電器産業株式会社） http://national.jp/ 製品情報 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=MS-X2 2006/11/07 00:10 - ページの先頭へ-
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