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「ハイブリッドドラム TW-200VF」ホワイトベージュ(左) ピュアホワイト(右)
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東芝ホームアプライアンス株式会社は、シャワーで注水することで洗浄力と節水性を高めたドラム式洗濯乾燥機「ハイブリッドドラム TW-200VF」を、11月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20万円前後。
洗濯/脱水容量が9kg、乾燥容量が6kgのドラム式洗濯機で、最上位機種「TW-5000VFL」に次ぐ高級ランクに当たる製品。TW-5000VFLにも搭載されていた、ドラム内の上部から水をシャワーのように注水し、循環して使用する「ワイドムービングシャワー」機能を採用した点が特徴。ドラムを急速回転する「クイックターン制御」との併用により、たたき洗いと手もみ洗いの効果が生み出せるという。また、注水する角度を、ドラムの奥から手前に自動的に変えるため、ドラム内の衣類にまんべんなく洗剤が浸透し、布傷みを抑えた洗浄ができるという。
これにより、単位時間当たりの洗浄力は、従来機種「TW-180VE」よりも約10%向上。洗濯時間も従来の約55分から、約49分に短縮している。同社ではこれらの洗浄方法を合わせて「フル・パワー洗浄」と呼んでいる。
また、ワイドムービングシャワー機能によって、すすぎ時に水を溜める回数を、従来の2回から1回に抑えられるようになった。これにより、1回当たりの洗濯時にかかる水量が減り、9kgの洗濯時の使用水量は約75Lとなった。これを同社の9年前の全自動洗濯機「AW-E80HVP」と比べると、約90Lの節水になり、さらに、3年前のドラム式洗濯乾燥機「TW-130VB」と比べると約25L、従来機種「TW-180VE」からでも約10Lの削減となる。
ワイドムービングシャワーでは、水と同時に銀イオンも放出する。衣類を抗菌し、部屋干しの際のイヤなニオイを防ぐ効果がある。
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ドラム内部の上部から水を放出する「ワイドムービングシャワー」を搭載
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9kg洗濯時の使用水量の比較。9年前の全自動洗濯機に比べると、約55%、約90Lの削減になる
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ワイドムービングシャワーにより、従来2回行なっていた“ためすすぎ”を1回に削減。節水効果が高まった
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「フル・パワー洗浄」のイメージ図。ワイドムービングシャワー中にドラムを回転することで、たたき洗い・もみ洗いの効果が得られるという
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乾燥機能では、衣類にダメージを与えないようドラム内温度を80℃以下で制御し、仕上げの行程で外気を取り込んで消費電力を抑える「ハイブリッド乾燥」を採用。また、タオルをふんわりと仕上げる「タオル」コース、ドラム内温度を70℃以下に抑え、衣類の縮みを抑える「低温風仕上」コースも用意される。
運転モードはこのほか、自動で洗濯槽を乾燥し、カビの発生を抑える「カビプロテクト」、脱水時にドラム内を約65℃に設定することで、衣類を除菌し部屋干しのイヤなニオイを抑える「除菌脱水」コース、ぬいぐるみや帽子などを水を使わずに除菌・消臭する「ドラム静止(除菌消臭)」コースも備えている。
静音性を保つ機能としては、振動を吸収する伸縮管(ベローズ)を新たに採用し、ドラムから本体に伝わる振動を抑制した。また本体を支えるベース・フレームも改良を施しており、従来製品よりも振動は約20%低減した。
本体サイズは665×675×1,050mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約72kg。洗濯~乾燥時の運転時間は約225分、使用水量は110L、消費電力量は約2,350Wh。本体カラーはピュアホワイトとホワイトベージュ。
■URL
東芝ホームアプライアンス株式会社
http://www.toshiba.co.jp/tha/
ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/tha/about/press/080825.htm
洗濯機 関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/washer.htm
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/08/26 00:03
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