パナソニック(松下電器産業株式会社)は、新開発のイオン生成装置の搭載で、美容効果のある加湿空気清浄機「うるおいエアーリッチ」シリーズ2機種を9月1日に発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は、加湿空気清浄時の最大適用面積が14畳の「F-VXD50」が55,000円前後、11畳の「F-VXD40」が48,000円前後。
アレル物質やハウスダストを抑制する「nanoe(ナノイー)」イオンを放出する機能を備えた加湿空気清浄機。nanoeの発生装置を改良し、より肌になじみやすくなった点が特徴。加湿機能と組み合わせることで、潤いのある肌になる、美肌効果を謳う。加湿運転のみのときと比べ、肌への潤い効果が約2倍、潤うスピードが約3倍になるという。
nanoeの発生装置では、空気中の水分を結露させて水を生成。その水を電気分解し、アレル物質やウイルス、ハウスダストなどを無害化するイオンを作り出す。イオン放出機能は主要メーカーの空気清浄機では一般的となっているが、同社では他社との違いについて、「他社のものは一般的にマイナスイオンと言われるもの。nanoeはこれとは異なり、放出後に滞留する時間が長く、効果が持続する」としている。
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うるおいエアーリッチ F-VXD50
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操作パネル
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nanoeが地肌に浸透しやすくなった
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加湿のみのときと比べ、nanoeと組み合わせると潤い効果はさらにアップする
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潤うスピードも早くなった
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歴代のnanoe発生デバイス。初代(左)は、イオン発生のための水を補給しなければならなかった。3つ並べると最新(右)の小ささがわかる
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放出する部分がドーム状になっている
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スチームとの粒子の大きさ比較。nanoeはごく小さいので、スチームより肌や髪に浸透しやすいという
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F-VXD50のカットモデル
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従来機種のカットモデル
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加湿フィルター
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立体メッシュ構造の新素材を採用した加湿フィルター
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従来機同様、室内の空気の状況に応じて自動で気流を制御する「気流ロボット」も搭載。内蔵のセンサーで床上30cmに浮遊するハウスダストと、部屋全体に拡散するニオイ成分を検知。これを元にルーバーを自動制御する。F-VXD50では従来機から、ハウスダストを吸い込むための気流構造を改良。本体内部のモーターの位置を変えて、風路を大きくすることにより、ハウスダストの吸い込み量が従来機の2倍、気流ロボットを搭載していない機種の4倍になったという。
加湿フィルターが10年間交換不要になった点もF-VXD50の大きな特徴。水を染みこませたフィルターに空気を通す、いわゆる気化式の加湿器では、常時水にさらされる加湿フィルターの衛生面が課題で、短いスパンでの交換が必要だった。同社は旭化成せんいと共同で「フュージョン」と呼ばれる新素材を開発。この素材からなる回転式のフィルターを採用することにより、1カ月に1度、水に浸して手で押して洗うメンテナンスをすれば、10年間交換不要となる。立体構造の編み目からなるフュージョンは、吸水性、通気性に優れ、摩擦にも強いという。
なお、集塵フィルターは10年間、脱臭フィルターは7年間交換が不要。
本体サイズは、380×245×620mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9kg。最大消費電力は65W。最大風量は毎分5.1立方m。動作音は最大54dB。空気清浄のみの運転時の適用床面積は最大24畳。加湿時が14畳。
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床上30cmのハウスダストを吸い込む実験。ドライアイスの煙が立ちこめている
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スイッチを入れて数秒でケースの奥が見えるようになった
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十秒程度でほぼきれいになった
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■URL
パナソニック(松下電器産業株式会社)
http://panasonic.jp/
ニュースリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080820-2/jn080820-2.html?ref=news
加湿器/空気清浄機関連記事リンク集
http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm
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( 本誌:伊藤 大地 )
2008/08/20 18:55
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