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家電製品レビュー
シャープ リビングドアスコープ「HN-D150」

〜既存マンションにも設置できる工事不要のワイヤレスドアホン
Reported by 山口 真弘

注目を浴びるTVモニター付インターホン

HN-D150
 近頃の新築マンションでは、分譲/賃貸を問わずTVモニター付インターホンが採用されていることが多い。物件のグレードにもよるが、例えば鉄筋コンクリート造りの2LDKや3LDKの物件、またワンルームでも女性向け物件などでは、いまやあって当たり前の設備の1つに分類される。

 実際、TVモニター付インターホンはいろいろとメリットが多い。ますます物騒になってきている世の中のこと、インターホンが鳴って無条件にドアを開けるのは論外だが、いちいちドアのところまで行なって訪問者を目視で確認し、またインターホンのところまで戻って応答するというのは非効率だ。TVモニター付インターホンがあれば、そうした問題も解消される。

 また、インターホン経由で来訪者に声を聞かれると、それだけで住人の性別やおおよその年齢は分かってしまうので、目視で確かめる前にインターホンで不用意に返事はしないほうがいい。こうした場合もそのメリットは大きい。

 そんなわけで、室内から来客の姿を確認できるTVモニター付インターホンが注目を集めているわけだが、既存マンション、とくに賃貸の物件で、こうした機器の増設工事を行なうのは極めてハードルが高い。しかし今回紹介するワイヤレスドアホン「HN-D150」であれば、工事不要でTVモニターを手軽に増設できるのだ。


カメラとモニタのセット製品。ドアの向こうの映像をワイヤレスで伝送

 「HN-D150」は、ドアに取りつけるカメラと、映像を見るモニタの2つで構成されている。両者間は無線で通信が行なわれる。例えばモニタをリビングに備えつけておけば、いちいち玄関に足を運んでドアの覗き窓に顔を近づけなくても、リビングにいながらにしてカメラが撮影した訪問者の顔が確認できるというわけだ。

 モニタはACアダプタで駆動し、電波の届く範囲であれば室内どこにでも設置できる。電波到達距離は見通し40mとされており、一般的なマンションなどでは何ら問題ないだろう。ちなみに外部出力はできないので、リビングのテレビに出力するといった使い方はできない。

 なお、モニタは壁かけタイプと据置タイプがそれぞれラインナップされている。以下のレビューは、特に断りがない限り、壁かけタイプの「HN-D150」についてである。


同梱品一覧。カメラとモニタのほか、カメラをドアに取り付けるためのアタッチメントが2種類、モニタ用のACアダプタで構成される カメラは単3電池×3本で駆動。1回20秒×1日5回使用した場合で半年持つという。かなりの長寿命だ モニタは1.9型のTFTカラー液晶。下中央のボタンでON/OFFを切り替える。右側は複数台のカメラ切り替えと、明るさ調整用のボタン

わずか10分程度で取りつけ完了。工事は不要、コイン1枚あればOK

 実は製品が手元に届くまで誤解していたのだが、この製品のカメラはドアの内側に取りつける仕様になっており、ドアの外側からはカメラの存在が全く分からない。物件の外観に造作を加えることなく、後述するように取り外しも自由自在である点は、賃貸物件においては大きなメリットだ。

 では実際に取りつけてみよう。まずは扉の覗き窓、つまりドアスコープに取りつけるアタッチメントの選定だ。本製品には2種類のアタッチメントが同梱されており、ドアスコープ部のサイズに応じていずれかを選べるようになっている。今回は薄型のアタッチメントを使用した。

 アタッチメントが決まったら、ドアスコープをコインで回してゆるめ、アタッチメントをひっかけたあと再びドアスコープを強く締めて固定する。空転を避けるためにドアの外側から押さえながら行なう。

 アタッチメントの取りつけが完了したら、そこにカメラを取りつける。マグネットでくっつける方式になっているので、パチンと貼りつけるだけ。工具は一切使わない。

 取りつけは以上で完了。モニタの電源を入れると自動的にスキャンが開始され、ドアスコープの向こうに見える映像が映し出される。ワイヤレス機器とはいえ、PC周辺機器のような煩雑さはまったくないので、機械に苦手な方でも容易に設置できるはずだ。手際がよければ、パッケージの開封から取りつけ完了まで10分もかからない。


設置手順その1。まずドアスコープをコインでゆるめる 2種類のアタッチメントから、ドアスコープのサイズに適したほうを選ぶ 設置手順その2。アタッチメントをドアスコープに引っ掛ける

設置手順その3。ドアスコープを締めて固定する。角度がズレたまま固定すると映像がナナメになってしまうので慎重に行う リング状の押さえを回してさらに固定する 設置手順その4。カメラをマグネットで取り付ける

設置完了。ドアスコープがカメラで覆われる形になる ドアの内側。配線もなくスッキリしている ドアの外側に造作はまったく加わらないので、カメラが設置されていることは分からない

映像は秒間2コマ程度。カメラ・モニタともに台数を追加可能

 実際に使ってみて気づいた点をいくつか記しておきたい。

 本製品はインターホンの音声と連動するわけではないので、モニタをインターホンの受話器の横に置き、インターホンが鳴ったら手動でスイッチを入れて映像を確認するという利用スタイルになる。スイッチを入れてから映像が表示されるまではおよそ1秒で、ぎりぎりストレスを感じない程度。スイッチオン即表示が理想だろうが、ワイヤレスではさすがにムリだろう。むしろ1秒というのはかなり速い部類だと思う。

