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尿糖計「UG-201」
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株式会社タニタは、ポケットサイズで持ち運び易く手軽に使える尿糖計「UG-201」を、6月20日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円。ドラッグストアや薬局などで取り扱われる。
尿糖計とは、本体のセンサーに尿をかけることで、尿内に含まれる糖分「尿糖」を計測、表示する機器。健康な人なら、腎臓が血液中の糖(グルコース)を再吸収するため、尿糖が検出されることは少ないが、血糖値が高くなると、腎臓で糖分が再吸収しきれず、尿中に流れ出てしまう。このため血糖値と尿糖値は強い相関関係があり、尿糖計はこの尿糖値を計り、計測データを参照することで、血糖値の低減を狙う機器となる。高血糖はさまざまな合併症を引き起こす糖尿病の原因とされる。
正確な血糖値測定には、針を刺して血を採取する「穿刺」の作業が必要になるが、尿糖計はセンサーに尿をかけるだけで手軽に尿糖が測れるため、穿刺の手間を省くことができる。また、一定時間の血糖状態が把握できたり、ランニングコストが安価という利点もある。なお、尿糖計ではあくまで尿糖を計測するため、血糖値そのものは計測できない。
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血糖値が高いと、腎臓で処理しきれなかった糖分が尿に流れ出る
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血糖測定機器と尿糖計を比較するスライド。「無痛」・「安い」・「簡単」の3点を強調
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血糖値と尿糖の値を比較するグラフ。両者に相関関係があるのがわかる
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センサー部分を折りたたむことでコンパクトに収納できる
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UG-201は、同社の尿糖計の第二弾に当たる製品で、従来の据え置き型から「世界初」という携帯型とした点が特徴。センサー部分を折りたたみ式にした。折りたたみ時の本体サイズは68×118×22mm(幅×奥行き×高さ)で、ポーチやシャツのポケットにも入る大きさだという。
同社ではこれにより、本製品を持ち歩くことで、これまで困難だった職場や外出先でも、外食後の自分の尿糖の測定できるとしている。さらに、糖尿病の初期兆候として見られる、食後のみ血糖値が高くなる「食後高血糖」の症状も検出し、糖尿病の予防・改善だけでなく、メタボリックシンドロームを始めとする生活習慣病予防にもつながるとしている。
なお、従来製品ではセンサーが乾燥状態で出荷されていたことから、初回設定時に4時間の準備時間が必要だったが、本製品は常にセンサー部分が保存液に浸っている状態で出荷されるため、準備時間が3分で済む。防滴基準もクリアしているという。
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センサーを折りたたんだ状態の本体。手のひらサイズでコンパクト
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ポーチにも入る
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使用する際は、センサーを開いてキャップを外す。なお、電源はセンサーを開くと同時に自動で入る
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あとはセンサー部分に尿をかけるだけ。液晶画面に尿糖値が表示される(写真はイメージ図)
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センサーの測定方式には酵素電極法を採用
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取り外したフタは本体ケースの上に立たせられる
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本体の重量は80g。1dl(デシリットル)当たり0~2,000mgの尿糖を測定し、尿糖値を1dl当たり10mg単位で表示する。電源はコイン型リチウム電池(CR2032)を使用。センサーカートリッジの寿命は200回で、使用期限は60日。交換用センサーは6,000円。
タニタでは、糖尿病の早期発見やメタボリックシンドロームの予防などのために、「SMUG(尿糖自己測定)サイクル」と呼ばれる健康管理運動を提唱している。これは、食事や運動後に尿糖を計測することで、自らの行動を振り返り健康管理を行なうもの。同社ではUG-201について、SMUGサイクルを一般に定着させるための有力なチェックツールと位置づけている。また、同社が行なうウェブアプリケーションサービス「からだカルテ」とのデータ連携も予定しているという。
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タニタでは「SMUG(尿糖自己測定)サイクル」と呼ばれる健康管理運動を提唱
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「からだカルテ」とのデータ連携も検討中だという
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株式会社タニタ 代表取締役社長 谷田大輔氏は、本製品について「糖尿病の患者さんも、(針で血を採取することで)痛い思いをせずに血糖をうかがい知ることができ、また感染の恐れもない。革新的に技術が進歩している」とコメント。さらに「我々は食事の摂取カロリーを測る商品も作ってきたが、最終的には国や地域によって、料理の仕方も違う。やはり、体を通して出てきた尿が一番情報を持っている」と、尿糖が信頼できるデータであることを強調した。
また、タニタ体重科学研究所所長で、日本生活習慣病予防協会理事長も務める池田義雄氏は「尿の中には、電解質やタンパク質など、糖の計測を阻害する夾雑物が多い」と、尿糖を計測する難しさを指摘。そのうえで「本製品では、そうした阻害成分を完全に取り去って計測する」と、尿糖測定におけるマイナス面が改善されていることをアピールし、さらに尿糖計測の機構に関しては80以上もの特許を得ていることも明らかにした。
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株式会社タニタ 代表取締役社長 谷田大輔氏
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谷田氏は胸ポケットから「UG-201」を取り出すというパフォーマンスを見せる
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タニタ体重科学研究所所長 日本生活習慣病予防協会理事長 池田義雄氏
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■URL
株式会社タニタ
http://www.tanita.co.jp/
ニュースリリース
http://www.tanita.co.jp/company/press/UG-201.pdf
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/05/21 00:05
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