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第2回:象印「ZUTTO NP-DA10」
~シンプルなデザインが魅力のIH炊飯器
Reported by 本誌:伊達 浩二
象印マホービン株式会社の「ZUTTO NP-DA10(以下DA10)」は、異色の炊飯器だ。
大型家電店の炊飯器売り場に行くと、居並ぶ炊飯器の中で、これ1台だけが、とても変わった形をしている。
この製品は、象印がデザイン家電のシリーズとして発表した「ZUTTO(ズット)」の第一弾で、2004年の2月に発売された。
他の炊飯器がメーカーを問わず、炊飯器業界の流行に沿ったステンレスっぽい外観やオレンジの液晶という共通の意匠をまとっているのに対し、この製品だけが異なる種族のようだ。
また、他の炊飯器の訴求のポイントが、お米の炊き方に置かれているのに対し、この製品はデザインと使いやすさに重点が置かれている。
ZUTTOシリーズは、コンセプトとして、「デザイン性を極めたフォルムと合理性を追求した機能」を標榜している。DA10は、その最初の製品だけに、シンプルなフォルムでまとめられている。
パッケージ一式。無洗米用のカップも同梱されている
真横から見たところ
背面から見ると、炊飯器には見えない
DA10のボディは、上から見ると楕円形で、上面もフラットになっている。側面はシルバーグレーで、上面は濃いグレーのツートンカラーになっている。ちょっと、“おひつ”を思わせるような単純さだ。
価格はオープンプライスで、購入価格は19,800円だった。
シンプルなデザインなので、写真だけでは大きさがわかりにくいが、他の機種にくらべて、だいぶ小さい。
機能的には、ごく普通のIH炊飯器で、最近流行の圧力炊飯機能は備えていない。しかし、ご飯は普通においしく炊ける。私は、ブランド米にこだわるようなたちではなく、そのときどきでそこそこのお米を買っているだけだが、白米でも無洗米でもおいしいと思う。一応、保温も12時間までとされているが、試してみたところ、9時間後でも保温臭くならず、おいしくいただけた。
お米の味については、その人がどういうお米を食べて育ってきたかという来歴によって、おいしい、おいしくないの個人差が激しいので、これぐらいにしておくが、デザイン家電だからといって、何かを我慢する必要があるというわけではない。
無洗米対応も用意されており、専用の計量カップが付属し、内釜にも無洗米用の水位表示がある。炊飯についても、無洗米専用のモードが用意されている。
ついでに炊飯のモードにも触れておくと、「白米→無洗米→白米急速→炊きこみ」の4モードに絞られており、選択に迷うようなことはない。このあたりも、無用な機能追加をせずに実用的な道具を目指すという意識が感じられる。
操作パネルのボタンも少なめで、一度、炊飯メニューを選んでおけば、炊飯キーを押すだけでご飯が炊ける。
薄いグレーと濃いグレーのツートンカラー
液晶周辺の操作部分もシンプルだ
液晶の上の部分が、フタを開けるボタンになっている
クイジナートのフードプロセッサと並べて置いてみる
すでに数カ月に渡って使っているが、とても満足している。
一番気に入っているのは、やはりデザインで、台所に置いてあっても生活感が希薄で好ましい。クイジナートのフードプロセッサの隣に置いても、よく似合う。また、内ブタの構造が簡単で部品が2つしかなく簡単に洗えるところや、内釜のフッ素加工が丈夫で中で洗米してもよいことも好きなところだ。
残念なところも2つだけある。1つは、しゃもじの置き場で、多くの炊飯器がしゃもじ立てを装備しているのに対し、DA10は本体とは別に用意されている。たぶん、デザイン上の理由だとは思うが、やはり炊飯器本体にしゃもじが立てられるようにしてほしかった。
もう1つは、炊飯の完了を知らせるブザーで、「ピーッ」という高い音のブザーが8回鳴るのが規定値となっている。これの音が安っぽく、回数もちょっと多すぎてうるさい。これ以外には、炊飯開始を「きらきら星」、炊飯終了を「アマリリス」が知らせるメロディしか選択できない。実用的には、音質の良いブザーが1回か2回鳴れば十分であり、そのほうがこの製品が似合うだろう。
シンプルな機能と、自らを主張しすぎないデザインは、海外製の家電に通じるところがある。ほぼ国産品で占められ、他の調理家電のように、海外製のデザイン家電という選択肢がない炊飯器の分野では、きわめて貴重な存在だ。
可能であれば、ぜひシリーズを継続して、圧力炊飯機能を備えた後継機が出ることを望みたい。
フタを開けたところ
メタル感のある内釜
鏡のように反射する
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URL
象印マホービン株式会社
http://www.zojirushi.co.jp/
製品情報
http://www.zojirushi.co.jp/syohin/zutto/NPDA.html
2006/10/03 00:01
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