株式会社ベスト電器は10日、株式の40%を保有する連結子会社、「さくらや」(株式会社さくらや)の全株式を取得し、100%子会社にすると発表した。取得金額は非公開。
さくらやは昭和21年創業の、新宿・渋谷など首都圏のターミナル駅を中心に16店舗を展開する家電量販店。2000年以降の赤字拡大により、2004年に投資ファンドのフェニックス・キャピタルの100%子会社となったが、2005年度、2006年度と純損失を計上。2006年12月には、ベスト電器が第三者割当増資を引き受けて、40%の株式を保有し、連結対象としていた。
今回、3月10日付けでベスト電器が、フェニックス・キャピタルの持つ残りの株式をすべて買い取ることにより、さくらやはベスト電器の100%子会社となる。ベスト電器では「完全子会社となることにより、本部機能のスリム化、人事面の改善、システム面や商品・物流面での効率化が可能になる」と、今回の措置に至った理由を説明している。2006年の増資の際にすでに、「ゆくゆくは100%子会社化とする方向性」(ベスト電器経営企画部)がフェニックス・キャピタルとの間で共有されていたという。
なお、ベスト電器自身も、ヤマダ電機とビックカメラが競って同社株を買い進めるなど、その動向が注目されている。
■URL
株式会社ベスト電器
http://www.bestdenki.ne.jp/
ニュースリリース(PDF)
https://www.release.tdnet.info/inbs/130a05b0_20080310.pdf
株式会社さくらや
http://www.sakuraya.co.jp/
フェニックス・キャピタル株式会社
http://www.phoenixcapital.co.jp/
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・ ベスト電器、さくらやの第三者割当を引き受け子会社化(2006/11/10)
( 本誌:伊藤 大地 )
2008/03/10 16:28
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