株式会社日立製作所は、2006年度(2006年4月~2007年3月)の決算を発表した。売上高は前年度比8.3%増の10兆2,479億円、営業利益は同28.7%減の1,825億円、純損失は327億円で、増収減益となった。
AV機器や生活家電を取り扱う「デジタルメディア・民生機器部門」事業では、前年比15%増となる1兆5,060億円を売り上げた。同社ではこの要因について「冷蔵庫や洗濯乾燥機等の高付加価値機種の白物家電が伸長したこと」に加え、2006年4月に日立空調システムと日立ホーム・アンド・ライフ・ソリューションが合併、日立アプライアンスとして発足したことの影響を挙げている。
その一方で、営業損失は584億円と拡大している。資料では、薄型TVやDVDレコーダーの価格下落とともに「ルームエアコンの販売不振の影響」を要因として挙げている。
2007年度の同部門の売上高については、2006年度を8%上回る7,700億円の見通し。「低収益製品の構造転換費用を見込む」としており、採算の取れない製品ジャンルの絞り込みを示唆している。営業損失は150億円に縮小の見込み。
■URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
2007年3月期決算の概要
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2007/05/0516.html
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・ 日立、中間決算はエアコン不振などで増収減益(2006/11/01)
( 本誌:正藤 慶一 )
2007/05/16 16:59
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