話題の三角ロボット掃除機を1週間使う!
巷で話題のパナソニックのロボット掃除機「RULO(ルーロ)」シリーズ。丸みを帯びた三角形状が特長的な国産ロボット掃除機ですが、去年の秋に発売された「RULO(ルーロ) MC-RS800」(以下、ルーロ)というハイエンドモデルの評判がとても良いようです。
そのルーロユーザーの声を聞いてみると、他社製から乗り換えたら静かで良かったとか、動きが賢いとか、隅っこのゴミまでしっかり掃除してくれるとか、家具にぶつからないとか、使っているとカワイク感じられるとか、いろいろな好評が。ん~気になる~。
筆者は仕事柄、ロボット掃除機を含めてイロイロな掃除機を試用するんですが、ロボット掃除機にはいまひとつ良い印象が少ないんですよね~。家具にガンッ! とかぶつかったり、動作音がちょっとウルサめだったり、そのわりにはゴミの取りこぼしが多かったり。まあ機種によりますが、一長一短という印象がありがち。一長三短みたいなのも少なくありません。
でもハイエンドモデルのルーロについては、ゴミをシッカリ除去するらしいし、動作音も静からしいし、家具にもほとんどぶつからないと言うし。……んんん~気になる!
というわけで、ルーロを1週間程度試用してみることに。いや~この丸三角ロボット掃除機のシリーズ、使うの初めてなんですよね~♪ どんな感じでしょ?
で、いきなり、使ってみた印象から書いちゃいますと、ルーロスゴイっす! 「る、ルーロちゃん、恐ろしいコ!」みたいな。筆者が抱いていた「ロボット掃除機に対する不満」がナ~イ♪ 試用を終えた現在、ルーロ買いたい欲で筆者の脳内が満たされてますが、さておき、以降、ルーロの機能や実使用感などを見ていきましょう~♪
あの「△」形状だからこその掃除結果
まず、総じて「あらまぁスゴ~い♪」と感じたのは、ルーロシリーズの大きな特長である丸みを帯びた三角形状。CMなどを見て「部屋のスミや壁ぎわなどを掃除するのに都合の良い形状」というのは知っていたんですが、この形状がホントに功を奏しまくりです。
具体的には「隅っこのゴミがよく取れる」ということ。拙宅には猫がいて、毛が抜けるのはもちろん、猫トイレの砂(鉱物系でゴマのような大きさの粒石)も散らかります。それら抜け毛や砂って、やっぱり結局、「隅っこ」にたまっちゃうんですよね。
掃除が行き届きにくい場所なんですね、隅っこは。実際、普通の掃除機を使っても、スミや壁ぎわのゴミは取りにくいです。また、丸いロボット掃除機だと、隅っこや壁ぎわのゴミはなかなか取れないもの。
ですがっ! ルーロだと隅っこ端っこのゴミもしっかり除去してくれます♪ 隅っこ端っこを、いきなりバシッと掃除してくれるんです。
たとえば部屋のスミや壁ぎわ。ルーロは「まずそういう箇所から掃除を始める」んです。壁ぎわに沿ってスーッと進みつつゴミを掻き取り吸引し、壁ぎわをクリーンアップ。部屋のスミに行くと左右に首振りし、方向を変えたと思ったら前後移動し、さらに再度首振りし……と、部屋のスミのゴミを徹底除去。前述のとおり、ホコリはもちろん猫の毛や猫砂は壁ぎわや部屋のスミにたまりがちですが、ルーロはイキナリそういうゴミを除去しまくってビックリ!
こういう、部屋のスミや壁ぎわなどを的確に掃除できるのは、独特の三角形状と2つのブラシがあるからこそ。「ルーローの三角形」という形状だそうで、ロータリーエンジンや四角い穴を開ける特殊なドリルに使われているそうです。ルーロの場合、あのカタチと左右に出たブラシがあるから、部屋のスミや壁ぎわをしっかり掃除できるんですね~♪
ブラシは本体端の三角形頂点より外側に出ていて、三角形の頂点が部屋のスミに近づくと、ブラシがスミまで届いてゴミを掻き出せます。また、この位置にブラシがあるので、三角形の頂点を壁ぎわに近づけて直進すると、壁ぎわの掃除も可能。見ていると「痒いトコロに手が届いた」的な爽快感があります。もちろん、隅っこ端っこにゴミが残ることはほとんどありません♪
寸止めでぶつからない、家具の脚周囲も掃除!
