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三菱、すべてのフィルターが交換不要な加湿空気清浄機


ラクリアエア MA-517DK
 三菱電機株式会社は集塵/脱臭/加湿のすべてのフィルターの交換が不要な加湿空気清浄機「ラクリアエア MA-517DK」を9月中旬に発売する。希望小売価格は69,300円。

 集塵/脱臭/加湿それぞれに、新開発のフィルターを搭載した。従来の集塵フィルターは微弱な電流を帯電し、静電気でホコリを吸い寄せる仕組みを採用していた。そのため、水洗いすると帯電機能が落ちてしまうため、数年ごとに交換する必要があった。MA-517DKでは、表面に撥水剤を塗った「抗アレル除菌高性能フィルター」を採用。1年ごとに水洗いすれば、交換は不要という。

 加湿空気清浄機では、水に浸したフィルターに空気を通して加湿している。従来、この加湿フィルターが水道水の成分による水アカで、目詰まりするため、定期的な交換が必要だった。MA-517DKでは、水を吸い込むフィルターではなく、円盤状のディスクの表面に水の膜を作り、そこに空気を当てることで加湿する仕組みを採用。

 また、水アカはタンク内の水のカルキ濃度が上がることでも析出するが、これを防ぐため、濃度の高い水を回収し、捨てられる仕組みを設けた。回収タンクは給水タンクと一体となっており、給水時に高濃度のカルキ水も捨てられるようになっている。これらの仕組みにより、水アカの付着を防ぎ、交換だけでなく、掃除の手間も省けるという。


ディスク式加湿の仕組み
カルキの濃度をコントロールすると水アカの発生を抑制できる

 脱臭フィルターについては、従来も水洗いが可能だった。MA-517DKでは活性炭を増量。約半年ごとに水洗いすれば、効果を保てるという。

 なお、同社の空気清浄機が特徴としているフィルター自動清掃機能は、加湿空気清浄機には搭載されていない。

 本体サイズは626×340×257mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.3kg。最大風量は毎分5.1立方m、適用床面積は最大24畳(40平方m)、運転音は最大51dB。加湿能力は毎時600mL。タンク容量は3.3L。

 なお、カルキ水の回収機能を省いた下位機種「MA-517SV」、適用床面積が12畳までで、アロマ機能を搭載した「MA-267SV」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はMA-517SVが47,000円前後、MA-267SVが3万円前後。


カルキ水回収機能の仕組み




URL
  三菱電機株式会社
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/
  空気清浄機関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/air.htm

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【特別企画】花粉の季節・空気清浄機の基本と選び方(2007/02/22)


( 本誌:伊藤 大地 )
2007/08/20 15:26

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