 映像は1秒あたりおよそ2コマ程度で送信される。なめらかな動画ではないが、来訪者の様子を確認するには十分だ。

 カメラはマグネットによる固定式なので、工具を使わずに簡単に取り外せる。結露した際でも手軽に拭き取れるほか、カメラ本体の電池(単3電池×3)の交換時もいちいち分解せずに済む。ドアスコープにかぶせるように取りつける構造上、取りつけると覗き窓から直接外を見られなくなるのだが、マグネット式で容易に取り外せるため、必要があればその都度カメラを外して覗き窓を見れば問題ない。

 カメラは標準添付の1台のほか、追加で3台、合計4台まで増設できるので、赤ちゃんや高齢者のモニタリングといった用途にも対応できる。モニタ側の切り替えボタンを押すたびに、カメラ1→2→3→4と順に映像が切り替わる仕様になっており、例えばカメラ3の映像が見たい場合、電源投入→カメラ1→2→3と切り替える必要がある。できれば特定のカメラを直接呼び出すモードも欲しい。

 カメラだけでなく、モニタについても増設が可能だ。リビングだけでなく、寝室や洗面所、台所といった場所にモニタを置いておき、インターホンが鳴るたびに最寄のモニタを使うと便利だ。ただ、計4台まで増設できるカメラと違い、モニタは最大2台までの制限がある。ライフスタイルにも依存するだろうが、仮に2LDK〜3LDKの物件で本製品を利用するのであれば、リビング以外に2箇所、せめて3台は登録できてほしい。


本体下中央のボタンを押すとスキャンが開始される。所要時間は約1秒 下中央のボタンを押して約1秒、カメラ1の映像が表示された。写真では色がかなり飛んでしまっているが、実際にはもう少し発色はよい。映像は1秒に2コマ程度配信される 音声には対応していないので、従来のインターホンも共用することになる。並べて取り付けておくと便利だ

逆光にやや弱いのがウィークポイント。明るさ調整ボタンはあるものの、ドアの向きと時間帯によっては見づらい場合もある 夜間に廊下の照明だけで撮影した映像のほうが鮮明だ

通信は2.4GHz帯、夜でも廊下の照明で十分に撮影可能

 技術的な話もひととおり触れておこう。

 カメラユニットとモニタユニットの通信は2.4GHz帯を使用する。つまり無線LANやBluetoothと同じ周波数帯域だ。説明書を見ると、無線方式にIEEE802.15.4という文字が躍っており、家電向けに策定された短距離無線通信規格「ZigBee」と同じであることから、これに近い規格であると推測される。ZigBeeでは周波数帯域を1〜16CHに分割して通信する仕様になっており、本製品はデフォルトで15CHを利用する。ちなみにチャンネルは手動でも変更が可能だ。

 家庭内の2.4GHz帯といえばすぐに想起させられるのが電子レンジであるが、筆者が試した範囲では、電子レンジ稼動中も問題なく動作した。電子レンジの動作中はモニタで来客を確認できないというのでは本末転倒だが、その心配は杞憂のようだ。また、無線LAN(IEEE802.11g)についても、テスト中は特に支障なく利用できた。

 カメラはCMOSで11万画素。ビデオチャットなどに用いられるWebカメラと比べると低スペックだが、そもそも受信側のモニタが1.9型、サイズにして約4×3cmなので、これ以上解像度が高くなっても意味がないだろう。また、ZigBeeだとデータ転送速度は最高250kbpsなので、画質が向上すると今度はデータ転送のための帯域が足りないという問題が発生しかねない。

 気になる最低照度は12ルクスとなっている。さすがに暗闇での撮影は不可能だが、マンション通路の照明だけでじゅうぶんに来客の姿を確認できる。

 送受信は独自仕様で暗号化されているらしく、今回は2台の製品を用意して、AのカメラとBのモニタ、BのカメラとAのモニタといった具合に交互に接続を試みてみたが、認識することができなかった。無線LANで言うところのSSIDや暗号化キーのようなものが、製品ごとにプリセットされていると推測される。障害物に強い2.4GHzだけに、もし隣家が同じカメラを購入し、ドアスコープの映像が入れ違ったりすると、ちょっとしたミステリー小説のタネとしても使えそうな気もするが、そういったことはなさそうだ。

 なお、増設カメラを登録する場合は、モニタ側の設定画面を開きつつ、カメラ本体の無線設定ボタンを3秒間押すことで登録が可能になる。ちょうどバッファローのAOSSのような仕様で、暗号化キーを手動で入力する必要がないのは非常に便利だ。


一人暮らしから家族まで幅広くお勧めできる逸品

 1週間ほど試用した限りでは問題らしい問題はまったくなく、2万円台半ばという実売価格も十分にモトがとれている気がする。個人的にはモニタの増設可能台数をもう少し緩和してくれればと思うが、なにより工事不要で賃貸マンションでも手軽に設置できるメリットは非常に大きい。設置も簡単であり、一人暮らしから家族まで、手軽なセキュリティを実現する製品としてお勧めしたい。





URL
  シャープ株式会社
  http://www.sharp.co.jp/
  製品情報
  http://www.sharp.co.jp/products/phone/camera/prod01/hnd150/index.html


2006/10/20 00:01

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