ここ数年で加速的に需要が伸びているスティッククリーナー市場。充電式で手近に置いておけるので、必要なときにパッと手にしてサッと掃除できて超便利。そんな実用性を、多くの人が実感し始めた感じで、従来のキャニスター型掃除機から乗り換える人も急増しているそう。
かく言う筆者も、もう10年以上スティッククリーナーを愛用しています。ただ、スティッククリーナーを使い続けてはいるものの、わりと短期間で新機種へと乗り換えがち。というのは、スティッククリーナーの進化スピードが速いから。需要急増中のジャンルだけに、開発競争も激しい。従来品のイマイチ点を改良した新型が次々と登場しています。
というわけで、筆者は常々、新型のスティッククリーナーを模索中。そんな中で見つけたのが、エレクトロラックスのスティッククリーナー「Pure F9(ピュア・エフ・ナイン)」シリーズ(以下、「Pure F9」シリーズ)です。
エレクトロラックスと言えば、定番スティッククリーナーシリーズの「エルゴラピード(ERGORAPIDO)」が有名ですね。スティッククリーナーの先駆け的な存在でもあります。
でも「Pure F9」シリーズは、それとはけっこー違った新製品。というか、機能的にも性能的にもまったく新しいスティッククリーナーというイメージです。
具体的には、本体の吸引ユニット部がスライドして、重心位置を上下に変えられるとか、連続運転時間が最長約60分! とか、吸い込んだ空気を掃除前よりキレイにして排出する5層フィルターとか。いろいろと斬新な要素がありまくりなんです♪
ということで、その「Pure F9」シリーズの上位機種「Pure F9 Plus」を2週間ほどお借りし、実際に使ってみました。さぁ、どんな感じで使えたのか? 率直な印象をガシガシ書いてみたいと思います。
ちょい重い? けどスイスイ使える~!
最初に「Pure F9 Plus」を手にしたとき、正直なところ「あっ重い」と感じました。本体の堅牢性を高めるためにアルミのパーツを採用していたり、強力なモーターを搭載していたり、連続運転時間を長くするべく10セルものバッテリーを搭載していたりするんですが、まあ「スティッククリーナーにしては重いかな~」というのが率直な印象でした。
しかし、使ってみると予想外の軽快さ。スイ~スイ~と軽い力で扱えちゃいます。重いのに軽く扱えるのには、いくつか理由がありました。
ひとつは「スライドユニット」です。モーターやバッテリーやダストカップを備えた「メインユニット」が上下に移動する機構ですが、これを下にすることで「手首にかかる重量が大きく軽減」されます。なおメインユニットの位置によって、「下重心スタイル」「上重心スタイル」とされています。
比較的に多くのスティッククリーナーは、心臓部となる重いパーツが上部にあるので、手首が掃除機全体の重さを感じがち。でも「Pure F9 Plus」は、掃除機の重さを床にも分散させながら動かす感覚なので、意外なほど操作感が軽いというわけです。
ちなみに、「Pure F9 Plus」を下重心スタイルにしたときに手首が感じる重さは約900g。一般的な上重心タイプのスティッククリーナーの約半分の重みだそうです。
*2:国際規格I ECのテスト基準に準拠した自社ラボラトリーでの体感重量測定値。静止状態におけるピュア・エフ・ナイン・プラスを下重心で測定。
*3:第三者機関における、2017年年間プレミアム・コードレス・スティッククリーナー売上台数上位5機種での国際規格IECのテスト基準に準拠した自社ラボラトリーでの体感重量計測の結果。
*4:コードレス・スティッククリーナーにおける2018年1~7月国内売上台数上位5機種・上重心タイプ(独立調査会社のデータに基づく)の体感重量の平均値と比較。
もうひとつは、ヘッド部分の転がりの良さ。ヘッド部に大きめのホイールを採用しているため、前後への転がりが軽快です。またヘッド部と本体部のつなぎ目の可動範囲が広いため、床やカーペットの上を前後左右へと自在に動かせます。
ほかにも、握りやすいハンドル形状だったり、ヘッドが床やカーペットと密着する形状・質量になっていたりと、扱いやすさを支える要素があります。
「Pure F9 Plus」は、実際に使ってみると軽く感じるスティッククリーナー。使い慣れるほど軽快な操作感になってきたりもしますよ~♪
ハンドルの位置を微調整できるからとってもラク♪
実はこのスティッククリーナー、驚いたことに掃除機全体の長さ(パイプの長さ)も変えられます。「伸縮パイプ」という独自機構ですが、これを使うことでハンドルまでの高さを84~120cmの間で調節できるんです。
最初は「ふーん、長さ調節までできるんだ~」くらいな印象でしたが、コレがツカエル! まずはラク♪ それからとても便利!
