家電量販店のベスト電器は、埼玉県の狭山店、深谷店の2店舗で回収したリサイクル品が、リサイクルセンサーへ引き渡されていなかった件について、他の直営店、フランチャイズ店でも、同様の事例があることを発表した。
同社では4月30日に、フランチャイズ契約を結ぶ狭山店と深谷店が、一部のリサイクル品に不適切な処理があったことを発表。以降、全国の直営店とフランチャイズ店に対して、リサイクル管理状況の調査を行なっていた。
調査結果によると、2006年3月から2007年2月までに受け付けた、直営店452,600件、フランチャイズ店舗73,800件のリサイクル品のうち、前者は30数件、後者は50数件が、リサイクルセンターへ引き渡されていないことが判明。同社では、最終の調査結果を待って、必要な措置をとるとしている。
さらにフランチャイズ店では、確認待ちや滞留中などによって、処理が行なわれていないリサイクル回収品が約1,000件存在していることも明らかになった。同社では「今後の継続調査により内容を明確にしていく」としている。
同社では、今回の調査において「意図的なリサイクル法違反の事例は発見されておりません」としている。
また、再発防止の対策としては「(1)法令遵守に対する意識付けの徹底、(2)本部の監視体制の強化、(3)指導体制の強化」の3点を挙げている。
そのほか、狭山店、深谷店の2店舗については、合計で2,721件のリサイクル品が行方不明となったことを発表した。対象の消費者にはリサイクル費用を返金中で、17日時点で935件の返金が完了しているという。
■URL
ベスト電器(株式会社ベスト電器)
http://www.bestdenki.ne.jp/
ニュースリリース
http://www.bestdenki.ne.jp/view.php?pageId=1497
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( 本誌:正藤 慶一 )
2007/05/21 12:47
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