GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社)は、2007年12月期における洗濯機の市場動向についてのレポートを発表した。
同社のデータによると、市場は安定した推移を見せている。2007年の年間合計は販売合計数量は前年比1%減、金額ベースでは2%増で安定した推移を見せている。容量クラスは家族4人分の1日の洗濯量に値するといわれている7kgクラスが主流で全体の約3割を占める。
2006年に好調だったドラム式洗濯乾燥機が、2007年に入って伸びが頭打ち状態となっている。乾燥機能の構成比や洗濯容量もほとんど変化がないとしている。
一方、好調なのが脱水時の運転音が静かな製品だ。2006年12月には20%程度だった40dB未満の製品が2007年12月には35%にまでアップするなどシェアを拡大している。40dB未満の運転音とは図書館の騒音レベルとされており、GfKでは生活の夜型化が背景にあると指摘している。
また同社のデータでは、販売チャネルにより新製品の浸透度合いが異なることも挙げている。傾向として、価格よりもサービスやアフターケアに重点を置く地域家電店がもっとも新製品の浸透が早いという。もっとも新製品の浸透が遅いのは総合量販店で、2007年末時点で2005年、2006年の製品がそれぞれ3割ずつ占めている。家電量販店は2007年年末に同年発売された新製品が揃えられる傾向が強く、それ以前の製品も「安さ」を売り物とした目玉製品として取り扱われることが多いという。
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洗濯機販売数量
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(c) Copyright 2008 GfK Marketing Service Japan Ltd.
■URL
GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社)
http://www.gfkjpn.co.jp/
市場動向レポート(PDF)
http://www.gfkjpn.co.jp/report/documents/ProFiMonthlyMarketComment_0712WM.pdf
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