この伸び縮み機構、大きなメリットは「ユーザーの身長に合わせたハンドル高にできる」という点。スティッククリーナーって、フツー持ち手部分の高さは固定じゃないですか。でも「Pure F9 Plus」だとそれを自由に変えられる。
長さ調節は、矢印ボタンを押しながらハンドルを押したり引いたりする程度。なので、掃除機がけしながら場所に応じて長さを調節するのも現実的です。階段掃除と床掃除と狭いところの掃除とで、掃除機の使いやすさを最適化できる。単なる長さ調節ではなく、ラクに掃除機がけできるようになるイカシた新機構なんですね~。
結果どうなるかと言えば、何しろ体がラク♪ 掃除機のハンドル高が自在に調節できるので、一番疲れない姿勢で掃除機がけできるんですね。自分に合ったハンドル高にすると、腰も痛くないし腕や肩も疲れにくい。家族全員がそれぞれ最適な高さ・長さで使えるという点でもイケてます。
あとこの伸縮パイプ、「Pure F9 Plus」を専用充電台にセットしたときも少し役立ちます。それは、コンパクトな状態で充電・収納しておけること。高さ84cmにした状態で立てて置いておけます。倒れにくくて安心感がありますし、控えめな佇まいなので部屋の雰囲気を壊すこともありません。伸縮パイプという機構は省スペースにもつながっていて、なかなかイイ感じです。
吸引力も連続運転時間もバッチリ!
肝心の吸引力ですが、筆者的な結論から書いちゃいますと、「十二分に強力」です。筆者はプライベートでも仕事でもいろいろなスティッククリーナーを使ってきましたが、スティッククリーナーの中で「Pure F9 Plus」は最高レベルの吸引力だと感じました。
ちょっと話が逸れますが、筆者は仕事場の掃除機がけが日課です。毎朝掃除機がけ。初めて「Pure F9 Plus」を使うときも、その直前に掃除機がけをしていました。その状態で掃除機がけをしたんですが、「Pure F9 Plus」のダストカップ内にはみるみるうちに微細な埃がたまっていきました。
毎日掃除機がけをしていて、しかも直前にも掃除機がけしていたのに、ですよ。「Pure F9 Plus」の実力を見せつけられた感じ。かな~り頼もしいスティッククリーナーです。ちなみに、ゴミ除去率(ダストピックアップ率)は99%だそうです。
頼もしいと言えば、バッテリー持続時間もそうです。「Pure F9 Plus」ですと低電力モードで約60分間使えます。低電力モードで使えば、使用中のバッテリー切れの心配はまずないという感じ。
低電力モードの吸引力は、各モード(通常モード / 最大モード)の中では最弱ですが、それでも十分実用的な吸引力。一般的なスティッククリーナーではやや吸い取りにくい「鉱物系の猫砂」を完璧に吸い取るレベルです。
通常モードだと約30分。そして最強の最大モードでは約17分。17分くらいバッテリーがもつスティッククリーナーはほかにもありますが、ここまで強い吸引力が17分も続く機種を……筆者は知りません。ともあれ、最強吸引力で約17分使えるわけですから、「オレが掃除機がけするときは絶対に最強モード!」と、こだわりのある方も満足できると思います♪
「Pure F9 Plus」には、フローリングやカーペットといった床の状態に合わせて吸引力を自動調節する「オートモード」があります。低電力モードでもしっかりとゴミを除去する吸引力がありますので、筆者は2週間、もっぱらオートモードを使用。そうしてみて、吸引力が物足りないとか、バッテリーが切れたといったことはありませんでした。
ちなみに、ヘッド内の回転ブラシは、2種類のブラシ素材を採用していて、大小のゴミを効率良くキャッチするそうです。実際、吸引力も相まって、大小のゴミっていうか床のゴミならなんでも掻き取って、吸い取っちゃう感じ。
クリーンな排気で目や鼻の違和感なし!
作り具合がイマイチなスティッククリーナーを使うと、微細なホコリが漏れ出ているんだと思いますが、たいてい目が痒くなったりクシャミが出たりする筆者。ですが、「Pure F9 Plus」を使っていた期間は、掃除機がけ時に目や鼻の違和感を感じませんでした。
「Pure F9 Plus」は、「サイクロン」「サイクロンコーンフィルター」「メッシュフィルター」「マイクロフィルター」「高性能排気フィルター」の5種類のフィルターにより、黄砂やスギ花粉よりも微細な粒子を99.99%以上もキャッチし、吸引した空気をキレイにして排出するそうです。5段階のフィルターシステム、イイですね~。
掃除を快適にするアイデアが満載!
