GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社)は、同社が実施する小売店のパネル調査において、2007年で最も販売台数が多かったメーカーを表彰する「GfK Japan Certified 2007」を発表。シェアの上位3メーカーを、分野ごとに公開している。
調査は、GfKが収集した約4,500店舗の家電量販店のPOS(販売時点情報管理)データのうち、2007年1月1日~12月31日の販売実績を元としている。
生活家電分野では、冷蔵庫/電子レンジ/炊飯器/クッキングヒーターといった調理家電のほか、洗濯機や掃除機など全11分野が公開されている。各項目の詳細は以下の表の通り。
製品ジャンル | 1位 | 2位 | 3位 |
メーカー名 | 割合 | メーカー名 | 割合 | メーカー名 | 割合 |
冷蔵庫 | ナショナル | 20% | シャープ | 15.7% | 三菱 | 15.6% |
オーブン電子レンジ | シャープ | 25% | ナショナル | 21% | 東芝 | 20% |
炊飯器 | 象印 | 24% | タイガー | 19% | ナショナル | 18% |
クッキングヒーター | ナショナル | 45% | 三菱 | 32% | 日立 | 14% |
ジューサー | テスコム | 56% | ナショナル | 23% | 象印 | 9% |
ミキサー | テスコム | 32% | 象印 | 27% | ナショナル | 10% |
食洗機 | ナショナル | 62% | 東芝 | 19% | 象印 | 11% |
洗濯機 | 東芝 | 26% | 日立 | 20% | ナショナル | 17% |
掃除機 | ナショナル | 20% | 東芝 | 18% | 日立 | 16% |
シェーバー | ナショナル | 42% | ジレット | 25% | 三洋 | 11% |
マッサージチェア | ナショナル | 30% | フジ医療器 | 29% | ファミリー | 24% |
冷蔵庫では、ナショナル(松下電器産業)が20%でトップとなった。GfKでは「単身世帯向けから大容量タイプまで幅広くラインナップを揃え、多様な消費者のニーズを満たした」と分析している。冷蔵庫全体の売り上げとしては、内容量500L以上の大型タイプが2006年から74%増を記録し、平均価格も2006年の70,000円から76,000円に伸びたという。大容量・高付加価値機種の人気がうかがえる結果となった。
洗濯機は、「縦型・ドラム式共に、普及価格帯モデルの機能を充実し、ボリュームゾーンのシェア獲得に成功した」という東芝が26%で首位となっている。全体としては冷蔵庫同様に、大容量タイプの人気が高く、洗濯容量9kg以上のタイプは、構成比が2006年の12%から20%にアップしたという。
掃除機は、冷蔵庫に続いてナショナルが1位となった。GfKでは要因として「高吸込仕事率のモデルを筆頭に、最多のモデルラインナップの展開」を挙げている。
生活家電分野の全体の総括として、高額商品の比率が伸び、ほとんどの製品で金額前年比が数量前年比を上回ったという。さらに、環境に配慮した商品に対する注目の高まりから、2010年の省エネ基準に対応したモデルの構成比が伸び、冷蔵庫では2006年の40%から91%に、、エアコンでは0%から64%に増加したとしている。
また、対象となった11分野において、6分野でナショナル(松下電器産業)が首位になった。GfKでは「総合電機メーカーの強みを見せ付けた」としている。
■URL
GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社)
http://www.gfkjpn.co.jp/
GfK Certified
http://www.gfkjpn.co.jp/certified/index.html
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/01/25 20:28
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