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「AQUA(アクア) AWD-AQ3000」エレガンスホワイト(左)、グロスシルバー(右)
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三洋電機株式会社は、すすぎの行程でオゾン用いて、洗浄力をアップさせたドラム式洗濯乾燥機「AQUA(アクア) AWD-AQ3000」を、2月下旬より発売する。希望小売価格は283,500円。
「水を大切に想う洗濯機」をコンセプトとしたドラム式洗濯乾燥機「AQUA」の三代目。従来製品からは、空気中の酸素から抽出したオゾンを衣類に吹き付けて、水なしで除菌・消臭できる「エアウォッシュ」機能や、風呂水やすすぎ時に使用した水をオゾンで浄化して、次回の洗濯・乾燥に再利用する「アクアループ」機能を継承する。容量も同じく9/6kg(洗濯/乾燥)となっている。
本製品はこれらに加えて、すすぎ行程にもオゾンを使用することで、すすぎ中の洗浄効果を上げた「オゾンすすぎ」を新たに採用した。オゾンは油汚れのような有機物を分解する効果があり、これにより、衣類の黄ばみの原因とされる残留皮脂成分を従来機種から約半分に減らし、全体的な洗浄力も約10%向上させる効果があるという。さらに、水道水の塩素成分も約35%カットすることで、衣類の色あせを防ぐ効果もあり、衣類の消臭やドラム内の防カビ効果も期待できるという。同社ではこれを世界初の機能としている。
三洋電機株式会社 国内マーケティング本部 家電商品企画部 企画一課 主任企画員の内藤正浩氏 は、オゾンすすぎを導入した理由について、「洗浄力を上げるには、一般的には“洗い”の段階で、いかに機械の力を強くするかというのが重要だった。しかしそれでは、どうしても布傷みが発生する。そこで新しいAQUAは、今までは洗剤をいかに落とすかということしか評価されていなかった“すすぎ”に注目した」と述べた。
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本製品の特徴となる3つの新しい特徴
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まずは「オゾンすすぎ」。すすぎ水にオゾンを注入することで、洗浄効果の高いオゾン水を作り出す
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皮脂汚れをはじめ、水道水の塩素や洗剤の残留成分を落とす効果もある
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カットモデルでは、オゾン発生装置が本体上部に備わっているのを確認できる
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Yシャツの首に皮脂汚れをつけた実験。左のYシャツには、右のようにピンク色の汚れが付いていたが、「オゾンすすぎ」で色が取れている
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国内マーケティング本部 家電商品企画部 企画一課 主任企画員 内藤正浩氏
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また、「エアウォッシュ」でも改良がなされた。ユーザーの使用環境を調査したところ、家庭によってエアウォッシュ機能の使用時間や使用頻度が多様だったことから、使用時間を10~60分の間で10分単位で設定できるようになった。同社では、2代目のAQUA「AWD-AQ2000」でシミ取り機能が強化されたことに次ぐバージョンアップとなることから、この機能を「エアウォッシュ 3.0」と呼んでいる。
エアウォッシュ用の器具として「エアウォッシュアタッチメント SW-AIR-1」を別売で発売する。これは、ブーツに差し込んで使用するもので、ブーツの奥までオゾンを行き渡し、ニオイや雑菌の繁殖を抑えることができるというもの。スキーグローブや剣道の籠手にも使用できる。希望小売価格は7,350円。従来のAQUAシリーズにも使用できる。
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エアウォッシュは、家庭により使われ方がさまざま
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そこで、アクアウォッシュの運転時間をより細かく設定できるようにした
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別売りの「エアウォッシュアタッチメント」を使えば、ブーツの内部までオゾンを行き渡らせることができる
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ブーツを入れているようす。アタッチメントにはマグネットが備わっているため、左右の靴を揃えられる
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さらに、「アクアループ」機能も進化した。従来までは、すすぎが終了した後の水を本体内のタンクに溜め、その後オゾンで浄化していた。本製品では、水路の設計を見直し、オゾンを水に取り込みやすくすることで、ドラムの中で風呂水の浄化が直接行なえるようになった。風呂水を使用した場合に必要な水量は約7L、風呂水を使用しない場合の水量は約75Lとなり、いずれも業界No.1の節水性能となっている。また、タンクを省略したことで、本体の高さを9cm縮めている。同社ではこの機能を「アクアループダイレクト」と呼んでいる。
内藤氏は、「アクアループダイレクト」が実現できた要因を、「ベンチュリー管」という部品の口径を大きくしたことにあるとした。「ベンチュリー管は液体に圧力をかけて空気を混ぜ込んでゆく装置だが、今回はサイズを大きくすることで、洗濯機のゴミやホコリ、糸くずの詰まりを解消した。通常はここまで大きいと効果を発揮しないものだが、新しい技術を導入することで成功した」(内藤氏)。
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「アクアループダイレクト」により、タンクを使わずにドラム内で直接水が浄化できるようになった
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「アクアループダイレクト」の構造
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大口径のベンチュリー管を採用することで、「アクアループダイレクト」が可能になったという
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静音性を高める機構として、モーターに「サイレントDDモーター」を搭載した。運転音は、洗濯時が29dB、脱水時が37dB、乾燥時が39dBとなっている。夜の使用を想定した「ナイトコース」では、脱水時が35dBで、同社では「業界一」としている。
このほか、使いやすさを高める機能として、従来機種から液晶画面の文字で指示する「おしえてウインドウ」を継承するほか、コースや時間設定が回すだけで選べるジョグダイヤルを追加。操作性は従来よりも約63%アップしたという調査データを公開している。
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カットモデル。写真中央のサイレントDDモーターが、「業界一」の脱水音を実現するという
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操作パネル。新たにジョグダイヤルを採用した
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ジョグダイヤルを採用することで、操作性が約63%アップしたという調査結果も
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本体サイズは636×698×1,119mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約81kg。消費電力は、洗濯のみで210W、洗濯乾燥で1,100W。右開き、左開きの2タイプが用意される。本体カラーはエレガンスホワイトとグロスシルバーの2色。
三洋電機株式会社 国内マーケティング本部 本部長の大庭功氏は、現在20万世帯がAQUAを使っており、年間で約1,314万トンの水が節水できているというデータを公開。そのうえで「AQUAは世界の水問題を解決するギアとしての役割を負っている。1台のAQUAでは、節約できる水は限られている。日本中、世界中の家庭で使っていただければ」と、AQUAの普及を訴えた。
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ドアは右/左開きの2通りが用意される
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AQUAは現在約20万世帯で使用されており、年間で東京ドーム約11個分の水が節約されるという
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三洋電機株式会社 国内マーケティング本部 本部長 大庭功氏
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■URL
三洋電機株式会社
http://www.sanyo.co.jp/
ニュースリリース
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0801news-j/0121-1.html
AQUAシリーズ 製品情報
http://www.sanyo.co.jp/aqua/
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そこが知りたい家電の新技術
三洋電機 洗濯乾燥機「AQUA」 ~水なしで洗える秘密 (PC 2006/06/05)
( 本誌:正藤 慶一 )
2008/01/21 18:34
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