ルーロには、従来の「超音波センサー」(障害物を検知)や「赤外線センサー」(障害物までの距離を検知)に加え、新たに「レーザーセンサー」が搭載されました。レーザーセンサーにより、前方110度範囲の障害物を検知でき、幅約2cmの障害物も認識できるようになりました。結果、障害物にギリギリまで接近しつつ掃除することが可能に!
そういう性能を実感できるのは、まず「ルーロは壁や家具に当たりにくい」ということです。体感的には「全然ぶつからない」という感じ。ほとんどの場合で「障害物に対して寸止めでぶつからない」んです。
なので、まず静かですし、ぶつかって家具を傷付けることもありません。軽量の障害物にぶつかって動かしてしまうこともなく、もちろんカーテンも避けます。見ていると「ルーロは賢いな~♪」みたいな感じ。
それと、スゴイのが「家具の脚の周囲を舐めるように掃除してくれる」という点。家具の脚の周囲にはホコリがたまりますよね~。猫の毛なんかも同様にたまります。そこに砂粒なんかもたまる。普通の掃除機でもゴミを除去しにくい箇所です。
でもルーロの場合、カンペキに掃除。その動作を見ていて思わず「マジか! すご~い!」と言ってしまいました。
たとえばテーブルの脚。ルーロが脚に近づくと、前述のとおり「寸止め」します。と同時に首を振って「家具の脚にブラシを当てて掃除」するんです。その動作をしつつ、脚の周囲を回るようにして徹底的に掃除。家具の脚と床の接点あたりにたまったゴミを「ブラシで舐めるように除去」しちゃうんですっ!
そんな動作を見ていると、スゴイと思う以上に痛快。「そうまさにソレ! そこを、そういうふうに掃除して欲しかったのダ!」てな気分♪ 親指を立てて「イエス! ナイスだルーロ!」と言いたくなるくらい気分がいいです。
人工知能「RULO AI 8.0」で部屋を学習、高効率で掃除
このルーロの動作を見ていて「やるな!」と感心するのは、動きの賢さ。いろいろな技術的要素が賢い動きにつながっているのだと思いますが、とりわけ「キテる」のが本体上部のカメラセンサーと、人工知能「RULO AI 8.0」です。
具体的には、カメラセンサーによる自己位置推定・地図作成技術により、部屋の特徴点を捉えて自己位置を認識。同時に独自AIによる解析が行われ、走行した軌跡をマッピングすることで部屋の間取りを学習し、把握します。
同時に掃除も行うわけですが、「ラウンド&ルート走行」により、まずは部屋の周囲に沿って掃除を進め、続いてまだ掃除していない箇所を順に掃除していきます。結果、非常に高い効率で掃除可能。掃除時間は従来比で約50%短縮されたそうです。
実際、ルーロを試用した筆者仕事場は、家具も障害物も多く、ちょっと複雑な間取り。ですが、ルーロは迷走するようなこともなく掃除を進めてくれました。見ていると「計画的に掃除をしているんだな」という印象もあります。
それと、ルーロは専用充電器で充電されますが、掃除後は自動的に充電器に戻ります。1週間試したうちで、ルーロが充電器に戻れなかったことは一度もありませんでした。ルーロが障害物に引っ掛かるなどしてスタックするようなことも皆無。そういう観点でも、かなり賢く動作してくれる最新のロボット掃除機だと感じます。
専用アプリサービス「RULOナビ」がスゴイっ!
