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iRobot、掃除力をアップさせた新型「ルンバ」 |
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自走して室内のゴミを掃除する、米iRobot製の自動掃除ロボット「ルンバ」シリーズの最新作。清掃力の向上をメインテーマとしており、従来製品からは、iRobotの自律型ロボットにすべて組み込まれている人工知能「AWARE」を改良した。部屋の大きさや形状、床の状態や汚れ具合をセンサーが感知し、その情報をもとに最適な行動パターンや稼働時間を判断。より効率的に掃除するという。 また、3つの機能で段階的に掃除する「3段階クリーニングシステム」を、新たに採用した。まず1段階目では、本体側面に飛び出した「エッジクリーニングブラシ」が、毎分300回転することで、壁際や部屋のコーナーなどの取りにくいゴミを掻き出す。次に、本体下部に備えられた絨毯用、フローリング用の2種類のブラシが高速回転し、床面に角度を合わせながらゴミを掻き込む。最後に、ゴム素材の「密着ワイパー型吸引口」を床面に密着させて、微細で取り切れなかったハウスダストなどのゴミを、幅1mmの小さな吸引口から強力に吸い込む仕組みになっている。 同社では、AWAREと3段階クリーニングシステムを合わせて「マルチベクトル集塵」と呼んでいる。1回の掃除で同じポイントを平均で4回走行し、異なった方向から何度も掃除するため、通常の掃除では取り除くのが難しいとされる、カーペットの奥底に潜んだ糸くずやダニまでも掃除できるという。
上級モデルの「570」では、付属の「お部屋ナビ」ユニットを部屋と部屋の間に置いてルンバの行動範囲を規制し、1部屋ずつ順番に掃除してゆく「ライトハウス機能」を備える。また、掃除したい曜日と時間を設定し、自動で運転するスケジュール機能も搭載する。さらに、付属のリモコンで遠隔操作したりスケジュールの設定もできる。「530」では、赤外線でルンバが動く範囲を制限する「バーチャルウォール」ユニットを2個備える。 このほか、壁や障害物を感知すると、速度を落として接触のショックを和らげる「ソフトタッチセンサー」、カーペットのひらひらとしたフリンジ部や電源コードなどの巻き込みを防ぐ「からまり防止機能」、使用方法を動きや本体のスピーカーから音声で説明する2分間のデモ機能も新たに備えた。さらに、本体裏面に防塵用のシールドを設けて、防塵性能を高めている。 570/530ともに、本体サイズは340×92mm(直径×高さ)で、重量は約3.7kg。通常清掃モードでの運転時間は最大60分。バッテリ可動時間は最大90～120時間。充電時間は約3時間。 なお、従来機種からは、運転終了時やバッテリ残量が少ない場合に、自動的に充電器へと帰還する機能や、階段を感知して落下を回避する機能を継承する。
日本で販売を行なう、セールス・オンデマンド株式会社 取締役 営業企画部 部長 徳丸順一氏は、ルンバの清掃能力について「掃除機で通常通りに掃除をすると、仕上がりはその人のスキルやかけた時間などで違いが出る。私も掃除機を1、2回かけた後にルンバを使ってみたが、びっくりするほどルンバがごみを取ってゆく。人はすぐ飽きたりあきらめたりするが、ロボットは掃除を諦めない。ルンバはとことん掃除をしてくれる」とコメントした。 徳丸氏はさらに、従来製品の購入者のアンケートにおいて、満足していると回答した人が8割を超えていたデータを公開。その上で、「ルンバが日本のユーザーに受け入れられていることを認識した。新製品では、更にこれが上がって、9割以上になるのではないか」との見通しを示した。
会場には、モデルの岡田美里さんと家電評論家の戸井田園子さんも出席。両者とも、ルンバの新製品を既に使用しており、岡田さんは「音が前の機種よりも静かで、動きもエレガントになった。部屋の角もキレイに掃除できた。人間のように、目で見て“もういいっか”と思うことがなくて、命令通りに徹底的にやってくれる」と、使用した実感を語った。 また戸井田さんは「ルンバは床を通っているだけでゴミが残っているのでは、と思う方もいるかも知れないが、何回もいろいろな角度から掃除するので、ダストカップを見ればちゃんと掃除できているのがよく分かる。一般的なバキューム式の掃除機と違って、排気の巻き上がりもない」と、掃除能力の高さを評価した。
■URL iRobot(英文) http://www.irobot.com/ セールス・オン・デマンド株式会社(販売代理店) http://www.salesondemand.co.jp/ ニュースリリース http://www.salesondemand.co.jp/500s/press.html 掃除機関連記事リンク集 http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm ■ 関連記事 ・ 家電製品ミニレビュー iRobot「ルンバ・スケジューラー 5510」（2007/04/06）
（ 本誌：正藤 慶一 ）
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