「Pure F9 Plus」には、ほかにも快適に掃除できるアイデアが盛り込まれています。ヘッドのLEDライトや付属のアクセサリー類も好印象です。
LEDライトは、前方の床面をけっこう明るく照らし出しますが、これがちょっとイイ。と言うのは、床のホコリやゴミを見つけやすいからです。ゴミを照らし出してくれるので「吸い残し」や「掃除機がけムラ」みたいなことが起きにくてナイス♪
またアクセサリーも豊富に用意されています。活用幅の広い「3in1ノズル」、スイッチ類やキーボードなどソフトに掃除したい箇所に向く「デリケートブラシノズル」、入り組んだ場所や高所が掃除しやすくなる「マルチアングルチューブ」、ふとん掃除専用の「UVベッドノズル」。いずれもあると便利なアイテムです。
「3in1ノズル」「デリケートブラシノズル」「マルチアングルチューブ」の3つは、本体の先から伸びるホースに装着した状態でも使えます。本体のハンドルを片手で握り、もう片方でアクセサリーを使って掃除するというスタイルですね。
「UVベッドノズル」は、フロアノズルと付け替えて使います。立ったまま、あるいは無理な姿勢にならず、イエダニやアレルゲン、細菌や花粉を除去してくれるUV搭載ヘッドを使えるのって、ナニゲに快適で実用的だったりしますね~。
なお「Pure F9 Plus」には、これらすべてのアクセサリーが付属しています。また、UVベッドノズル以外のアクセサリーは、専用充電台にセットして収納しておけます。
ダストカップやフィルターは水洗いOK♪
「Pure F9 Plus」はメンテナンス関連もスッキリ感・清潔感があります。
まずダストカップ自体が外れること。掃除機からダストカップだけを外して、例えばベランダや玄関先でダストカップ内のゴミ処理ができます。
ダストカップの容量は700mlで、スティッククリーナーとしては「特大容量」といえましょう。余裕の容量なので、ゴミ捨て頻度も少なめで済みます♪ ダストカップは水洗いOKです。
あと、フィルター類も水洗いOK。細かなホコリが付着するダストカップやフィルター類が全部洗えますので、もちろん清潔を保てますし、いつも清々しい気分で掃除機を使い続けられます。
メンテナンスつながりで言えば、ヘッドの回転ブラシも工具ナシで簡単に外せます。「Pure F9 Plus」の回転ブラシは汚れが付きにくいという印象ですが、それでも糸くずが絡まったりすることがあります。そんなときでも、手軽にブラシのメンテナンスができるのはイイです。
「ココはイイね!」がたっぷり詰め込まれた万能スティッククリーナー
実際に使っていて「ココはいいなぁ~」と思った箇所が、結構多かった「Pure F9 Plus」。筆者の掃除を快適にしてくれた細かな機能性ですが、最後にいくつか挙げてみますネ。
まず、2週間ほど使ってみてとても気に入ったのが、上重心スタイルでの使い勝手。通常の床掃除だと下重心スタイルが軽快でラクなんですが、例えばベッドや棚の下を掃除するときは、ヘッドをスッと差し込める上重心スタイルにすると快適です。上重心スタイルの状態でパイプを伸ばすと、ヘッドがさらに奥まで届くのでしっかり掃除できます。
そんなふうに使っていると、ヘッドの利便性がさらによくわかります。ヘッドはどんな状態で使っても浮かないんです。ほぼ真横に倒した状態でも床面と密着している。それはヘッドの可動範囲の広さと適切な重さがあるからこそ。
ヘッドが浮いちゃったらゴミを掻き取り損ねるわけですが、「Pure F9 Plus」ならどんなシチュエーションでもしっかりゴミを除去できる。これは床でもカーペットでも畳でも同様です。
また、本体が自立することも見逃せません。下重心スタイルなら、伸縮パイプを最長に伸ばしてもしっかり自立します。掃除中にちょっと家具をどかすときや、プルルルッと電話が鳴ったときなど、その場に掃除機を立てて別の用事に取り掛かれる。何かと好都合なんですね~♪ しかしまあ、ここまでガッシリと自立するスティッククリーナー、筆者は初体験です!
といった感じの「Pure F9 Plus」。これまでのスティッククリーナーにはなかった機能性と利便性がたっぷり詰まった最新機種です。多くの人が「おっ♪」と感じられる良さを多々備えたスティッククリーナーですので、ぜひ実機に触れてみてください。
(著者:スタパ齋藤)
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