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ファミリーメディカルチェア SOGNO(ソーニョ) FMC-10000
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ファミリー株式会社は、首や肩の上側の部分もしっかりとほぐせるマッサージチェア「ファミリーメディカルチェア SOGNO(ソーニョ) FMC-10000」を11月下旬に発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は498,000円前後。
筐体を一新したほか、新たに首や肩を揉み玉ではなく、より体に優しいエアーで施術する仕組みを取り入れるなど、全面刷新した最上位機種。SOGNOとはイタリア語で「夢」の意味で、「ようやく、夢のマッサージチェアに近づいた、という意味で名付けた」(代表取締役社長 稲田二千武氏)という。
最大の特徴は、首から肩の部分にかけてすっぽりと包み込む形状になっていること。マッサージチェアでは、肩の部分を背中の方向から押す機能はあっても、真上方向から下に向かって押したり、手で肩を揉むときのように、「包み込んで挟む」ものは珍しいという。包み込んだ部分は空気で膨張するパーツにより、「やさしく指圧」する。また、それ以外の箇所も、合計55個のエアーセル(空気袋)で圧迫/弛緩を繰り返すようになっている。
また、腕のマッサージは肩口から指先まですっぽりと覆う構造になっており、二の腕や上腕部の筋肉もほぐせるという。肩から腰まで、揉み玉の可動範囲は上下約72cm。足裏部分は約25cm。可動範囲が従来機より広いため、長身の人でも十分、マッサージ効果を得られるとしている。
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本体正面
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本体背面
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本体側面
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本体側面。リモコン受けがある
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頭を受ける部分。首と肩をすっぽりと包み込む構造
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肘から下だけでなく、二の腕や上腕部も挟み込んでマッサージする
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足を受ける部分
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子供でも使えるモードを用意したのも特徴。「中高生の30%が肩こりや腰痛を訴えている。もはや、若いから肩が凝らないという時代ではない」(稲田氏)ことから、FMC-10000では、14歳から使用できる「ヤングプログラム」を新たに搭載した。叩き動作を最小限に抑えたり、大人より敏感という足の裏、手先への刺激が通常のモードより少ないなど、この年代が使うのに最適な動作モードになっているという。
このほか、身体全体を伸ばすストレッチ機能や、チェア全体を揺らしてリラクゼーション効果を狙った「新ゆらぎ機能」などを搭載する。
身体全体を包み込むようなカプセル状の本体デザインは、シャープの液晶テレビ「AQUOS」や象印マホービンの炊飯器「RIZO」などを手がけた喜多俊之氏によるもの。インテリアと溶け込む家具のようなデザインを目指したという。
本体サイズは85×139×121cm(幅×奥行き×高さ)、重量は約130kg。
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リモコン
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液晶は一行表示
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詳細な設定はフタを開けたところにあるボタンで行なえる
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ファミリー 代表取締役社長 稲田二千武氏
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稲田氏はこの製品について、「業務用として開発してきたが、これこそ夢のマッサージチェアと思い、業務用から急遽、家庭用に切り替えた。マッサージチェアは、マッサージ師の代わりではなく、それを超える存在。揉み玉の複合的な動きや、振動回数は人間の手を超えている。このハードウェアを制御するソフトウェアこそ、もっとも苦労した」などと、開発の経緯について語っていた。
■URL
ファミリー株式会社
http://www.family-chair.co.jp/
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・ 人の手を目指すマッサージチェアの進化をさぐる(2006/12/12)
( 本誌:伊藤 大地 )
2007/10/16 18:05
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