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三洋アクアの社名の元となった家庭用洗濯機「AQUA(アクア)」。写真は2月下旬発売予定のAWD-AQ3000
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三洋電機株式会社は、25日、全社組織の再編を発表した。その中で、家庭用・業務用の洗濯機の開発/製造/販売を担う子会社「三洋アクア株式会社」を新設すると発表した。
現在、業務用の洗浄機器事業は「三洋テクノクリエイト株式会社」が担当しているが、これに三洋電機の家庭用洗濯機事業を統合。業務用と民生用の両方の技術・製造・販売を一体した組織を作ることで、洗浄機器事業の収入力強化を狙うとしている。
今回の再編では、事業の収支・販売責任を明らかにするため、現行の事業グループ制を解消。そのうえで、白物家電やコマーシャル事業といった「完成品事業群」、半導体や二次電池を取り扱う「部品事業群」の2つにグループ化し、各事業を執行する「事業部」と、複数の事業組織を統括する「カンパニー」から構成される体制へと移行する。
三洋アクアはこのうち「完成品事業群」の「コマーシャルカンパニー」に所属する。コマーシャルカンパニーでは現行の体制が引き継がれるほか、空調事業部、コンプレッサ事業部、冷熱技術応用センターといった組織も編入される。こうした組織が持つ技術を総合的に投入することで、更なる商品力強化と事業の効率化も狙っている。
本社の所在地は大阪府守口市京阪本通2-5-5。社長はグローバル営業グループ 国内マーケティング本部 副本部長 兼 マーケティング統括部長の奥俊一郎氏が就任する。従業員数は約250人。
また、子会社の鳥取三洋電機に、白物家電事業と車載機器事業の機能を集約したうえで、社名を「三洋電機コンシューマエレクトロニクス」に変更することも発表した。今後は三洋電機コンシューマエレクトロニクスを「カンパニー」の重要組織に位置づけ、業務の効率化、PB展開におけるチャネル・ラインナップの見直し、技術/製造/販売の一体による経営のスピードアップを行なうことで、収益の向上を狙うとしている。
所在地は鳥取三洋電機と同じく鳥取県鳥取市立川町7-101。社長職は鳥取三洋電機社長の松岡信昭氏が就任する。従業員数は約1,800人。
三洋電機では、2007年11月に発表したグループの中期経営戦略「チャレンジ1000」にて、2010年度の連結営業利益で1,000億円を達成することを目標に掲げている。
■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0801news-j/0125-1.html
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( 本誌:正藤 慶一 )
2008/01/25 19:11
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