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ジェットタオルプチ JT-PC105A-W
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三菱電機株式会社は、洗面台に設置する小型の業務用のハンドドライヤー「ジェットタオルプチ JT-PC105A-W」を、12月20日より発売する。希望小売価格は62,790円。
ハンドドライヤーは、濡れた手を乾かすための機械で、温風で乾かす「温風式」タイプと強力な風で水を飛ばす「ジェット風式」タイプの2通りがあり、本製品は後者にあたる。ジェット風式は、ペーパータオルや布ロールタオル、温風式のハンドドライヤーと比べると、維持費の安さや乾燥の速さで優れており、さらに紙ゴミを発生させないというメリットもある。しかし、その一方で、小規模なオフィスや飲食店では、トイレが狭くて設置スペースが確保できないことがあったという。
そこで本製品では、従来の壁掛け式のものから、洗面台の上面に設置する据付タイプを変更した。設置面の大きさは直径約15cmとなり、同社では本製品を「シリーズ最小」のコンパクトサイズとしている。これにより、これまで壁掛け式が導入できなかった小規模オフィスでも、650×502mm(幅×奥行き)程度の標準的な洗面台に設置できるようになった。さらに、手を洗った後に移動せず乾燥できるので、床に水滴が落ちにくい構造となっている。
また、従来製品では、手の水滴を吹き飛ばした後に、その水滴を受けるための水受けタンクが内蔵されていたが、溜まった水を捨てたりタンクを掃除するなどの手間がかかっていた。本製品では、水滴はすべて洗面ボウル内に落ちるため、水受けタンクは省略された。メンテナンスは吸込口のフィルター掃除のみで済むという。
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洗面所で手を乾かすための用具は、ハンドドライヤー以外にも、布ロールタオル、ペーパータオルがある
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ジェット風式ハンドドライヤーが低コストであることを表わすグラフ
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しかし、洗面所の面積の狭さを理由に、およそ300万カ所以上の施設で導入されてない
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JT-PC105A-Wを設置したようす。洗面カウンターの脇に設置する
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サイズの小ささをアピールする宣伝ポスター。高さはトイレットペーパー2個分に近い
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手洗い後に移動する必要がないので、床に水が垂れるのを防げる
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空気の吹出口には、新設計の「マルチワイドノズル」を採用した。これは両手を一度に乾燥するほどの広範囲の風を、毎秒140mの速度で噴き出す機構で、手を8~12秒で乾燥させるという。また、洗面ボウルから風の吹き返し、水の跳ね返りを防ぐため、ノズルを5分割して風が周囲の空気に混ざりやすくし、さらにそれぞれのノズルが風を広げる形状を採用するなど、ボウルに近くなるにつれて風の勢いを減衰させる構造を採用している。
このほか、本体内の送風機は従来製品よりも約30%小さいサイズのものを使用し、コンパクト化に貢献する。
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ノズルは新設計の「マルチワイドノズル」
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毎秒140mの速度で広範囲に風を噴き出す
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風や水の跳ね返りを防ぐよう、ボウルに近づくにつれ風を減速させている
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本体サイズは162×298×245mm(幅×奥行き×高さ)。モーターの寿命は1日100回の使用で7年間。運転音は60dB。電源は100Vで、消費電力は450W。設置の際には洗面台に、電源コードと盗難転倒防止用のネジを通す穴を開ける。
三菱電機株式会社 リビング・デジタルメディア事業本部 中津川製作所 営業部長の清水二郎氏は、本製品の価格について「イニシャルコストを低くすることで、今までご要望に応えられなかったお客様にも提案してゆきたい」と語り、導入しやすい価格をアピールした。また、同製作所 業務用換気送風機製造部長の角庄司氏は、一般家庭での使用について「運転音の60dBは、まだまだ一般家庭には受け入れられるレベルではない」としながらも、「50dBほどまで低騒音化できれば、家庭でも使用し得る(角氏)」と、今後の展開への期待を見せた。
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三菱電機株式会社 リビング・デジタルメディア事業本部 中津川製作所 営業部長 清水二郎氏
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三菱電機株式会社 リビング・デジタルメディア事業本部 中津川製作所 業務用換気送風機製造部長 角庄司氏
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ペーパータオルから本製品に切り替えると、1年半でコストが回収できるという試算も
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■URL
三菱電機株式会社
http://www.mitsubishielectric.co.jp/
ジェットタオルシリーズ 製品情報
http://www.mitsubishielectric.co.jp/service/jettowel/index.html
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( 本誌:正藤 慶一、阿部 夏子 )
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