ルーロはスマートフォン連携に対応しています。スマートフォンに専用アプリ「RULOナビ」を入れ、ルーロをWi-Fi接続。するとスマートフォンからルーロをリモート操作したり、1週間の自動掃除スケジュールを設定できたりします。
ただ、ここまでだと「スマホと接続ねえ……あまり大きなメリットを感じないんだけど」と思われる方がいるかもしれません。外出先からルーロを操作できたりして、いろいろ便利なんですけどネ。
しか~し! 「RULOナビ」のスマートフォン連携は、予想をはるかに超えて実用的。かなりスゴい機能を利用できます。
たとえば「ゴミマップ」。ルーロは、前述のとおり部屋の間取りを正確に認識します。その間取りは専用アプリ「RULOナビ」で確認できますが、なんと「間取り図上にゴミの量も表示される」んです。
そんなことができるのは、ルーロに「ハウスダスト発見センサー」が搭載されているから。これは、目に見えない約20μmのハウスダストや花粉やダニのフンを発見し、それに応じてルーロの進行速度やゴミ吸引パワーを制御して「電池の消費を抑えつつ最高の効率でゴミを発見・吸引するためのセンサー」です。
このセンサーは逐一ゴミの量を感知しますが、人工知能「RULO AI 8.0」により「部屋のどこにどの程度ゴミがあったか」が次々と解析されていき、その結果「ゴミマップ」が作成されるというわけです。
スゴくイイですよ~「ゴミマップ」。まず「ルーロがどこをどの程度掃除したのか」が見える化されること。それを見て「お~シッカリ掃除してくれたんだ~」ということがわかります。ルーロが掃除した「証拠としての記録」でもあるわけで、「うちのロボット掃除機はちゃんと掃除してるのかなぁ?」的な疑問はなくなります。「ほら、うちのルーロちゃん、こんなにしっかり掃除するんだよ~」と楽しくなりますヨ♪
それから、部屋のどこにゴミが多いのか一目瞭然であること。実はルーロ、専用アプリ「RULOナビ」を使って「エリア指定」ができます。「掃除して欲しいエリア」もしくは「掃除したくないエリア」を枠で囲むと、ルーロの動作範囲を制限可能。あえて障害物を置いたり特殊なマーカーをセットする必要ナシ。部屋の間取り図上で直接指定すれば、「集中的に掃除して欲しいエリア」や「入って欲しくないエリア」を容易に設定できるわけです。
で、その「エリア指定」を、「マップ上」で行えるので……たとえば「今日はゴミがたまりがちな場所だけ掃除」といった活用ができます。「ほかの部屋は綺麗だから、今日はリビングだけ掃除させよう」というのもOK。
また、週間の掃除スケジュール内で「エリア指定」をすることもできますので、「この部屋はあまり汚れないから月・木だけ掃除すればいいや」といった設定もできます。あるいは「お手軽モード」を選べば「ルーロに丸投げで」が、ゴミがたまりやすい箇所のみ自動で掃除させることができます。
こういうコトがデキるのはルーロだけ。ハウスダスト発見センサー、レーザーセンサーやカメラセンサー、そして人工知能「RULO AI 8.0」などが組み合わさって、初めて可能になったパナソニック製ロボット掃除機ならではの先進性であり実用性です。
ほかにもイイとこタップリのルーロ
ほかにもたくさん、ルーロには良いところがありました。たとえば、基本的な部分ではありますが「ゴミの取れ具合」です。
前述の、ゴミの量によって進行速度や吸引パワー調節を可能にした「ハウスダスト発見センサー」に加えて、静電気の発生を抑えてゴミを吸い取りやすくする「マイナスイオンプレート」により、フローリングなどのホコリ汚れまでスカッと取れます。
筆者は、ゴミがしっかり掃除できたかどうか、掃除後の床に強い光を当てて精査するんですが、ルーロが掃除した後はかな~りシッカリとゴミが取れています。フローリングワイパー類で床を拭ったのに近いレベル。純粋に掃除機として見ても、その完成度の高さが感じられます。
ゴミ捨て関連もイイ感じ。ダストボックスはゴミを圧縮する「エアープレスダストボックス」が採用されていて、従来のPanasonic製品と比較して約1.6倍のゴミを集められます。文字通り圧縮して集めますので、捨てるときもゴミが飛散しにくくて衛生的。また、ダストボックスやフィルターやブラシなどは丸洗い可能で、これも清潔で好印象です。
それから静かさ。ある程度の動作音はしますが、壁や家具にガツンと当たることがほぼないのと、「ハウスダスト発見センサー」により必要最小限の吸引音しか出ないこともあり、騒音からくるフラストレーションはほとんどありませんでした。この静かさなら夜使っても大丈夫かな、とも。
このあたりまで見ますと、やはりルーロシリーズって「日本のメーカーがつくった日本の住宅事情にジャストマッチなロボット掃除機」だと思います。技術的にも、視点・価値観的にも、日本メーカーならではのロボット掃除機。
まずは隅っこ端っこを徹底的に掃除。家具の脚もカンペキに掃除。AIとセンサーで間取りを正確に把握して効率よく掃除しつつゴミマップまで作成。ハウスダスト発見センサーとマイナスイオンプレートで見えないゴミまで除去して拭き掃除並みの仕上げ。汚れるパーツは水洗い対応。もちろん畳の部屋にも対応。知れば知るほどその凄さがわかる国産ロボット掃除機ですので、ぜひジックリと吟味してみてください♪
(著者:スタパ齋藤)
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