経済産業省は9日、通信販売の大手ベルーナに対し、訪問販売に関わる業務を6カ月間停止するよう命じた。期間は2009年1月9日まで。
経産省によると、ベルーナは同社の通信販売で高額商品を購入した顧客を対象に、商品の販売を目的とした展示会に招待。会場は自由に出入りができない状態で、来場した顧客を数人で取り囲んだり、断ろうとするとしつこく食い下がるなど、特定商取引法に違反するやりかたで着物などを購入させていた。また、クーリングオフの要請にも「有名な先生の作品だから」などといって応じなかったという。こうした被害者には、高齢者も含まれていた。
こうした事態を重く見た経産省は、今年2月に同社を立ち入り検査。同社の違法行為を認定し、今回の処分に至った。
ベルーナでは今回の処分を受け、第三者委員会を設置し、原因究明と再発防止に取り組むことを言明。「お客様、お取引先様、投資家の皆様並びに各関係先の皆様には、多大なご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表している。ベルーナは東証一部上場企業。
■URL
ベルーナ
http://www.belluna.co.jp/
ニュースリリース(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/pdf/080709b.pdf
ニュースリリース(ベルーナ)
http://www.belluna.co.jp/ir/pdf/J/20080709gyoumuteishiJ.pdf
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